サブリース
今お話しを進めている不動産投資物件の売主様の売却理由が、サブリース契約の
業者側からの解約依頼があった事によるものです。
以前は建てれば入居者が入ってくれる時代だったので『サブリース』も良かったのか
も知れません。
しかし今は需給ギャップの変動があり、どうやら地域によっては供給過剰と言える状況
になっていると言われています。さて、そうなりますと『サブリース』と言うモノは業者にとっ
てとても重荷になってしまいます。それぞれ物件毎にきちんと需要を把握し、賃料相場
と見合いの中で採算をしっかりと見極めなくてはなりません。ここが甘いと業者さんが
厳しくなり、業況を圧迫する要因になります。ここで言う『サブリース』とは上場または
それに準ずるクラスの企業さんが家賃を保証するケースを想定しています。最近は
見よう見まねでその実力もないのに『サブリース』をお受けしますと言う広告も見かけ
ますが、景気に大きく左右される賃料相場にも揺らがない財務力・信用力がまずは
必要なのですが、『ナンチャッテサブリース』を謳う企業がありますから騙されません
様に。
今、話題にしていたのは信用力のある企業の『サブリース』ですが、それとてこの
景気の前にはどうなるか・・・と言う状況なのです。
『サブリース』があるから・・・と楽観するのではなく、それはそれとして近隣の賃料
相場、需給バランス等は最低限考察して、不動産投資をするか否かを考えた方が
いいですよ。地主さんの場合は特に銀行も審査が甘くなりがちです。融資が出やすい
ましてサブリースで審査が大アマで通ってしまった・・・としても、万一の事があった場合
にはサブリースがなくなり、その物件で不動産投資をしなければなりません。返済は
マッタなしです。誰に責任がある訳でもなく、最終的には地主さんがかぶらねばならな
い事が多いのが現状です。不動産投資はそれそのものが『経営』です。業者が提示
した条件は甘めの資料が多いので、よく吟味をする必要があります。
『サブリース』と言う言葉にはご用心下さいと言うのが今の私の率直なお話しです。
| 固定リンク
「不動産投資」カテゴリの記事
- お見合い…(2013.05.25)
- ラス1で・・・満室に・・・!(2011.11.19)
- 不良入居者を守ろうとする法律って・・・(2011.01.24)
- 収益物件の空室対策・・・愛情をしっかりかけたお直し(2011.01.24)
- ひよこ電業社(2010.12.19)
コメント