« お好み焼余話 タニタの乱 | トップページ | おおきな地震 »

カンブリア宮殿・・・バルス(フラン フラン) 高島郁夫社長

 Franc  franc の商品は我が家にもいくつかあります。

 数少ない女性のお友達と何度かお店に行って買ってもらった品物や自分で買った物で

す。

 『25歳の独身女性をターゲットにした品揃え』を目指して商品構成をしていたお店なんで

すね。過去形になっているのは、ここ2年の減収があってコンセプトを変えた。25歳は変わ

らないけれど、リアルな25歳ではなく、25歳のマインドを持つ女性・・・すなわち10代から50

代だって25歳の気持ちでいたい・・・そういう女性がターゲットなんだと。リアル25歳から

単純に層が広がるので売上が上がるのかな。

 ピンク主体から落ち着いた色の構成に変わって来ているのだそうですよ。

 『日常生活をハッピーにする品物』を売るお店を目指しているのだそうです。

 500円のフランフランのマグカップでお休みの日にコーヒーを飲む。ただそれだけの

日常の行為が生活臭のある風景からガラッとハッピーになれる品。それがフランフラン

の目指すワールド。プロに格好いいと思われるよりもフツーの女の子がステキと思われ

る事を尊びたいと高島社長は語っていました。

 グループの年商は333億円。『無目的客に買わせるお店』、『何を買おうと思わなくても

面白いから来れるお店』。お客さんからも『見ているだけで楽しい』とコメントしていました

が徹底した女性狙いが功を奏しているのでしょう。

 ただこの演出はとても大変です。いつ来ても楽しい・無目的客も楽しめる事を維持する

事は実はとても大変で、1カ月に1000点以上の新商品が供給され、売り場も月に1度は

模様替えをするそうです。色・柄・デザインがガラッと変わるから『次に何があるのかな』

と言う期待が持てるお店になり、また来たいと思わせる。リピート率は実に80%だそう

です。(私もフランフランは大好きです  )

