« 武蔵野うどん・・・とき いつ食べてもおいしいですね | トップページ | LLサイズの受話器余話 »

カンブリア宮殿・・・富士重工業 スバル  / 森郁夫社長 

  木曜日はカンブリア宮殿ですが・・・今回(23.2.3)は『富士重工業・森 郁夫社長さん』が

ゲストです。

 私が初めて買ったのが『スバル・レガシィ』(中古ですけれど)であり、また私の命を救った

車がスバル360なのだそうですから、ご縁がないわけではない会社ですがちょっとネ・・・と

思う今回のカンブリアです。

 今、テレビCMで『ぶつからない車』としてスバルは『アイサイト』と言うシステムを売りだ

しています。徹底的にヒューマンエラーを無くそうと車が勝手に止まったり、前の車につ

いて行ってくれる機能なのだそうです。しかも価格はプラス10万円でセットできるオプショ

ンと言うのだから凄い事ですね。日本国内で事故は63万件ありその内23万件が追突

事故なのだとか。ちなみにコンビニなどに突っ込んでしまう事故も6500件も発生している

んですと。へぇ~ですね。この事故を無くそうと言う発想で車を作っているそうです。

 この辺りが元々飛行機を作っていた『スバル』だ・・・と絶賛されていましたが私には

ピンと来ませんでした。

 水平対向エンジンと言うのがスバルのエンジンなのだそうですが、スバルとポルシェ

だけが採っているエンジンなのだ・・・とか、スキー場でのスバルの占有率はグンと上が

るだとか・・・アメリカはワシントン州ではスバルだけがシェアが上がったと言うお話しも

ありましたが・・・私には残念ながらあまり響かなかったですね。

 龍さんが面白い事を言っていました。T型フォードが爆発的にヒットしたのは『便利』だ

ったからではなく『爽快』だったからなんだと。これは科学者が証明したそうです。

 私もスバルレガシィに乗っていた頃は随分とドライブしましたよ。常磐道が近かったの

で用もなく仙台ぐらいまではドライブに行きました。東京から大阪に帰省するときにも高

速を150~170キロ位で走っていました。車との一体感があってシュボボボと言う音が心

地良くて120キロ位からグンと爽快感が増すんですね。良い車だったと今でも思います。

その後に乗ったのが初代ステップワゴンでした。そこでドライブの楽しさから離れたのだ

と思います。車は走って楽しむものでなく、居心地、みんなの移動の手段になったんです

ね。ここがポイントなんだと思います。

 実は先日アルファロメオに乗る機会がありました。コンパクトな車体ながら乗りますと

フォールド感があってボボボボと言う心地よい重低音が身体に伝わって来ます。いい車

ですね。お茶目なドライバーさんがグンとアクセルを踏みますと重力がぐっとかかります。

龍さん・森社長が言っておられた『走りの爽快感』って多分あれなんだと思うんです。

 経験すると分かるのですが、それでも『車に求めるモノ』って爽快感?かなと思うんです。

『走りとは曲がる・止まる・進むを追求する事』だと森社長は言っていました。確かにそう

だろうと思います。走りを究めれば安全な車が出来ると言う事も理解できます。

 しかしながら自動車は便利になりすきで『走る事』以外のモノも要求されてしまっている

様に思うんです。龍さんは自動車大好きだから、スバルは好きみたいです。

 日本に8社ある自動車メーカーですが、多様性が無くなるとつまらないからスバル頑張

れと言っていました。ただ8社と言う数以上に利用者が車に求めるモノが増えてしまった

から『走り』だけに拘られても・・・と言う思いが、スバルの8社中8位のシェアなんじゃない

かなと思ったりもしました。魅力的な車を遺す為にスバルは必要だと言われていましたが

魅力的と言う定義そのものが難しいですね。

 小さいメリットを活かそう、選択と集中がやりやすいしそれが柔軟性に繋がる。魅力的

な車を作って行くことがスバルのこれからの道なのだと社長さんは言っていましたけれど

アイサイトが柔軟な考え方かな?と疑問もあります。かえって『走り』に縛られてやしない

かな?と思ってしまいました。

 車の運転は昔の車ほど楽しい。時代が近づくに連れて運転が簡単になると社長が

スバル360を運転して言っておられたのですが、まさにそこなんです。専門性を無くした

から車に求めるモノが変わったんですよね。『走り』だけじゃなくなったんです。

 日航の機長さんの年収は2000万弱が平均らしいのですが解雇された機長さんの再就

職先としてのスカイマークの機長さんは時給1100円なんだとか。単なる運転技術者です

から2000万も獲る方がどうかしてるぜと思います。あんなモノを守るのに血税を投入し

ないで貰いたいと思いましたが・・・これはちょっと脱線ですね。専門性を排除したから

こそ庶民により広まった。一家に一台から、人数分の車を持つように変わった訳ですな。

アルファロメオに乗ってレガシィの頃の自分を懐かしく感じましたけれど、またレガシィ

に乗りたいかと言われるとちょっと迷います。私は車に『走り』を求めないのでしょうネ。

良さは分かるがそこに居たいとは思わない。ステップワゴンにこそ私が求める良さが

ある・・・これが多様性なんでしょう。

 車の求める価値感がちょっと違うので私にとっては残念な回になりましたけれど、

スバルを何代も乗り継いでいく『スバリスト』さん達には素敵な回だったのだと思います。

スバルは私が最初に購入した車だし、幼児の頃、死にかけた(紫になったそうです)私

を病院に運んだ車がスバル360だった・・・と言う意味でご縁はあるんですが・・・また乗り

たい車が今のラインナップにはちょっと見当たらない会社さんです。私が求める線上に

はスバルはいないから路線が違うんでしょうね。

 スバルと言う会社、森社長と言う人物にスポットを当てたのでなく、スバルの車にスポッ

トを当てた回だったからそんな人達も居るんだろうなと感じましたが・・・ちょっと残念な

回でしたね。龍さんの車好きを番組にしちゃったからかな?

 吉利自動車の回の方が面白かったです。

 それはそうと今日、『現代』の車が走っているのを見ました。

 サムソンが家電で日本を追い越したそうですが自動車はまだ『現代』を見かける事は

少ないですね。ただ形やデザインはなかなか素敵でした。安全性能も向上しているらしい

ですね。日本車よりも価格面では割安なのでこれから『現代』を見かける事も多くなるの

かも知れませんね。

 実際、安全な車としてアメリカでシェアを取って行ったのがトヨタバッシングで安全性に

疑問を持ったのがアメリカなのでしょう。そうすると『現代』に安全面で大丈夫?と思い

ながらまだ見ているだけの我々日本人と同じ感覚をアメリカの人達は持っている様に

思います。安全面の意識はどこの人達もかなり保守的でしょうから・・・。

 今の学生さん達が車離れをしているそうです。もう車は欲しくないと言う事らしい。

 逆にオジサンたちは車にこそ、自分の城を求める傾向にあるんじゃないかな。

 多様な価値観の中で『これ!』と言うヒット商品を創りだす事はとてもむずかしい作業

なのかも知れません。車はエンジン車から電気自動車になると零細企業がたくさん参入

するのではないかと言われております。そこからまた新しい時代が始まるのではないか?

と私は自動車に関してはそう思っています。

|

« 武蔵野うどん・・・とき いつ食べてもおいしいですね | トップページ | LLサイズの受話器余話 »

カンブリア宮殿」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カンブリア宮殿・・・富士重工業 スバル  / 森郁夫社長 :

« 武蔵野うどん・・・とき いつ食べてもおいしいですね | トップページ | LLサイズの受話器余話 »