企業売上30億円説
期間で言う企業の寿命30年説と同様に、売上30億円の壁と言うものもあります。
売上30億円の壁と言うのは特に外食産業が該当するのでしょうが、優秀な社長
が丹精込めて指導して『有能な部下』が5・6人作られます。彼らが店長をして、言わ
ば、5~6店舗程度のネットワークが出来、それを社長が束ねると売上で30億円程度
までは作れますよ・・・と言われています。
ただそれを超えると社長の眼が届かなくなり、外食であれば同一の調理・サービス
が維持出来なくなり、結束が緩んで来ます。そうするとお店の評判は下落し、売上も
下がって信用は落ちます。飲食の場合のブームが来て、やがて人気が衰えて行くの
にはこの30億円の壁が厳然とあり、それを大半が越えられないのだろうと思います。
半年~2年程度で大半はダメになって行きます。
飲食で言うと今は『王将』ブームだそうですが、王将は過去倒産の危機にあったもの
が今の大東社長になって建て直したものです。現場任せだったオペレーションを再度
統一させたのだそうです。こうなると規模があるだけに強いですね。王将はブームに
終わらず、ずっとこのまま行くよと大東社長が笑いながらテレビのインタビューに答え
ていた姿を見てなるほどそうかもなと思いました。奢れる平氏になるかそれとも天下
統一か・・・『王将』は私も時々行きますので楽しみに見ておきましょう。
さて、一般論に戻りまして、売上30億円の壁をしっかり把握されておりますと、その
30億円の手前でじっと我慢の子と言うよりも、そこで充分・・・と考えるのも一考だと思
います。社内体制などをこれまでのままでよし、として社長が全体を掌握していられる
大きさなのだからです。それ以上にしようとする場合、信用失墜をさせない為には、まず
組織再編をして、社長の監視体制を実際見れる範囲に限定して、それ以外の部分は
権限委譲をしなければなりません。それにはそれだけの優秀なスタッフが揃っていなけ
ればならず、今までの経営になかったストレスを背負い込む事になります。売上30億円
と言えば相応に自由になるお金と時間も出来るはずですから、その壁の手前で甘んじ
ている事は案外パラダイスなのかも知れませんヨ。
この次は上場の壁ですかね。だんだんと社長から自由がなくなって行きます。
さて会社は生き物です。会社の頭は社長自身です。社長がどう考えるのか・・・。
難しい判断が続きますね。また前回書きました企業30年説で申しますと、二代目・
三代目が優秀であれば、そこからヒトヤマ、フタヤマ越えると言う事もあり得ます。
中興の祖と言うヤツですね。そう考えますと京都の創業400年以上の企業の凄さ
が分かりますネ。ただし時代の流れはドンドン早くなっています。この時代の波に
乗っている企業の社長サン達は立派だなと思いますネ。
パチパチ拍手です。
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コメント
誰でもうまく出来るような「システム化」が経営者の仕事になるのでしょうね。これに関連して、実話に基づいた面白い小説があります。起業家がぶつかる壁。業績が上がると、あるところに歪が、、、今度持って行きます。
投稿: H | 2010年1月28日 (木) 15時02分