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23区内の商店街・駅前の状況

 ガイアの夜明け・・・空室がビジネスになる・・・逆転の発想が至る所で具体例をあげて

報告されました。東浦和にもカーブスはありますがカーブスの開発などは発想がとても

ユニークです。我がK社にもこういう発想をもって変幻自在な発想力があればなぁ・・・

私も企画してみようといいビジネスの種になりました。

 23区内の商店街は既に30位は廻ったと思います。駅前も相当数見て来ました。総じて

言える事は商店街の地力が低下しています。地力とは私が創った創作言葉ですが、元々

その土地がもっているお金を稼ぐ力の事を言います。なぜ地力が落ちたのか・・・具体的

に南阿佐ヶ谷の商店街を例に考えると分かりやすいです。南阿佐ヶ谷の商店街は駅から

区役所に続く長くて立派な商店街です。今でも元気な商店街です。ところが・・・現在の

商店街の構成は駅から順に4等分しますと、最も駅に近い1等地が①・・・として、①は飲食

系とパチンコ屋さんばっかりです。これは賃料相場が高いんです。利益率を考えると粗利

の高い業態しか入れない賃料に吊りあがってしまっています。④でようやく物販のお店が

入れる賃料になるんでしょうね。さて肉屋さんや魚屋さんがないと商店街は持たなくなり

ます。お年寄りの魚屋さんや肉屋さんが一カ月汗を流して儲かるお金が30万、その店舗

を貸せば150万・・・さてどちらを選択するでしょうか・・・こうして商店街に飲食店やパチン

コが流入してくるんてす。そうすると商店街は元々『お買い物』の場だったものが『品物』

が揃わなくなってくるんですよね。こうして地力は下落します。もっとも賃料相場だけを考え

ると人通りがあれば高値安定で貸せるのでそれはオーナーには短期的な視点では損は

ありません。商店街の地力が落ちて客足が減少するまでら南阿佐ヶ谷クラスだと10年超

はかかると思います。統計で地域の販売額が分かる数値がありますが、飲食除きの値

は南阿佐ヶ谷でも担い手の減少から数値が落ちているだろうと思います。商店街や駅前

は連携・連帯でもって地域のお買い物の場を維持する努力をしなければ地力は上がらな

いのですが、商店街組合さん達も自由な経済活動を阻害してまでの強権が発揮できない

から『座して死を待つ』的な地力の低下を黙認しているのでしょうね。飲食・パチンコの

商店街の浸食は、確実に商店街をダメにします。ダメになった商店街には空き店舗の

活用としてゲームセンターなどが数件入ってきます。これがまた商店街を浸食します。

腐ってもショッピングセンターで、大手のSCではそんな事は絶対にさせません。どうやっ

て物販力・地力を維持向上させるのかを本当に考えています。(それでもスーパーは18

か月連続で前月売上を下回っているそうですね。) 

 そもそも内向き経済に陥ってしまっている日本で、しかも成熟型社会で何を買いたい

のか・・・と言う事は言えるのかも知れません。消費者に買いたいと思わせるモノがない

と言う一面はあるのかも知れません。その消費者のお財布のヒモを緩めてもらう手段は

流通の側にあるのかどうか(一時流行ったPBも商品構成の見直しでアイテム削減の方向

にあります。)疑わしい限りですが、少なくとも地力だけは維持・拡大する努力は出来ると

思います。高齢化社会の中で高島平など高齢化が進むエリアでは買い物難民がいると

さえ言われています。この買い物難民向けにカクヤスさんみたいに商売をするのも一考

なのでしょうが物販全体がそう出来る訳もなく、経済の論理だけで自由に商店街を放置

するのはダメと言う法律を作ってもいい様に思います。農地法みたいな縛りをかけて、

商店街法を作ればいい。パチンコや安価な外食が地力を下げるのを防止しなければ、

お年寄りの買い物難民がどんどん増加の一途をたどるぞと提案・提言しておきたいと

思います。23区内でさえ・・・この状況です

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