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商売の心得③

 私が大学生の頃、ご本人から大学の授業の一環として講義を受けたダイエーの中内

功さんのお話しを例にとってお話ししましょう。

 ダイエーの前身は大阪で主婦の店ダイエーと言う名前で薬のディスカウントをはじめた

所にあります。市販薬のディスカウント販売は当時認められておらず随分と問題になった

そうです。そこから食料品の取り扱いをはじめ、いわゆるスーパーの走りとなりました。

 ダイエーが大きくなるまでは価格決定権はメーカーにありました。その後大消費時代が

到来すると問屋に価格決定権が移ります。そしてより消費者に近い流通業(百貨店・スー

パー)が価格決定権を持つようになります。OP価格などはその典型です。そこから進歩

してPBブランドを流通が企画しメーカーに作らせる様になっています。

 この間にはダイエーvs松下の戦いがあり、流通王ダイエーからダイエーの没落まで

いろんな出来事がありました。ダイエーは潰れましたがスーパーとしてはイオンやイトー

ヨーカドー等がその後覇権をまだ維持しています。

 ダイエーの隆盛までの時代は良かったと思いますが、没落期のなぜ?と言う考察が

大切です。私が銀行員でしたのでいろんなお話しを聞いていますからそれも交えて考え

ます。

①中内さん自身が名誉を取りに走った。ダイエーは1号店は京阪電車千林駅ですが、

2号店は神戸三宮です。その後本社は神戸に移ります。神戸で商工会会頭になりたか

ったんですが、神戸には老舗も多くなれませんでした。そこで福岡に本拠地を移し、

ダイエーホークスも使ってようよう会頭になりました。代表が議員等の名誉職に向かう

と会社はおかしくなる事があります。それを地で行くお話しです。

②ダイエーに納品している野菜加工所さんからこんなお話しを聞いた事があります。

A級品はヨーカードーへ、B級品はダイエーへ。ダイエーは安ければよく、目利きでは

なかったと。食品全般、これでは安かろう、悪かろうと言うお話しになります。これでは

永い支持は得られません。

③ダイエーの仕入部隊は奢りが強く、不祥事に近いお話しがたくさんありました。早い

話しが仕入先をいじめるだけいじめて自分だけに富が集まれば良いと言う風潮だった

のです。これでは『お金の力に弾き飛ばされます。お金といっしょに恨みつらみ・不平不

満が貯まります。』だからダイエーが危機になった時に商品が入らなかった。言わば仲

間の仕入先から真っ先に肘鉄を食った訳です。

 その後国の支援を受けてどうにか立ち直った感はありますが、私自身はJALにせよ

ダイエーにせよ、国が一企業を救うべきではないと考えています。一企業が破綻する

までの過程において税金を投入するにはふさわしくない行為がある訳で、その部分を

棚上げしてまで国税を投入して良いのか?と思います。ちょっと話が反れました。本題

に戻りましょう。ダイエーに関しては、商売の心得で考えた場合、やったらアカンと言わ

れている事をたくさんしているんです。これでは潰れるべくして潰れたと言っても過言で

はないでしょう。

 『他人のふりみて我がふり直せ』と言われますが、なかなかどうして人の失敗を教訓

にすると言う事も難しい事です。潰れた結果、ああなるほど!と思う事がしばしばあり

ます。日々の心掛けが大切なんですね。『商いは飽きない心』、利が薄いのを肯定して

浮利を追わない気持ちの持続です。商人たるには日々修行なのだと思います。商売を

通じて人は成長して行くのでしょう。

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