ファイナンシャル エデュケイション
先日、F司法書士とのお話しの中で、『安易な若年層のカード破産』を防ぐ為の啓蒙
活動が大切になってきており、司法書士さん達の間でも活動をして行かなければ・・・
と言うモノがありました。
さて、『ファイナンシャル エデュケーション』と言ってもなかなかに難しいですね。一方
でモラトリアム法案が可決されたり・・・。『借りたモノは返さなければならない』と言う一言
に尽きるのでありましょうが、そもそもお金を借りるには2つあります。まず1つ目は、お商
売を大きくしていく為の『種銭』を借りる場合と、本当の眼先の資金、生活費を借りる場合
です。貸す場所も違ってきます。『種銭』は本来は銀行、『生活費』は消費者金融・・・と
なりましょう。銀行は預金者からお金を預かり、その預かったお金を『世の中を良くする
会社に投資する』⇒『儲かった企業から元金+利息』を回収し、その一部を預金者に
預金利息として還元するお仕事をしております。『確実性、堅実性』が求められ、かつ
『コンプライアンス』も大切な命題となります。『種銭』を借りる事はなんら恥ずかしい事
ではなく、世の中の役に為になる『事業』をより発展させるために『励行』されるべき行為
だと思います。
さて一方の『生活費』を借りる事。これは諸事情があるにせよ、あまり好ましい事では
ありません。なぜならご自身の身の丈に合った生活をするより他ない中で、収入より
支出が大きくなってしまう事実を肯定してはならないと思うからです。仮に今月だけ・・・
と言う名目で消費者金融からお金を借りたといたしますと、当然に『元金+利息』を
払わねばならず、来月以降の生活に『利息部分』が食い込んで行きます。慢性的な
資金不足の状態に陥ってしまうと言う事なのです。消費者金融の無い自分は『質屋
さん』に質草を持って生活費は借りておりました。落語には良く出てくる大工さんが
商売には必須の『大工道具』を質に入れてしまう・・・そうすると仕事には行けない訳
だから更にお金に困る・・・貧乏神や死神が取りつく・・・と言う流れに近いモノがあり
ますね。
『種銭』の場合でも『身の丈に合ったお金』を借りる事は大切な発想です。
さて『ファイナンシャル エデュケィション』の軸を貫く精神とは・・・。私なりに熟考し
た結果を申しますと、『人に迷惑をかけない事』の徹底に他ならないと思います。昔
高校の先生に『天国は地獄よりもべからずは多いはずだ』と言う事を教わりました。
『秩序』を造る為には各人が持つ制約は多いはずであり、何をやっても自由な所が
天国なのではない・・・と言う考えで真理だと思います。お金の教育も、行きつく所は
お金が返せなくなるまで借り入れる事で、第三者に迷惑をかれては行けないと言う
事に尽きるのではないかと思います。そうならない様に考え、行動する。これが大切
なのでしょう。そういえば最近、街や電車内などで『他人の事などこれっぽちも考えな
い態度』が横行しています。また我が不動産業界も然り。『ファイナンシャル』の前の
『エデュケイション』が崩壊しているから、『ファイナンシャル』な部分も崩壊するのでは
ないでしょうか。日本は『恥』の文化と言われる事があります。これは凄い事で、社会
から自身を見つめた事で起こる『恥』ですから、とても高い文化レベルだと思います。
これが崩壊しつつあるというのは悲しい。人に迷惑をかけても何とも思わない輩が
とても多くなっている。自分が大好きなのでしょうがこれはいけません。格好良くない。
『粋』じゃないんですよ。『武士は食わねど高楊枝』などは死語と化しているのかも知れ
ませんが、商人の街大阪でも、この文化には敬意を払っていたように思います。武家
の精神世界は立派です。案外今の戦国ブームもこの反映なのでは・・・と思います。
歴女の出現はそういう意味では、この世を変える女神の様な存在なのでは・・・脱線
しましたが・・・『人に迷惑をかける罪の認識』を徹底させる所から、積み上げて行くの
が『ファイナンシャル エデュケイション』なのだと思います。
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