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洒落

  桂 文珍さん。一昨年大宮の独演会に行かせてもらいました。今年は紫綬褒章を貰って

おられましたね。文珍さんは執筆関係も多く面白い本がいっぱい出ています。昨日も文珍

さんの本を読んでいて面白いお話しがありましたので抜粋して・・・。

 近松門左衛門の頃からの大阪は洒落言葉が大好きです。

『下手な将棋』・・・金銀持って苦しんどる。お金持ちを揶揄する言葉です。

『焼跡のバラック』・・・バラックの屋根はトタン板ですから→瓦が無い→変わらない

             愛する彼女に『僕の君への思いは焼跡のバラックや』と使います。

彼女が喜ぶかどうかは別にして・・・これは『言葉』の遊びですね。

次いで『洒落』のお話しです。

吉本興業は『ケチモト』とよく言います。なんばグランド花月に連休のお仕事が文珍さん

にありました。平日は2回の舞台なのですが、連休にもなりますと1日に三回も舞台に上

がるそうです。なんばグランド花月は一日中、いろんな出し物をしていますが、一度見た

人が出てくるとお客さんは帰ってしまい、別のお客さんが椅子に座れる。吉本にしたら

連休は稼ぎ時ですから有名な芸人さんをどんどん使った方がお客さんが入るんですね。

芸人さんも心得たもので15~20分の舞台をキチンと勤めあげ爆笑の渦、吉本はお客さん

がたくさん入ればしっかり儲かります。 しかし芸人さんには平日分と同様に2回分し

かギャラが出ません。ケチモトの面目躍如ですが、文珍さんが会社に文句を言いました。

 『一日三回も舞台に上がっているのに2回分のギャラ。これおかしいでしょ』

 『何を言うてんのや。なぁ文珍君。いつも(平日)は3回演らなアカンところを、2回に

   負けてあげてるやないか。』

 『ハハハ。そうでんなぁ』

 この返しに感心して家に帰ったそうでございます。

 このあたりの会話、素敵やなぁ。

 文珍さんも『金よこせ』じゃなくて洒落で言うたんでしょう。言いたい事をユーモアに

包んで話すのは良い事だと思います。しかし敵は吉本。その上を行く洒落で返す・・・

この会話はとてもいいなぁと思います。文化的です。当事者だったらメッチャ面白いと

思いますわ。ユーモアーで世の中が丸くなる。こんなんを勉強したら世の中うまく行くと

思うんですけれど・・・こんなんばっかりやったら面倒クサイですか。

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