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カンブリア宮殿・・・はやぶさ / JAXA 川口淳一郎教授

 今回の収録は東北関東大震災後だと言っていました。

 村上龍さん、ラストの言葉・・・『科学は復興に貢献する』。

 震災後1回目の収録だからこそのテーマだった様に思います。(前回放映は収録は震災

の発言がなかったので震災前だったと思います。)

 200億円と言う予算をかけて人類初の偉業を成し遂げた川口教授を敢えて取り上げた

のでしょう。龍さんは言っていました。『国家事業ですが無尽蔵にお金が使える訳では

ない。コストパフォーマンスが求められている』と。

 だからこそ未曾有の被害に打ちのめされた日本を元気にさせる為に『はやぶさ』は貢

献すべきなんだ言う龍さんの想いを感じました。

 宇宙の夢・・・3億キロ先の小惑星に着陸し、微粒子を採集して帰って来る事。月以外

の惑星では人類初の出来事らしい。文化系の頭ではもうここで心がときめかない。

 なんでそんなとこに行くの?と言う気持ちは封印して番組を見続けます。

 『はやぶさ』がくれた希望について・・・。

 探査機は全てオリジナルであり、1つとして同じ物はないそうです。

 3億キロ先の惑星に行って帰って来るために化学エンジンではなくイオンエンジンを

開発し、1/10の超低燃費エンジンを作ったのだとか。一度宇宙に出たら修理できない

のが探査機の性。イトカワにつくまでに姿勢制御装置の1つが壊れ(3つあるそうです)

イトカワ着陸、帰還後に姿勢制御が出来なくなってしまった。そうなると太陽電池が機能

しなくなるので音信不通になってしまった。切りもみ状態で飛んでいる・・・。そうならば

わずかに太陽電池が太陽の方向を向くのでは・・・と信号を送り続けた。そしたらなんと

信号に応えてちゃんと姿勢を正したというのですからちょっと凄いですね。キリモミ状態

を脱して、また地球に向かって飛び出すんです。この時に川口教授も神頼みに神社に

行ったそうですよ。京阪電車の車両に神社のお札が貼ってありますがあんな感じです

ね。打ち上げ後2371日目、4発あったイオンエンジンの内の最後の1発も不具合で停止

してしまいます。推進力が無くなってしまう。もうダメだと思った所がエンジン開発チーム

が秘策を川口教授にも内緒の秘策を盛り込んでいて、壊れたエンジン同士で生きてい

る部品(イオン源と中和器)同志を組み合わせることで推進力を確保。また地球に向か

いはじめて・・・最も地球に近づいた時に最後のミッションとして地球の画像を撮影・送

らせたそうです。その後はやぶさは高温になり燃え尽きてしまう。微粒子を確保したカ

プセルをオーストラリアに落としてミッションは全て終了。人類初の偉業を成し遂げた・・

・。カプセルの中には1500粒の微粒子が入っていたそうです。

 『明確なゴールを掲げたからこそ人類初の偉業が出来た。』

 (震災復興に関しても同じだと龍さんは語っている様に思います。)

 『はやぶさ』には中小企業の力が随分とあります。中小企業が小回り良く開発の手助

けをしている。その中には新素材として我々が恩恵を受けている新技術や新素材がた

くさんある。『はやぶさ』は軍事開発ではなく純粋な科学技術で作られているモノであり

核保有国以外で探査機を持つ事を誇りとすべきだと思いますと川口教授は語っており

ました。

 はやぶさ2と言う計画があり、『もっと新しい宇宙船』を目指して、①光の圧力で進む

エンジンと②イオンエンジンを組み合わせることで『はやぶさ』の20倍、30倍の領域が

得られるのだそうです。(もう何のことか私には分かりません。)

龍さんから・・・未曾有の危機、震災を経験して・・・科学が災害に対して何が出来たのだ

ろう・・・と言う事が問われます。どう取り組めたのか?

 川口教授は・・・JAXAとしては直接貢献は出来ないけれども『励まし』になればいいと

思う。諦めない事です。日本人の根底には不屈の精神と技術力があります。ぜひそれ

を活かして復興に繋げようと言うお話しをされていました。

 そして最後に冒頭書きました龍さんの言葉・・・『科学は復興に貢献する』で結ばれまし

た。

 震災によって津波によってとても大きな被害を被りました。今回のカンブリア宮殿は1

企業を取り上げて『この社長に学べ』と言うモノではなく、日本人の英知と不屈の精神

を再度認識して、この自然災害を乗り越えようと村上龍さんが提案した回だった様に

感じます。

 負けたらアカン。諦めたらアカン。その裏付けとして精神論でなく『科学』を提示する

のは龍さんらしくて格好いいです。

 東北地方には優秀な技術を持っているたくさんの中小企業があるのです。今は壊滅

的な打撃を被っていますが、それらの企業の活躍を復興で求められる時が来ます。だ

から諦めないで頑張って下さいと言う応援の言葉にも聞こえました。

 震災の被災地から工場の灯が消えない事を心より希望します。ぜひ一緒に復興を

成し遂げたいと思います。 

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