続・東海テレビのテロップの問題を考える
東海テレビのテロップ問題・・・相当な抗議が来ていて、厳正な処罰を求めると言う声が
多いのだとか。厳正な処罰と言うならば先日も書きましたが、最も悪いのは、あのテロップ
をリハーサル用として使用する事を許した東海テレビの空気が一番悪い訳ですから、社長
以下ほぼ全員の処罰が必要なんでしょうね。
東海テレビはコンプライアンスがどうとか、担当さんがどうとか矮小化した話しをコメント
として出している様ですが【コンプライアンス】じゃないだろうと思います。法令順守と言った
頭で考える問題ではなく、肌で感じるべき問題。空気ですから。
報道に携わる者としてあれを許す企業風土は、もしかすると【解体】が妥当と評されて
も然るべき事だと思います。雪印が食品偽装をしたのと同根の程度の悪い問題、顧客
への裏切り行為だと思います。よっぽど心して対応しなければいけない問題だと思いま
す。
おおよそ商売をする者にとって、守らねばならない【職業倫理】と言うモノがあります。
昨今、この職業倫理が希薄な方や会社がある様に思います。
昨日は我が仕事面で、大きな会社の方から常識を疑う発言、行為を受けました。
善良なる管理者としての注意義務違反と言うのでしょうか?全くそんな意識すらない
お仕事ぶりにあ然としました。バスの運転手さんが覚せい剤を使用して運転したり、
携帯電話でメールをしながら運転する地下鉄運転手。半端な仕事をしてしまう欠陥
住宅業者に、東電・政府の原発対応まで。空気の問題なんだと思うんですが、空気
の問題はなかなかに根が深い。トカゲのしっぽを切って済む問題じゃないんですよ。
奇しくも昨日は8月6日。広島の原爆の日です。
戦争への反省の番組でヒロシマの原爆の後、長崎に原爆が落ちた際に長崎に配備
されていた戦闘機のパイロットさんがなんとしてでもB29を迎撃したかったと後悔してい
る姿が流れました。平和の像に多くの犠牲になられた方に対して頭を下げておられま
した。出撃命令が出なかった。その時参謀は何をしていたのか・・・と。
その頃、参謀は5時間も前に長崎にB29が飛んでくる事を知っていたのですが、結論
の出ない自分たちの、そして天皇の戦争責任の話題で会議をしていて黙殺したんです
って。もう敗戦が明確になっていたので本来は命令を出す立場の人が証拠になる書類
を何日もかけて燃やしていた時に長崎に原爆が投下され何十万の人が亡くなった。
戦闘機のパイロットにもこの事実を番組では告げておりました。
5時間も前に分かって居たのに、なぜ命令を出さなかったのですか?充分にB29を迎
撃できたのに・・・。分かって居たんですか・・・。とても悲しい顔をされていました。
上に立つ者の責任。空気を肌で感じられない者がトップに立った時に、またダメな空
気がまん延した中で発生してしまう事故・トラブル。
よく心して対処しなければならない問題だろうと思います。
空気が問題と言うのは根が深い。【解体】に値する問題だと言う認識を持って対処する
事が必要だと思います。
一国のトップとして菅さんはあの広島の原爆の番組を見たのでしょうか?
見てたら首相なんて続けられないですよね。あの方もかなり空気の読み方が間違って
おられます。そして多くの被害を誘発してしまった。恥も外聞も無く、あの方の奥さんが
バカな発言をしている様ですが・・・福島の声は耳に入らないのでしょうね。
何も悪いのは菅さんだけじゃなくて民主党だって、元の政権与党だった自民党だって
責任はあると思うのですが、誰一人として責任を取ろうとしない。有事になってなお、自
分の戦争責任に恐れおののいて決断が出来ず、原発を搭載した飛行機を看過した時
の政府首脳と一緒です。
パイロットさんと同じ思いの東電職員さんや官僚たちが・・・たくさん居る事をせめて
期待したいと思います。
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