とある官僚のお話し
今日のニュースを見ていて涙がこぼれたモノがありました。
水産庁の官僚の方のニュースでした。
なんでも大学を卒業して念願の漁師になったのは良かったのですが、日本の漁業の
危機的状況がその現場にはあった。仲間の漁師が高齢を理由に舟を降り、最後は船長
とさの青年の2人だけになってしまった。2名では舟を小さくせざるを得ず、かといって2名
では漁獲高が減って2家族が食べて行けるだけの収入が得られませんでした。
やむなく彼は舟を降り、一念発起で漁業の現場を変えるべく、水産庁に努力の末、入
ったと。
漁業の現場をなんとかしたいと願う彼は、茨城の風評被害に立ち向かうべく漁協など
を廻ってヒアリングをし、上席にもかけあった上で、茨城のとあるスーパーで茨城で獲れ
たマコガレイやヒラメの実演販売をしていました。
その堂々たる語り口、実演販売で集まるお客さんに食べさせる努力。おいしいでしょう
と振る舞う姿。お客さんにテレビ局が、彼、官僚なんですよ・・・と言ってしまうとお客さん
の方がビックリしていました。
放射能汚染はちゃんと測っているのに売れないで悩む漁協に、こんなに頼もしい官僚
さんも居たのですね。漁業が大好きで懸命に努力している姿は美しいですよ。
昨日のカンブリア宮殿の『東海バネ工業』でも感じたのですが、職人さんが技を磨き
切磋琢磨している姿、しかも自信に満ち溢れた匠の技を見せ付けられると神々しいと
感じます。またそれに憧れて目をキラキラさせながら黙々と働いている姿も胸を強く打ち
ます。日本人は大半、好きなんじゃないのかな。これが技術立国のDNAなんじゃない?
先の官僚さんの夢。早く自分の漁船を持ちたいと言うモノ。
将来は官僚を辞めて海に出るんですって
彼が頑張って漁業の環境が良くなって・・・お子さんと一緒に、あるいは若い衆と一緒に
海に出れる日が一日も早く来る事を祈らずにはいられませんでした
私のブログでは官僚や東電の事をクソミソに言う事も多いですが、もちろん素晴らしい
仕事をされている方々もたくさん居る事は承知しています。そして素晴らしい仕事をする
人には東電や官僚でなくとも全員に敬意を払いたいと思っています。
あらゆる人が自分の持ち場で最大限の能力を発揮していれば文句なんて言いません
ね 良い仕事に触れると本当に感動します。
年を取ったので今まで以上に涙もろくなってきました 。
とってもいいニュースだったのでブログに書きたいと思いました。
明日もいい仕事に触れられると嬉しいのですが・・・。
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