落語の時代 心の安らぎを求めて
心の病に悩む人が増加している。
眼に映るシーンが、映画にせよテレビにせよ、もっと言えば自分の
身の回りでさえ、乱暴極まりないシーンの連続で、心に落ち着く暇を
与えない。
こんな時代に、心を強く、又はピュアでいられるのは、自分の内なる
ものへの働きかけが上手にできる事なのだろうと思う。若者にも仏像
ブームが来たり、瞑想、禅が流行したり。
心を強く持つためには、妄想、瞑想が効果的で、それには落語に触れ
る事がとても近道なのだろうと思う。
最近の落語プームも案外そんなところから来ているのではないだろう
か。落語を聞いていると、だんだんと落語ワールドに入っていく。その時
はあまり何も感じない。落ちが決まって、落語ワールドから現実世界に
帰ってくるとき、何とも言えない爽快感が落語にはある。名人上手と言う
人たちは、より深い落語ワールドに連れて行ってくれるから、その分現実
世界に帰ってきたときの爽快感が、恍惚感に近いぐらいまで高まるのだと
思う。今だと立川志の輔師匠、笑福亭鶴瓶師匠が私はお薦めだ。
そんなに難しいものではありません。ちょっと時間があれば、CDやDVD
で聞いてみたらどうでしょうか。
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