就職後のヤマ・・・最初は我慢が大切です。飛躍は30歳前後
銀行に入行したての私は何をやらせてもダメ・ダメで失敗ばっかりでした。失敗の数を
上げたらキリがない程、失敗の連続で直属の上司から散々に叱られました。もう自分に
は銀行はムリなんじゃないかと思った事が何度もありました。銀行のお店を深夜出て、
泣きながら駅に向かった事も何度もありましたよ。
実際1年目の冬に辞表を提出した事もあります。これは幸い上司が留保してくれて、
辞める気なら、もっと自由に失敗してもいいから仕事をしてみろと慰留され、私も再チ
ャレンジで上司や副支店長さんのおかげで立ち直ったのです。あの時のあの方々が
いなければ私の人生はもっと違ったモノになっていた訳ですね。守るモノがなくなって
からは殻が取れたといいますか、仕事がちょっとずつ楽しくなってきました。お店の
先輩達がとてもよくしてくれました。いいご縁がたくさんありました。初めての転勤が
2年と6カ月であり、カルチャーショックがありました。ここでは大きな挫折はなかった
かな・・・もちろん小さなデコボコは仕事をしていると必ずあるものですよね。
4年目にまた転勤しました。この当たりになると支店経験はだいたい見えて来ます。
外回りになってお客さんといろいろとお話しするのが楽しくて楽しくて・・・。地域の
お祭りにも土日には積極的に参加しました。主任さんになってからは知識と経験が
板について来て仕事の幅が出て来ます。お客さん達がどんどんと事務所に招いて
くれて、こちらもいろんな提案をしました。このころは脳が汗をかくほどに仕事をしま
した。若いし無理もききますからね。その頃の支店長から、酒を飲みに行った際に
この主任の時代に、どれだけ忙しい中に身を置くかでどこまで伸びるか決定される
よ。いろんな経験をしっかり積め。ここでは怠けたらダメだぞと言われたのをしっ
かり記憶しています。
これは若い方々にお話ししとかなきゃダメなんだろうと思いますので、しっかり伝承
しておきます。
就職をしてすぐは失敗もします。自分にとってのデコボコがとても大きく感じられます。
ただどうしようもない失敗は絶対にありません。そんな大きな仕事は普通回って来ませ
んよ。ここではクヨクヨしてはダメなんで我慢して慣れて方が得策です。
職種によって多少の誤差はあるでしょうが、5~10年未満では仕事を覚え、経験・知識
が共に蓄積されて『いい仕事』が出来てくる様になります。これは自分でも感じる事がで
きるでしょう。主任とかの肩書がつきはじめる頃かな。この時期が実は一番大切です。
プレーヤーとして一番伸びる時です。この時期があなたの定年までの道のりを決める
時期だと思います。収入も増えるし、家族を持つ人なんかも出て来ます。プライベート
はもちろん自由にしたらいいのですが、『公』の部分、つまり仕事部分は脳が汗をかく
程に、過労死するんじゃない?と思えるほどに働いた方がいいですよ。色んな事が理解
できる様になります。ここが自身の基礎を造る場ですから。精一杯努力をして少しでも
高見に行けばいい。ここから同僚との差がつきます。もちろん差があったって構わない
訳ですが、楽しく仕事が出来るか否かと言う決定的な差が出ると私は思っています。
ここで山に登れた人は会社内で上昇気流に乗れた人、登れなかった人は・・・と大きな
ふるいにかけられてしまいます。42歳の私には、20代の事、30代の事しか語れません
が、30代前半がとても大切ですよ・・・と主張したいところです
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