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金融機関指南(番外編)

 指南⑥で銀行の能力低下を申し上げましたが、経済環境(長引く不況)、金融庁に

よる締め付け等を勘案するとやむを得ない部分はあるのかも知れません。とあるお

客様から銀行の審査全般にかかる書類を(ご自身の)拝見させていただいたのです

がとても膨大な資料作成をされているので驚きましたし、その上での結論であれば

やむなし、とのご自身のご意見をいただきました。

 銀行は博打や投機をするのではなく、あくまで投資・融資をする部門です。その為に

はどう言ったリスクがあるのかを判断し、そのリスクを取るのか、回避するのか、取る

場合は何に留意すべきなのか、と言った事を私が銀行員時代は真剣に論じていまし

た。取引先係(渉外)の責任者と、融資係の責任者がもう喧嘩寸前で議論をしており

ました。(私も行員時代は融資の責任者とよく議論はしました。)その企業や個人に

とって必要な資金か、ビジネスとして見た時の採算性等、書面に落とし込んで審査

し、時によっては直接本部の審査担当に殴りこみ(と言う気持ちでしたね)に行った

事もあります。ある意味、行員さん自体がとても燃えていた様に思います。

 亀井大臣が発言して波紋を呼んでいるモラトリアム法案。是非はともかく、大臣の

発言を聞いていてなるほどと思う面は、金融庁が広げた金融是正の方向性で、本来

行員さん達が持っていた企業や個人に対する融資の『熱さ』を再び取り戻させようと

言う所にどうも力点がある様に思うのですがいかがでしょうか。実際、金融庁検査で

膨大な資料の提出(その為の作成の負担も莫大な労力です)とその説明に辟易とし、

リスク回避から、融資全般の硬直化に至った事は事実だと思います。企業の再生の

熱に水をかけ続けたのでしょうね。その結果が現状の金融機関さんのモチベーシ

ョンの低下につながったのでしょう。そもそも彼らはとても優秀だし、企業・個人に対

しても強い情熱を持っています。(大半はね) 行員さん達が活き活きと活動できる

場を亀井大臣が作りなさいと言っている様に最近思えておりますのでホッとしました。

最初亀井大臣の発言を聞いた時は信用収縮が起こるゾと怒りましたがね。

 やはり銀行が融資判断で、これは行けるぞと思うところにはしっかり融資をしてい

ただければモノは動きます。モノが動けば、お金が動くのです。これ以上の景気刺激

策はなく、しかも支出もありません。今のモラトリアム法案では政府保証も使うと言う

話しは出ているようですが、最初のイントロダクションと考えるとそれてもいいように

思います。金融機関が普通に(しっかりと情熱を持って仕事ができる様に)お仕事が

出来る体制を早く作って貰えればいいですね。

 銀行に入行しますと、まず預金業務に研修で配属され、その次が融資係です。そ

の融資係の責任者から言われた一言を書いて番外編の結びとしたいと思います。

『貸すも親切、貸さぬも親切』。その人はよくこうも言っていました。『銀行員の常識

は世間の非常識だ』。銀行は銀行で良く分かっているんですよ

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