藪医者
まだ残暑厳しい晩夏の夜ですが、ちょっと早めの芸術の秋と『落語』を久しぶりに見ま
した。桂枝雀師匠『夏の医者』と言う落語です。相変わらずの話芸でお腹いっぱいにな
りましたが、マクラで面白いお話しがありました。
『藪医者』と言うモノがあります。なぜ藪医者と言うのか・・・①裏の藪で取って来た雑草
を適当に積んで来て煎じて薬にする所から。②風で動く(風邪が流行ると動く)から。この
2つの説があるそうです。風邪が流行ると大病ならこんな先生には見て貰わないけれど
も、風邪位ならば万一のこともあるまいと患者側で判断して、藪医者に行くと言うのです。
うわっ。面白いなぁ・・・昔はお医者さんが少なかったから上手に庶民は暮らしていたん
だなぁと思うでしょ。 そんな訳ですから、藪医者と呼ばれれば大したモノだったそうで
『土手医者』・・・藪(木)の下のお医者さん。『竹の子医者』・・・これから藪になろうとする
お医者さん。雀医者・・・藪に向かって飛んで行こうとするお医者さんetc いろんなお医
者さんの呼び方があったそうです。
私が子供自分にも内科で1件、整形外科で1件、『藪』の誉れ高きお医者さんがありま
したね。内科の方はすぐ注射を打とうとしましたし、整形外科の方は、あの先生は縫う
のはうまいけれどそれ以外はからっきし・・・。小学校でも心得ていて子供のけがでパッ
クリと傷口が開いている時には○○整形へ・・・なんて事になっておりました。
最近は藪が減りましたね。先生はいい加減でも薬が進歩しているのできっと治るので
しょうね。
さて我が不動産業界・・・『藪医者』チックな会社もいっぱいありますね。例をあげると
賃貸の客付け会社さん。物凄くアバウトな会社さんも多いですが、まぁアパートならいい
か!と言う事なのでしょう。お客さんの方もよ~く心得ておりますね。
そう言うリバースターはどうなんだ!・・・日本の名医100選にはまだまだ遠く及ばない
ものの雀医者よろしく藪の方には飛んでいくまい と固く心に決めて目下修業の身
と言う所でしょうか。志は高く掲げて商売したいものです。
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