ディスプレイは単なる陳列の場に非ず。飾りながら機能もしっかりアピールする。『楽しさ』

があって機能も分かる陳列を心掛けている。そんなに高い商品を置いているのではあり

ません。本物より、手が届く楽しみを提供している。『鍋つかみ』の商品タグには『君の

手を僕が守る』と言うコピーがありましたが、これなんかも『ちょっとした幸せ』の演出と

言えるものなのだそうです。店舗レイアウトの事例で、1階は安い雑貨品を配置し、2階

に高額な家具等が置いてある。階段の踊り場に1つ45万円の大きなキリンのヌイグルミ

を置くことで、1階と2階の中継が出来る。あれ何?手で触れる5メートル位のキリンのヌ

イグルミがお客さんを1階から2階に吸い上げる効果を演出しています。フランフランの

『遊び心』がお客さんの遊び心に火をつけるんですね。楽しみながら2階に誘導する導線

創りは面白いですね。楽しさを売って行こうと言う面目躍如のお店です。

 かっかいい<楽しい・・・これがフランフランなのです。

 村上龍さん曰く、ブランドと言うのはかっこよさの追求なので、フランフランには競合が

ないと語っていました。

 龍さんから高島社長への質問です。

 『どこでセンスを磨いたのか?』

 『やっているうちに好きになった。ホテルやらレストラン、バーなどいろいろな場でいろ

 んなモノを見た』

 『それはそれこそ皆、見ていると思うけれど、なぜ高島社長にだけ成功のカギがあっ

 たのでしょう』

 『遊びからより多くを学んだ。若い社員には積極的に遊ぶ様に薦めている』 

 生活臭の溢れた毎日にたとえ500円のマグカップでも生活に輝きを与える。

 これって大切だと思います。日常を『豊かに』するって事なんですね。

 フランフランは今、拠点を香港に移したそうです。中国の工場との連携を密にする事

で商品力を向上させる為だそうです。毎月1000点の新商品を供給し続け、常に『いつ

来ても楽しいお店』を演出する為には、商品力を向上させ続ける事は生命線なのでし

ょう。当たり前じゃない事が大切なんだそうです。

 新商品のチェックでは高島社長が○、×の判断を開発部隊の社員さんとお話しして

いるシーンが映りましたけれど、『グッとくるかどうか・僕が欲しいと思うかどうか』判断

基準だと高島社長。

 龍さんが社長に質問しました。

 『フランフランは顧客調査はしないのですか?』

 『昔はしましたよ。だけどうまく活かせなかった。今はお客様の意見はほとんど取りい

 れていません。お客様をリードするのがフランフランの意義なんです』

 日常生活を豊かにするためには、生活体験・プライベートから何を学ぶのかが大切

です。殊に『遊び』が大切なのです。だから長時間会社に居ない、休暇を取らなければ

ダメなんです。映画を見たりスポーツをしたり、アートに触れる事だっていい。食べる事

も含めた『遊び』が大切だと実感している。だから社員に言うんです。『遊べ』と。

 熱海で店長135人を集めた会議をやっているシーンがありました。

 高島社長は語っていました。

 『世の中が変わったら我々も変わらなきゃ』

 2期連続の減収の理由を社長は、

 『3年前は売上に慢心していた。天狗になっていると直感した。だから天狗の鼻をへし

 折る為に、2年間、何もするな。新規出店もしなくていい。』と命じたそうです。

 その結果、番組のラストで『25歳の女性』ではなく『男性』の遊びに眼を向けたブランド

をスタートさせたお披露目を放映していました。

 恒例の『龍`S eye』です。

 高島社長は、感性でなく肉体で思考する人物だった。

 フランフランの仕事は無意識下を探らなければならないのだが、トレンドを捉えようと

 するのではなく、同調しようとしている様に思えた。

 今は日本には閉塞感がある。だけどちょっとした工夫で日常生活は楽しくなる・・・。

       

 フランフランも難しいのだろうと私は思います。

 日常の楽しさを演出する・・・これにはお金が必要です。今の若者にはお金がない。

 いや無い訳じゃなくて、使いたくない  んです。

 番組で高島社長が話していました。アートが欲しいんではなくアート風な飾る空間を

消費者(25歳・女性)は求めている。本物でなくていい。手が届く楽しみを欲していると。

 フランフランが考えるよりも購買意欲・価格感が下がってしまったんでしょうね。

 これに対して高島社長の『直感』はどこまで対応できるのでしょうか。

 楽しさを売るフランフランにはライバルは無いと龍さんは語っていましたが、楽しさと

手に届くと言う本来は天秤にかけちゃいけないモノが今や天秤にかかっているのでは

ないでしょうか。ニトリにも若いカップルはたくさん居ます。100均もある。

 背に腹変えられず・・・と言う消費者の動向がある様に感じます。

 皮のジャケット等、男性のブランドを立ち上げたと言っても、バリエーションの1つでは

あっても売上の軸を持てる分野には成長しないのではないでしょうか。

 高島社長は50代だそうです。いつまでも社長の直感で連戦連勝と言う訳にはいかない

のではないか?イエスマンばっかりの中のお山の大将に最後は見えてしまったのです

が・・・意地悪な見方でしょうか?

 フランフランは私は大好きです。

 それ故に『ガンバレ~』と思います。

 ただフランフランでさえ、今の消費の動向を見失っているんだなぁと言う事がよく分か

る番組でした。

 10年・20年後に・・・どうなっているのでしょう。

 『楽しさ』はある程度豊かな時にはとても良いテーマだと思うのですが、瀕すりゃ鈍する

と言いますが、フランフランの楽しさでさえ打ち勝てない不況なのかも知れません。

 『世の中が変わったら、我々も変われ』と言う社長の考えが正にその通りであって、

今のフランフランでは変わり切れていないのではないかとちょっと心配になりました。

 常に 輝いているって大変な事なのですが・・・。

 

 

 

|

« お好み焼余話 タニタの乱 | トップページ | おおきな地震 »

カンブリア宮殿」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。フランフランさんの ディスプレイに インスピレーションを いただいて お店を経営しているものです。ブログに書かれているように いつ行っても 楽しめて あっこれ!って探してたものや お店に行ってから 自分の店に どう生かせるか創造できて 買うのが いつも 楽しみです。が 仕事終わりに 疲れてるけど 買いたいものを 以前に見つけていたので がんばって フランフランさんに 行きました。セールになってたら 嬉しかったのですが 今回は なってなくて それでも 欲しいもので 数点買おうと レジに 行かせてもらったら レジの お姉さんが わたしの顔を見ずに 下を向いたまま 接客を されていました。いつも 丁寧な 接客で 気持ちが いいお店だったので そういう意味でも リピートしたくなる要素でしたが…クローズ一時間前で ご気分が 悪いのかと こちらが 気を使う接客で とても 残念でした。こんな メールを するのも 頑張っておられる方々には 申し訳ないのですが 少しでも 改善が なされれば 嬉しいです。すみません ブログの賛美でなく いやな 思いを されたら 失礼しました。

投稿: 狩場景子 | 2014年7月25日 (金) 21時14分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カンブリア宮殿・・・バルス(フラン フラン) 高島郁夫社長:

« お好み焼余話 タニタの乱 | トップページ | おおきな地震 »