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芸能のお話し ①

 ちょうどテレビ番組の改編時期なんですね 

 紳助さんショックでなかなかどうしたらいいのやら。。。と言う状況なんでしょう。

 低予算の中でつまらない番組が増えています。

 芸の無い芸人さんがぐだぐた言うだけのバラエティーはちっとも面白くないのですが、

低予算で作れるのと、簡単に作れるから枠の穴埋め用に利用されてしまっています。

 『視聴率』を意識して番組を創らなきゃダメな訳で、低価格でソフトを買ってきてそこ

そこ視聴率が取れるのであれば外国ドラマを流しちゃえ。。。と言う局側の発想も分か

らないでもないですが、それをやったら怒られる  なかなか難しいですね。

 こんな時ならば、アホなバラエティは10%位にして教養・報道を50%位にしたらいい

のに。そしたら怒られないでしょ。外国のノンフィクション分野ならばいいんじゃないの?

安易なバラエテイーは総量規制をしたらいいのと違いますか?

 外国のドラマを放映したらダメなんだったら、落語や浪曲、講談に歌舞伎。浄瑠璃や

新劇、タカラヅカなんかを放映したらいいんですよね。文化的にはそうしたら随分レベル

が上がると思いますよ。歌舞伎や落語なんかは元々は庶民の娯楽だったはずですが

だんだん額縁の中の芸みたいな感じになって来ています。秒単位に刻まれた枠の中で

はライブ感のある芸能はなかなか尺の問題で馴染まないのでしょう。

 お芝居や寄席などは予め録って来たものを編集して切り取って放映するから、ちょっ

とつまらなくなるんですよね。お芝居にしても落語にしてもライブが一番なんですが。。。

落語のCDやDVDなんかはマクラの部分をカットしたりしているものもあります。話題が

古くなるとネタも古臭くなってしまうと言う配慮なのかも知れませんが、変に切って欲しく

ないなぁ。演者さんがその演者さんワールドに連れて行く為の仕掛けを作っているのに

それを切ってどうするの~と思ってしまいます。『ワールド』に浸る事ってとても気持ち良

くて、ワールドから緞帳が降りたり、オチがあったりでポンと現世に帰って来た時が、『あ

あ良い芸だったなぁ~。さすが○○さんやなぁ~』なんて事になるんですが、それが味わ

えないんですよ。芸の無い方が楽屋ネタや内輪話で盛り上げていたのでしょうが、それ

はイロモンですからね。イロモンばっかりになったテレビがツマラナクなるのは当然です

わ。本  もそうです。面白い本を読んでいる内にその世界にドップリ浸かる。それが

心地良かったのですが、今は刺激が多過ぎて、なかなか本の世界そのものに行く事さ

えしない人が増えている様です。困ったもんです。本や芸能、つまりは虚構の世界で

楽しさが味わえる価値観をしっかり持たなきゃダメなんでしょう。

 外国のドラマの退治をするのであれば、もっと根本的な所を話しあったらいいと思うん

ですがどうでしょう?『豊かさ』を再興するのは案外、そんなトコから話しを起こして行か

なきゃダメなんじゃないですか?

 外国のドラマよりも日本人が持つ価値観、倫理観の喪失の方が罪が重いと思います。

 そして『喪失』の助長にテレビは大きな役割を果たしたと思うよ。今の若者に浪曲や

浄瑠璃に触れて涙しなさいと言っても難しいのかも知れません。CGを使った映画や

ゲームの世界では、おおよそありとあらゆる事象がとてもリアルな形で表現する事が

出来てしまいます。それに比べると浪曲や浄瑠璃では『刺激』が足りないのかも知れ

ません。ただ落語にしてもお芝居にしても、浪曲や浄瑠璃でも一度、そのワールドに

入ってしまえば頭の中でバーチャルな世界が出来てしまいます。浄瑠璃の人形が、

本物の人間に見えてくるし、落語ならば『愛宕山』の様に傘で一パチがけ下に降り、

竹のしなりで上に上がって来てしまいます。頭の空想力はCGやゲーム以上なんです。

ワールドに誘うものとして『型』や『マクラ』があるのでしょう。まずはそのルールを知っ

たり、経験しなければ『芸能』が成立しない。成立しないから流行らない。。。額縁の中

の芸能になってしまう。。。と言う事なんでしょうねぇ。

 落語のお話しを書こうと思って大上段に振りかぶってしまったら、話しが終わらなくな

ってしまいました。長くなったので今回はここで切らして下さいね~。

  オチも何にもなく切ってしまうなんて、私が一番芸能の事が分かっていないのか

な  反省  

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