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カンブリア宮殿・・・ケニアナッツカンパニー創業者 佐藤芳之さん

 アフリカでスゴイ日本人と言うと『佐藤芳之さん』と言う位に凄い方なのだとか。

 ケニアナッツカンパニーと言う存在を私は全く知りませんでしたのでもう少し詳しく書きま

すと東京ドーム1070個分の畑を持ち、10万人の農家からナッツ類を買っている会社です。

ケニアの人口は4000万人で従業員数は約4000人。製品数はナッツ類の他、チョコやワイ

ン、コーヒーなども生産しています。ネスレやゴディバと言った有名企業にも製品を卸して

いるそうです。ちなみに一番人気はマカダミアナッツなんですって。

 ネスレやゴディバに卸すと言う事ですから衛生管理も徹底していました。1時間に1回、

消毒液で手を洗います。そこで面白いシーンがありました。なんと手を洗った事だけを

チェックする人が雇用されていたり、もっと言うとお手洗いに入る際に持って入る紙を

ただひたすら同じ長さに切る人がいたり・・・。

 従業員さんが持って帰ってしまうのでそのコストと比較すると『その仕事をする人』を

雇用した方が効率的になるのだとか。

 さて佐藤さん、最初はケニアでの生産があまりうまく行かなかったそうです。無断欠勤

や遅刻が多く、工場では従業員が眼も合わせようとしなかった。

 現地の人にとって、自分は欧米列強に次ぐ、第2の支配者に過ぎないと自覚されたそ

うです。佐藤語録です。『カンパニーとはパンを一緒に食べる事と言うラテン語なんだ。

従業員みんなに恩恵があり、従業員を幸せにしなければダメだ。』と意識して、アフリカ

問題に真っ向から取り組んだそうです。

 当時のアフリカは貧しかったのですが、欧米のヒューマニズム意識から食べ物が援助

されていました。ただ飯の種は与えられなかった。だから飯の種を創ろうと考えて、ケニ

アの人達みんなが幸せになれる会社を作ろうとご努力されたのだとか。

 ケニアナッツカンパニーでは次の様な事をやられているそうです。

①医務室を作りました。→医療費を無料にする事は貧困社会では大切な事なんだと思

 います。これで安心して働ける様になる訳ですね。

②給料は絶対に遅配しない。公務員でさえ遅配する現地の給与事情なのだそうです。

 これも生活の安定には欠かせない事だし、信用・信頼の礎になりますね。

③住宅ローン制度を設けたそうです。現地ではローンを組むなどと言う事は一般人では

 出来ないそうです。ローンにより女手1つでも土地を買い、家族を養っていける様にし

 て行ったそうです。

 こう書きますと、なんとなく『慈善』をしている様に錯覚しますが、当初、ナッツの苗木を

現地農家に育て貰うのに、無料で苗木を分けた訳ではなく、キチンとお金を徴収して

ビジネスとして広めて行ったそうです。ここでも佐藤さん語録がありました。

 『タダでもらったモノは大切にしません。』『援助は一過性のものだけど、ビジネスには

継続性がある。』

 ケニアの人を、そして社員さんを幸せにする為には・・・と言う事を考えて行動されて

いるんですよね。

 それでもケニアの慣習には困ったとも言っていました。無断欠勤やらサボる従業員に

『なぜ?』と問うても言葉が軽くて適当な言い訳ばかりだったそうです。悪気がある訳で

なく、言葉・約束と言うモノそのものがとても軽く、昨日の約束は昨日の事。風に吹かれ

て飛んで行っちゃった・・・と言う感覚をみんながもっていてある種おおらかだったんです。

なかなか私には生き難い地だなぁ~と驚きましたけれども、村上龍さんは、現地に流れ

るゆったりした時間の流れに同化するととても心地が良い大らかさと表現され、佐藤さん

も相槌を打たれておりました。sweat01

 アフリカ事情についてはこの辺にして・・・。佐藤さん、ケニアナッツカンパニーの株の

大半をタダみたいな価格で売却し、3年前から新ビジネスを始められているそうです。

