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ガイアの夜明け・・・試されるリサイクルの底力

 リサイクルって大切だなぁと感じます。また無価値なモノに価値を与える錬金術として

の興味も個人的には感じています。そのリサイクルを震災にも関連付けて番組を創られ

ていましたけれど、一企業や一地域でもっと深く取材した方が視聴者に伝わり易い様に

想うのですが、まぁそれはテレ東さんの問題ですね。 

①ブラウン管テレビが地デジ化の影響で今年は1500万台捨てられる計算なのだそうで

す。そこに震災のガレキも入って来るのでとても大変なのだとか。ただ100%リサイクル

の方法を考え、その技術を使ってレアメタルを取りだす技術を見出そうとしている企業の

お話し。

②自治会のエコ委員の主婦が長岡京市のリサイクル工場に見学に行くお話し。

 『エコの森・京都』と言う会社さんですが、そこの広報さんが自ら、ゴミ屋さんと言えば

嫌悪施設であり、違法性等疑われる存在だった。だから一般の人に見て貰いたいと

工場を見学してもらっているとの事でした。見学のおばさん達は興味津々で見学できる

施設と言う事なので、音や臭いは苦にならないレベルだったのだと思います。そこでは

ペットボトルからチップを創ったり、プラッチック+紙+木くずを混ぜて固形燃料を作って

いるそうです。石炭の1/3の価格で同等の効能がある物が出来るのだそうです。

リサイクル業者さんは環境関連の一翼を担う存在にならねばならないと語っておられまし

た。ゴミと言えば眼の前から無くすのがゴミ屋さんの仕事だったけれども、リサイクル業者

はそれを資源に戻す大切な仕事なんだ。

③震災の名取市の状況からオイル回収業者さんのお話しです。

 震災のガレキの撤去が進まない理由は2つあって、1つは写真や想い出の品などを

細かく探しながら撤去作業をしている事であり、もう1つは船や車、ドラム缶などに引火

物や有害・危険物が入っているのでそれを除去しなければ容易に動かせないのだそう

です。ただ津波がそういうプラントも流してしまっており作業をしたくても出来ない現実が

あった。『エコスタッフジャパン』と言う会社がリサイクル業者さんの連携組織をちょうど創

っておりその連携から被災企業が支援をして貰って市からの依頼でお仕事を再開されて

いるシーンが放映されました。打ち上げられた船の燃料を抜き取る作業ですが海水に

浸かっているので廃油扱いとなるそうですがタンクに置いておくと比重で分離され、純度

の高いオイルと海水と混じった廃油をリサイクルするのだとか。廃油はセメントの原料と

して使われ、それが復興の基礎になるとお話しされていました。

 リサイクル業者さんが連携しあって復興の手助けをしています。災害の後は必ず必要

になるのがリサイクル業者さんなのです・・・と言う結びでした。

 長い番組紹介でした。

 リサイクル業者さんって不動産の仕事をしておりますと、土地を探していると言うお話し

をいくつも耳にします。番組にもありましたけれどリサイクル業者=ゴミ屋さんと言う認識

で嫌悪施設ですから都内や埼玉県では新規にほとんど作れない状況です。言わば原発

と同じで首都圏で出したゴミを首都圏で処理しないで他所で処理しろと言うんです。仕方

が無いので高速道路で遠くの施設までゴミを運んでいます。

 リサイクル業者さんもピンキリなのでしょうが、番組で取り上げられた様な企業もある

のですが味噌もクソもいっしょくたで『ダメ』と言うのが行政の姿です。

 私がウォーキングしているルートにも紙のリサイクル工場がありまして、土日もなく朝か

らゴミ収集車とフォークリフトがかなりの音を立てて作業をしています。さすがに住宅街に

ある必要があるかどうかは分かりませんがさりとて原発チックな対応をするのもどうかと

思います。一律ダメと言うのでなく行政は大変かも知れませんが選別をしないとダメなん

じゃないかと思うのですがどうでしょうか?

 首都圏が被災したら近くに処理出来る施設が無いと混乱に拍車がかかるのではない

でしょうか?私も含めて首都圏に住む人達も震災で相当学習したと思うのです。嫌悪

施設と言えども必要な施設はある訳で、ゴミ屋さんも番組で話していた通り環境関連

の一翼を担う産業に行政が指導した上でキチンと首都圏で新規開業出来るようにしな

きゃダメなんだと思います。

 電気使用量等の問題と同じで、縦割り行政の弊害や産業界の利害分捕り競争で考え

るのでなく、『日本』の国づくりとして限られたエネルギーをどう配分し、壊れた街をどう

復興するのか、また今ある街の中で災害に弱い部分をどう変えて行くのかを考えるべき

だと思います。

 先日報道番組で被災したおじいちゃんが『津波で街が流されたらまた街を作ればいい。

津波に勝つ防波堤の高さを誇ってもそれを超える津波はまた来る。防波堤の高さにお金

をかけても仕方ない』と話している姿に感銘を受けたのですが、それに近い形で上の問題

を処理できる様に思うのですがいかがでしょう。もちろん今の与党では無理だし、自民党

だって出鱈目ばかりやって来たのですが・・・。日本の英知で政治の枠組みから変えなき

ゃ行けないのならば変えたらいい。

 もう20年間、成長が停まった国なのですから役所から政治までいい機会じやないのか

な。名古屋の地域政党がダメで大阪の地域政党が躍進しているのだって市民レベルで

いい線を選択している気がします。

 ちょっと脱線していますので本題に戻しましょう・・・。

 リサイクル業者さんはゴミ屋さんと言う見かたを改め、行政がモノサシを作って市民の

見かたを改める努力は絶対必要だと思います。だって首都圏が最もゴミを出すんだか

ら。その上で産業としてどこに配置するのか・・・県レベルでは考えられないだろうから

広域連合(道州制)で考えましょう。原発チックに札束でホッペタを張り飛ばすのでなく

地域で(なるべく狭い地域)考えるべき問題でしょ。直下型地震だって来る可能性が高ま

っていると言うんだから近くにないと機能マヒを起こすんだから。

 私の本職から土地行政の時点で、行政が間違っていると思うので『ガイアの夜明け』

の番組の感想を通じて問題提起をした次第です。

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