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働きがい 生きがい

  今はインターネットで色んな事が調べられる。とても情報が豊かな時代・・・と言える

のでしょう。情報が豊かになる事で私たちは物質的にも精神的にも満たされたのかと

言うと決してそうではないのだと思います。私のまわりにも心の病気に向き合っている

仲間が何人かいます。その原因が情報が豊かだからだとは必ずしも思わないけれど

これだけ情報が溢れていなければ考えなかった事まで、考え・判断を求められる事が

遠因なのではないかなと思う事は少なくない。働きがい・・・と言う言葉が言われ始めた

のなんてつい最近のお話しでしょう。3丁目の夕日の頃なんかはどこも、誰でもがむしゃ

らに働いたのだと思います。そこに『働きがい』なんて価値観はあまりなかったんじゃな

いですか。皆が豊かになる事を目指し高度経済成長を実現させた。自身の生活も徐々

に良くなった。されにより心が満たされたのだと思います。

 さて、既に豊かになってしまった私たちは何を目指せばいいのでしょう。働きがい・・・

ですか?そもそも人の為に役に立つ事は楽しい事であり、仕事=役に立つ事なのだか

ら、どんな仕事だって楽しいはずじゃないですか?向き不向きはあると思いますが、そ

れだってある程度は克服できる問題で、自身の仕事が天職だと思っている人の割合は

1割程だと言うアンケート結果を見た事があります。

 ここで言いたいのは『情報が豊かな社会』≠物質・精神が豊かになる事ではなく、情報

が溢れる社会は、その情報を消化するだけの強い精神力・判断力を否が応でも求めら

る社会なんだと言う事なのでしょう。それには『教育』も変わらなければならないのでしょう

ね。強い精神力・判断力の根幹には『道徳』が必要だと思います。道徳ってとても大切で

『働きがい』なども含めた『人の為に役に立つのは素晴らしい事』と言った個人と組織・社

会の繋がり方なんだと思います。個<組織・社会と言う日本の美意識・道徳観がここに

来て履き違えた自由感によって、個>組織・社会と言う人達をたくさん世の中に出してし

まっている様に思います。ここは正さなきゃダメですね。教育は学校だけのものではなく

最小レベルは家庭です。そして道徳は大半『家庭』でやるものだと思います。

 自信を持って我が道を突き進んでいく人を育てるのはまずは『道徳』です。仕事が楽し

いと思える人材・人財をそれぞれの家庭でしっかりと作って行きましょう。もちろん職場

も『人を育てる道場』であり、仕事によって人はどんどん成長できるのだと私は信じてお

ります。伊藤忠商事の丹羽宇一朗さんの文庫本に『汗出せ・知恵出せ・もっと働け』と言

う言葉がありましたが、我が意を得たりの心境です。それは『お金大好き』と言う事じゃ

なく、仕事によって人はより磨かれるのだから、もっともっと努力して自身を高みに昇華

させる事を最大の喜び・働きがい・生きがいにしなさい・・・と言う事になるのだと思って

います。

 私の仲間で心の病と闘っている人達には、まずはゆっくりと、しっかりとその病と向き

合って貰って、完治した後は、また『仕事』と言う自身を研磨するのに最良のツールで

もって、楽しみながら昇華させる道筋を見つけてもらいたいと思っています。

 何もそんな大げさな事じゃなく、仕事が楽しいと感じ、ヒトの為に役立つ事で、喜んだ人

からエルルギーを貰う。これの繰り返しが自身の研磨ですよね。役職がつけばその役職

がまたその人を作るとも言われます。私も銀行時代にその経験をしました。肩書って実は

人を作る『チカラ』があります。より研磨されますし、仕事の幅も出来ます。

 勝間本なるブームがある様ですが、あれは副産物をさも目的の様に書いているハウツ

ー本だと思っています。努力を履き違えると、それはまた人を不幸にします。心の病を

誘発する元にもなってしまいます。丹羽さんの文庫本はとても面白いと思いますので、

ぜひご一読してみて下さい。文春文庫から出ています。『成功の秘訣は頭より心 ド根性

だ』と言うタイトルです。

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