場所はルワンダ共和国。2010年の経済成長率は6.5%で、今、建築ラッシュに湧く国だ

そうですが、それでも各地にスラム街があり下水道はおろか水道もない所がスラム街に

なっています。排泄物は簡易な穴に溜められ、そこに病原菌やハエなどが湧き、赤痢

やコレラも蔓延している。子供が成人しないで亡くなる率は実に11%もあるらしいです。

さて佐藤さんは考えます。病気の子供たちに薬を提供する事は価格面からもなかなか

難しいけれど、公衆衛生を広めれば安価で病気そのものが起こらなくする事が出来る

のではないか。安い価格で衛生状態を維持出来るには・・・。そして現地で生産可能な

モノを作る・・・。京大の先生が病原菌を殺し安価に製造できる『殺菌剤』を作り、それ

を1リットル1ドルで、1週間に1度捲けば、病原菌が居なくなり、それ故に臭いもなくなる。

結果ハエなどの虫も集まらなくなる成果を上げておられるそうです。

 佐藤さん語録です。

 『アフリカの大地溝帯。人類発祥の地です。そこでサルが『その気になって』二足歩行

をはじめたんだ。人間も『その気』になったサルの子孫。大切なのは『その気』になる事

だ・・・。』

 ルワンダで新ビジネスをやろうと思われたのも・・・。

『役目を終えたら、そこに居てはいけない・・・。』からなんですって。そこに全てを置いて

くればいいと言う潔さもお持ちなんですね。自分の役目は『みんなを幸せにする事』だ

からその役目が終わったら全てを現地に置いて、その場を離れればいい・・・。なかなか

出来ない事ですが、価値観と言いますか、なぜにそこで頑張るのか・・・と言う大命題に

筋が通っている人が『カンブリア宮殿』に呼ばれるケースが多い様に感じます。

こういう人が『勝利の女神』に好かれる人なのかなぁ~。

 ケニアからルワンダに行った理由を聞かれて、『自分の能力を使いきっていないと

感じたからルワンダに行った』と言う言葉は凄さがありました。

 また佐藤さん語録です。

 『夜寝ている時に夢は見ればいい。朝起きたら目標に立ち向かえ・・・』『夢は語るので

はなく行動すべきだ。』

 もう71歳と言う年齢だし日本に戻ろうと思われませんでしたか?と小池栄子さんが質

問しますと、『こんなに面白い事を辞められない』と少年の様に笑っておられました。

 佐藤さんの故郷は南三陸町で震災で被災しておられました。生家も流されていました。

 震災の報を聞きつけて一時的に帰国。町長さんと面談されていました。そこでもルワ

ンダのモノは持って来れなかったので日本製の同様の殺菌剤を避難所の仮設トイレに

捲いて公衆衛生の役に立っておられました。

 『遠くアフリカの地に居ても、故郷の為に出来る事はある・・・。』

 佐藤さんは戦前生まれです。これまでも敗戦でゼロになっては復興しを繰り返して来た

歴史があります。『ベター・トゥモロウ』・・・今日よりも明日。明日はたぶんいい一日だ。

『強い気持ちが明日を拓く』・・・そう語っておられました。

 佐藤さんは左目を小学校の頃失明されています。ハンデをバネに生きて来られました。

 アフリカもある種のハンデキャップを背負っていると思いますが、ハンデを意識しないで

前に進むことが大切です。未来は自分で切り拓くものです。

 『大変だ・・・と思うと負けてしまいます。大変だと思わない事で目標に向かう事が大切

です。』と佐藤さんはお話しされておりました。

 村上龍さんの言葉です。

 

アフリカを訪れると、初めての人でも不思議な懐かしさを感じる。人類が誕生した大地であり、時間がゆっくりと流れているからだ。夢は寝ているときに見ればいい、大事なのは目的と目標だ、佐藤さんは明言した。その言葉を脇で聞いたのは初めてだった。いつもは私が誰かに発する言葉だ。佐藤さんは、母なる大地で、現地の人々と喜びを共有する、何と幸福な人生なのだろう。

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