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ガイアの夜明け・・・パンのアキモト、かまぼこの高政

 ガイアの夜明け・・・あなたの善意 その行方 企業と個人 手を差し伸べた30日間 

と言う番組が昨日ありました。

 素晴らしい企業活動をされている会社が複数取り上げられておりました。

 中でも那須の『パンのアキモト』さんと、女川のかまぼこ屋さん『高政』さんのお話しは良

かったです。

 何が良いかって、パン屋さんにはパン屋さんの、かまぼこ屋さんにはかまぼこ屋さんが

やるべき事を粛々とされておりました。ちょっとここで紹介します。

 まずは『アキモト』さん。

 阪神大震災の時に焼き立てパンを送ったのですが、日持ちの点でせっかく届けたパン

が廃棄される事もあったそうです。そこで缶詰にして①日持ち、②缶詰だけど缶を開け

たらフワフワのパンを目指して商品を開発。特許を取られたパン屋さんです。

 1缶420円ですが防災食品として人気があるそうです。

 さてアキモトさん。那須から震災時点であった1万個の缶詰を持って被災地に入りパン

を届けておられました。カンパン等の非常食しか食べられない被災地の人はとても喜ば

れて感謝の言葉をそれぞれ語っておられました。

 アキモトの社長さん曰く、『パン1斤で手を合わせて拝んでいただける・・・』と涙されてい

ました。

 生産面では計画停電の影響が大きく、電気が止まると生産工程の途中のモノは廃棄

しなければならなくなるので生産は夜中にやっておられました。社員さんはヘトヘトです。

また資金的にも自腹ですから負担が大きい。それでも社長はパンを贈り続ける。従業員

さん達にも大変だけど頑張って欲しいと朝礼で激を飛ばしておられました。

 続いてかまぼこの『高政』さん。

 女川で水産加工屋さんを営んでおられました。女川には水産加工を業とされていると

ころがたくさんあったんですが、津波で大半が被災してしまいました。そんな中で高政さ

んは地震の被害のみで済んだ数少ない会社です。壊れて動かない機械もたくさんある

中で、女川の水産加工を、もっと言えば女川全体の復興を牽引すべく事業を再開され

ていました。

 被災が少ないラインを使ってまずは揚げカマを生産し、熱々のカマボコを被災地に

届けられていました。こちらも被災者は熱々の、しかも女川のかまぼこが食べられた

事で元気づけられておりました。

 被災地で非常食やカップラーメンも良いのでしょうが、やはりフワフワの焼き立てパン

や食パン、そして熱々のカマボコを食べる事で『早く以前の様な街に戻りたい・戻したい』

と言う活力が出てくるのだと思います。被災者の人達の本当に素敵な笑顔がありました。

 パンのアキモトの社長の奥さんが夜の10時に、注文に応えられない(被災地に優先し

てパンを届けるので)お詫び状を書き、帳簿を見てどこまで続けられるか・・・と悩む姿

も放映されておりましたが、1企業として出来る事には限界はありますが、この2社に

共通している事は社長さんが自己の利益に拘らず、地域貢献、社会貢献をしようとす

る『覚悟』がある事だと思います。

 自分の商品を届けたい、被災者に元気になってもらおう・・・その意識だけで頑張って

おられます。貴い事だと思います。

 義援金がもう既に1000億円を超えているそうですが、日本中にも善意があり、できる

だけの事をしたいと言う気持ちが全国にあります。これも貴いと思います。

 命がけ、社運をかけて救済物資として自社製品を届けようとする会社はまだまだたく

さんあるのだと思いますが、それぞれ善意はしっかり被災者に届いていると思います。

 震災後1カ月と言う事で管さんもメッセージを発信していましたけれど、彼には『覚悟』

が感じられませんでした。残念ですが『覚悟』がないから言葉が、行為が被災者に、そし

て国民に届かないのだと思います。

 『アキモト』さんや『高政』さんの社長さんの様に覚悟を持って事に当たる・・・、自己の

利益よりも被災者の方を向いて、これからも『届けるから』となぜ言えないのでしょうね。

 アキモトさんでは企業が非常食備蓄用に発注したモノの内、7000缶が『いっしょにがん

ばろう』のコメントが缶に書かれて戻って来たと言うシーンも放映されていました。社長

さんも嬉しかったろうと思います。

 それぞれの社長さんも語っていましたけれど、被害が大きいので何年もかかる長丁場

です。支援を継続して行く事がとても大切です。無理して本体が潰れてしまうと支援その

ものが出来なくなるのでそうならない様に舵取りをしながら、継続して復興をいっしょに

やり遂げる事が大切なのでしょう。

 そう言えばイギリスの人の大学の先生のお話しも放映されておりました。イギリス本国

から帰国勧告があり、被災地の友達にも相談した結果、帰国する事にした。空港で被

災地のおばあちゃんが『財産も何も失った。後はただ笑う事しかない。頑張るよ』と笑う

姿を見て、被災地を身捨てて帰れないと思い帰国をしないで被災地に戻った・・・。

『ただいま・・・』と帰ると、友達たちは『バカヤロー』と笑顔で迎えてくれた。

 被災地の友達が『バカヤロー』と言ったけれど、とても嬉しかった。友達・仲間だと感じ

たと笑顔で語っておられました。

 イギリスの先生の善意と被災地の被災された方の善意。善意と善意の相乗効果が

復興を創る原動力になるのでしょう。

 番組タイトルの『あなたの善意 その行方 企業と個人 手を差し伸べた 30日間』で

すが、日本中、また世界各国からの支援を受けて『どんな復興』を果たすのか・・・。

自信を持って支援してくれた方々に胸を張れる復興にしたいですね。

もちろん微力ではありますが私も協力したいと思います。私の力では何が出来るか分

かりませんが、たとえ1人でも被災者の笑顔が創れる様に努力したいと思います。

 『アキモト』さん、『高政』さん以外にも、地域・社会貢献をされている会社はたくさんあ

るのだと思います。それぞれの会社さんやボランティアの方々に敬意を持ちつつ私も

私なりに継続して支援をしたいと思います。

 『素晴らしい復興』・・・がんばろう東北。がんばろう日本。いっしょにね。

 アキモトさんも高政さんも・・・頑張って下さいね。

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