スワンベーカリー 北浦和店
http://www.swanbakery.jp/shop/kitaurawa.html?shop=kitaurawa
スワンベーカリー北浦和店に行って参りました。北浦和駅から歩いて3分程のところ
にありました。色んなパンを1200円分買って帰って食べました。
テレビで赤字で困っている・・・身障者にも健常者と同等の賃金を支払って身障者が
自身で自活できる仕組みをクロネコヤマトの小倉オーナーが作ろうとして、ご自身が
最後の仕事として選んだビジネスモデルがこのパン屋さんなんだ・・・と紹介されたモノ
ですから、この発想は素晴らしいと思い北浦和店に買いに出かけました。
身障者さんに指示をしなければならないのだと思いますがスタッフはあまり広くない
店舗にたくさんいらっしゃいました。○○の数を数えて・・・と店内から声がしました。
無料でどうぞ・・・とコーヒーの抽出機もあり、お店の外にはオープンカフェになっていま
した。
こちらのお店に北浦和駅から行きますと、途中に2店舗焼き立てパンのお店がありま
した。経営的にはこのライバルがあるから厳しいのかな・・・と思いつつ購入したパンを
持って駅に向かい電車で3駅帰ってきてパンを食べました。
う~ん。お値段は普通の焼き立てパンと同等。味は・・・とりたてて普通。私は電車に
乗って行きましたので、まさしくう~ん・・・です。このビジネスモデルで頑張って欲しいの
ですが、行きつくところパン屋さんなのでやはり味が前面に来なければダメだと思うので
す。厳しい様ですが『身障者さんにも働いて自活できる環境を・・・』と言う趣旨には賛同
しますし、電車に乗ってでも買いに行きたいと思うのですが、またお値段もちょっと高い
位ならば行きたいと思うのですが、パン屋さんなのだからパンはおいしいモノを作って
欲しいんです。運送屋さんが福祉を別部門でやった・・・言わば素人集団・・・としてパン
屋さんをやってしまった・・・と言う残念な感じを私は持ってしまいました。店内にもあれだ
けスタッフが居たら高コスト体質にはなってしまうだろうとも思います。身障者さんと健常
者が混在してしかも賃金は健常者並みの・・・と言う事はおそらく普通のお店よりもやや
高コストの収益構造は必然的になってしまうのでしょう。それならば売上をより上げる方
向に経営を持っていかなければならない訳ですが、このお店の『売り』が何なのだろ
う・・・と考えてしまいました。一企業の理念としては崇高なのですが、その前に資本主義
社会の一員として存在できるだけの『売り』がなければ、競争には打ち勝てない。他者
の善意にすがる事を前提にした経営では成り立たないのだと思います。そういう意味で
はクロネコの小倉さんは極めて中途半端なモノを造られたのだなと失望しました。事実
関西のお店はスワンベーカリーの看板を外して、別業態でやはり身障者さんと活動して
いると『ガイアの夜明け』でやっておりましたが、当然の帰結だろうと思います。当初は
満員の店内もその内これでは流行らなくなります。更に元々の高収益体質です・・・。
これはクロネコの小倉オーナーの企画者責任だなぁと感じました。多くの方を巻き込ん
だ結果、『味』の追求が欠如しているのです。ハンデキャップを持たれた方のハンデを
克服する為のオペレーションが如何こうじゃない。それはどの会社にだって大なり小なり
持っている経営の悩みであってそれを購入する側に押し付けてはダメです。まずはパン
屋さんなのだからもっと企画部門で味を追求しないと・・・。材料の素材は他者よりもよい
モノを使っていますか。その配合はどうですか・・・。焼き加減は管理されていますか・・・。
焼き立てパンですから、商品の補充状況はどうですか・・・。その全てに渡って『?』が
頭に浮かびます。北浦和店のオーナーさんは元埼玉県庁の福祉関連部門に居た方が
『スワンベーカリーの企業理念』に賛同して早期退職されたとテレビでは紹介されていま
した。ただ赤字が続いてもう個人の努力のレベルを超えているとボヤイていました。これ
を見て私は自分の周りにそんな企業理念の店があるなら潰しちゃダメだから、買いに
行こうと思い立って購入しました。その結果ちょっと悲しくなりました。これは『スワン』さ
ん本体が悪いんじゃないか。もっと良いモノを作る努力を怠っているのでは・・・と感じま
す。おいしいモノ、より良いモノなら20~30円高くても電車に乗って買いに行きます。
クリームパンが130円でしたから、160円だとすると中々の値段ですワ。だけどおいしい
と感じられたら買いますよ。今の130円のクリームパンはどうですか。スーパーのパン
と比較してもどっちがどっちか分かりません。値段はスワンさんの方が高いですよね。
これでは『善意にすがる』売り方と言われても仕方がないです。私もこんな事を言うのが
本意ではありません。それならばわざわざ電車に乗ってパンを買いに行きません。なぜ
クロネコの小倉さんがパン屋さんを選んだのか。それが『簡単そうだから・・・』。
運送屋さんが部門外を選んだ理由があるはずだし、それであの『クロネコ』が福祉
を変えようと思って始めたモノがこの味では、『クロネコ』も大したことないな・・・と言う
のがスワンベーカリーからの客離れの主因ではないのでしょうか。パン屋さんならば
クロネコが企画者として本当においしいモノを提案しなければダメです。そういう意味
において『スワンベーカリー本部』がとても残念です。北浦和店のオーナーさんも気の毒
だなぁ・・・と思います。(ただ北浦和店のオーナーさんもこの味についてはどう感じている
のだろう・・・と聞いてみたいものです。疑問を持たないのならばパン屋さんの資格がない
と思いますよ。県庁職員さんだった頃からあまりパンを食べた事がないのかな・・・。)
パン屋さんなのだから、まずは競争に勝てるパンを作りましょう。その上で世の中に
問いましょう。それが世の中の順番だと、厳しい様ですが言いたいと思います。
企業理念が素晴らしいだけに、応援したいのです。その為にはスワン本部がもっと
頑張らなければダメ。起死回生の一策が店頭でのパン焼きなんて言っていましたが
お話しになりませんよ。もっとメスを入れる所があるでしょう。よく考えてスワンさん。
多くの善意をまとめ様とした訳だから・・・、当然にその責任も重いですよ。こんな中途
半端な事はしなさんな。小倉さんが途中で亡くなったからもうどうでもいいのかな。そん
な事ではクロネコの看板が泣きますよ。一度やったのなら、きちんと責任ある仕事、
いい仕事だなと感じられる仕事をして貰いたいものです。
※福祉の思想を持っているからこそエールを送っている訳で、やたらめったら非難
している訳ではありません。クロネコヤマトさんがパン屋さんをするとしたらこの程度
なのか・・・と言う必死さが伝わらない所に頑張れと申し上げている次第です。
福祉・・・身障者さんに働く楽しさを知って貰い、自分の稼いだお金で生活が出来る
んだ・・・と言うならば、それ相応の仕組み(味を極める事も含めた)をきちんと作る
事が大人の責任、まして一部上場のオーナーで『小倉さん』の責任である様に思い
ます。亡くなられたのならばその意思はきちんとその後継が引き継がなければ情け
ないでしょう。その趣旨に賛同して自己の資金を投入してスワンの旗の元に集まって
来てくれた同朋の志士に申し訳が立たないでしょ、と私は思っています。きっと小倉
さんは泣いているな。自分が早く死んじゃった事を後悔してるな。あの世でね。
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