金融機関指南③
法人でのお取引の際には、毎期決算書の提出を求められます。銀行員時代の
記憶にある社長さんの一言で『当社はかまどの灰まで見せているからね』と言う
ものがありました。これには銀行員だった私もニコですよね。この信頼感がとて
も大切です。決算書は貴社が1年間頑張って来られた成績表です。良くても悪くて
も業況を伝える努力はしたいものです。
企業によっては一つの銀行のみでお付き合いをしている所と複数行取引をしてい
る所があります。銀行担当者としては一行取引先には最大限の敬意を払っておりま
したし、それだけの責任があるとも私は感じていました。もちろん全銀行員がそう
だと言う気はないですけれどね。複数行取引の場合も順位が大切です。やはりいい
企業であればいい取引順位がほしいですし、そうでない場合は取引を薄くしたいもの
です。企業側としては各銀行で取引条件を競争させる事で、より有利な条件での取引
を求める事が可能になります。ただし業況が悪くなった場合、銀行から手のひらを返さ
れる場合も当然出て来ますよね。一行の場合は必然的ですが、複数行取引の場合に
おいても『メインバンク』と言う発想はもった方がいいです。軸となる金融機関がないと
全行手のひら返しをされたらバンザイをしなければならなくなります。メインバンク取
引とは、借入・預金残高を1位に維持する事は元より、相応に手数料を落としてあげる
必要があります。また銀行はお金の流れが見えるのを好みますから、お取引様からの
入金口座に指定したり、税・公共料金等の決済口座として利用する事が大切になりま
す。従業員への給与の支払を行ったり、PCサービスの利用等も求められますね。
これらは無駄と考えるのではなく、メインバンク取引を維持していく上での経費だと
考えた方がいいと思いますよ。
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