ガイアの夜明け 進化するデリバリー
『ガイアの夜明け』は没落企業の再興を、『カンブリア宮殿』は繁栄企業のエッセンスを
学ぶ番組とイメージしております。ガイアはちょっと悲しいお話しも多くてあまり好きでは
ありません。
今日の『デリバリー』もあまり私自身は興味の無い分野です。お寿司屋さんの新メニュー
開発。8貫で2500円の出前寿司の開発って知らんがなと言う気がします。季節感を前面
に出したお寿司でも8貫、2,500円でなんぼ程需要があんねんって突っ込みを入れたく
なりました。
町の寿司店が生き残りをかけて出前に活路を見出す。なかなか困難なテーマです。
ワタミの宅配ビジネスも『デリバリー』のくくりで取り上げられていました。こちらは1食
580円の宅配弁当です。
今は価値を自分で作らなければなりません。お客さんは目が肥えていますからね。
そうなりますと、誰に、何を、幾らで売るのかがメッチャ大切になりますね。
どうしてもそれが欲しい人に対して、適切な価格で、商材を提供し、しかもきっちりと
代金を回収しなければなりません。『デリバリー』はその行為そのものが高コストです。
そのコストを払ってでも買いたいものかどうかと言う事が大切になります。もちろん
自分が売りたい技もあるでしょうが、問題はそれが評価されるか否かです。前述の
町の寿司店はそれがあるかどうか・・・ですね。
高齢者社会と言われて久しいですが、高齢者の増加で、確かに求められるモノが
変わって来ているとは感じます。宅配のニーズもなるほどなと思う。
牛乳屋さんは衰退産業でしたけれど、米や他の食材も運ぶ事で毎日届けることその
ものを付加価値に換えて最近売上が戻っていると言う事でした。
『衣・食・住』で多様化する価値観に合わせて①誰に②何を③幾らで売るのか・・・
漠然とモノを提供するのではなく、きっちりターゲットを絞り込んで、深く掘り下げて考え
る事で、ニッチな分野だけれど確実に需要がある商圏を開拓できるのかも知れません。
先日の五反田でも『住』にスポットを当てて、ちょっと深く掘り下げて考えて見る打合せ
をさせていただきましたけれどとても有意義だったですね。
サービスの提供により高コスト化してしまうと、幾ら良いモノでも市場が評価をしなくなり
ます。日本の家電や車、携帯がガラパゴス化していると言われるのは市場のニーズと
開発者の意図がずれて来ている事を象徴しています。幾ら便利だと評されてもどれだけ
の人がその利便性に魅力を感じるのか?日本と言う限定市場ではなく、世界でどう評価
されるのか・・・。
衣食住に関してはもちろん世界を考えて打って出るのもアリでしょうが、住と食の一部
はぐっと限定的に考えても確実な商圏はありそうです。
毎日ご飯は食べなきゃ生きて行かれない・・・ただ年齢的にお買い物や毎食作るのが
大変だ☞じゃあどうしようかと言う事の回答がコストをかけても『デリバリー』と言うのが
今回のガイアの結論でしたけれど、ワタミの宅配の試食会シーンが写りましたけれど
普段めったに外に出ない老人達が、試食を楽しんだと理解するのか、一同に会したそ
の事に悦びを見出したと解釈するのか・・・。試食会は終わったけれど、誰も席を立とう
としなかったと蟹江敬三さんのナレーションが入りましたが『抜群の味』のせいではない
ですよね。と言う事は宅配で各家庭に運ばれると試食会の悦びは半減してしまう。
皆で一緒に食べる悦び・・・と言うよりはコミニケイトの悦びですよね。食・住をまとめ
て考えた施設を創る事が今回のテレビで一番必要なモノではないか と思ったので
すがどうなんでしょうね。
何千万も支払って特別養護老人ホームに入れないフツーの老人達が人間らしく生き
るのはどうすればいいんでしょうね。
ワタミさんの宅配弁当は一日に18万食だかなんだか出ているそうですので、『宅配』
と『味』と『価格』を支持する人達は確実に居る訳ですね。それをどうこう言いませんが
食べる事は最低限の欲求であって『人間らしく』にやはりスポットライトを当てたいもの
ですね。
買物難民が都心でもあちらこちらに有る世の中になっています。
さて・・・。
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