錆びたアンテナ
景気に元気がないですね。日経平均も どんどん下がって行きます。日本は経済
大国だ・・・などと言っていた時代が懐かしくさえ感じます。経済は各企業が牽引してい
るので大丈夫と思っていましたが、最近はやる気のない社員さん達が入社するからな
のか『ソニー』などもすっかり大企業病にかかってしまい活力が感じられなくなってきま
した。指示待ち人間がたくさん組織に入ってしまい、いつの間にかぶら下がり主義がま
ん延するとアウトになります。このぶら下がり主義はなかなかに曲者で徐々に組織を
ダメにする傾向があります。『やりがい』の為に働く・・・『やりがい』の対象は眼の前の
商品から、それを利用する顧客、地域、社会全体へと広がりを持たせると素晴らしい
のだと思いますが、これには土台になる各人の『思考』が肝要になります。学校の成績
などは全く関係がない。『奉仕する心』の有無、人の為に役立つ事の喜びが感じられる
かどうかです。自分から率先して働くのはなぜか。そこに悦びがあるからです。人の
役に立つ事は嬉しく、楽しい事だと思います。最近の方々には『それを感じるアンテナ』
が壊れている様に思うのです。コミニュケーションの欠如と言われる事があるのですが
そんなものは欠如しないんです。モノじゃないからネ。眼の前に居る人に対する関心が
ないのです。コミニュケーション能力の向上方法についてと大上段に振りかぶっても、
きっと結論が出ませんよ。トーク技術ではないのだから・・・。眼の前の方に関心を持ち
喜んでいただく為の工夫をすれば、技術は自然と向上します。アンテナを修理したらい
いのです。社内間でも錆び着いたアンテナ同士でギシギシやっていないで、クレ526だ
とか油をさして(メンテナンスをして)、あの頃に戻れと言う号令でなくて、新しい境地を
見つけろ・・・と号令した方がいいんじゃないかな。
銀行員時代良く言っていたセリフに『バブルで踊った人も、あまり踊らなかった人も、
あの頃に戻ったら・・・と考えるのでなく、まっとうに自分の道を探した企業が残ってい
ます。社長のところはどうですか・・・』こういう発言をしたり、またこれはその企業を
訪問すると、こちらの肌で感じられましたね。バブルを引きずっているかどうかは。
日本経済は過去の様に戻らないと仮定するならば、ご自身の会社、またご自身その
ものが競争力を持たなければいけない時代に突入するのだと思います。
その時に、まずイロハのイの資質は『錆びたアンテナ』のメンテナンスをする事だと
思う今日この頃でございます。
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