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カンブリア宮殿・・・池内タオル 社長 池内計司さん

 今回の池内計司さんも素敵な社長さんでした。

 つい先日、私は百貨店のタオル売場でタオルをみてきたところです。私はタオル大好き

人間なので肌触りのイイタオルがあると嬉しいんですよネ。幸福感がタオルで得られる。

タオル好きは世の中に結構な数居ると思います。マクラにタオルは必須です  

 さて今回の『見出し』は、『出会った人を虜にする魅力』、『愛媛発、タオル作りのオニ』

『どん底中小企業の奇跡の復活』等々の言葉が並んでおりました。

 ちょっとタオルの勉強です。タオルの歴史です。タオルって歴史は案外浅くて160年位な

んですって。日本一のタオルの産地は結構有名で、愛媛県今治です。今治タオルは世界

的な今でこそブランドになっていますが、相当に苦労している業界・産地でもあります。

日本一のタオルの産地ですが、90年代初めには500社あったメーカーが130社に減少、

売上も当時の5分の1にまで減少しているそうです。タオルはまさに中国などからの輸入

に押されて『斜陽産業』だと言われている業界です。

 池内タオルさんは創業1953年。従業員16人。2010年の売上が4億円の会社です。

品質の高さが『池内タオル』の自慢だそう。最大の評価は柔らかさで、柔らかさと吸水性

を出すために通常のタオルの半分の細さのYシャツの糸を2本撚ってかつタオルのルー

プも2倍の長さにしているそうです。よほど柔らかさと吸水性が高いのでしょう、産科の病

院の赤ちゃん用のシーツに利用されているそうです  気持ちいいんでしょうね。タオル

に顔をスリスリしたくなりました  

 池内タオルは『ブランド力』の確立にも力を入れていて『風で織るタオル』と言うネーミン

グもあるそうです。それだけソフトのPRかなと思ったら、実際に風力発電の電力100%で

工場が動いているそうです。ちなみに日本でココだけだそうです。

 伊勢丹松戸店のタオル売場が番組で紹介されました  フツーのバスタオルは1000

~2000円位ですが、池内さんのタオルは4000円以上もする品物。伊勢丹・松戸では取

扱いがなかったのですが、お客さんから『風で織るタオルは無いのか?』と言う問い合わ

せから今ではタオル売場の一角に専用ブースを設けていただける程のお取引になって

います、との事でした  

 池内タオルは売上の30%は海外売上。独自ブランド、オンリーワン商品として海外で

も評価が高いそうですよ。

 国内のタオルは今でもOEM生産が主流だそうです。海外有名ブランドも実は日本製と

言う事がよくあるそうで、池内タオルさんも売上7億円、内97%がOEM生産だったそうで

すが、2003年にOEM先が経営破たん。70%のシェアだったそうです。そこの手形などが

たくさんあったのでしょう、連鎖倒産の危機が来る。銀行も交えての会議を続けたそうで

すが、2003年11月28日、民事再生法による再建を選択します。その時の再生プランは

OEMから撤退し、売上1%だった自社ブランドに賭けた内容だった。この辺りのご苦労は

よく分かります。しかしていい結論を良く導き出したモノだと感心しました。

 この時、お客さんから『何枚買えば助かりますか?』等々の支援を申し出るメールなど

がたくさん来たそうで、それを信頼して債権者さん達も民事再生に同意されたとの事。

 会社が荒波に飲まれる事は良くある話ですが、お客さんからのこういう申し出が最も

ありがたいモノですね。私にも覚えがありますが、本当に苦しみの中の光明です。

 経営危機からの奇跡の復活がここから始まる訳ですね。

 他社との差別化の施策として3つを挙げられておりました。

①デザインは変えない。

 タオルは贈答品としての需要が大きいので、普通は半年ごとにデザインを変えるのだ

 そうです。池内タオルさんはシンプルかつデザインを変えない。それはリピート率が40

 %以上あるお客さんの為だそうでせっかくお客さんが気に入ってくれたモノだから、敢

 えて変えないと言う事です。

②商品のコンセプトを極める。

 オーガニックコットンを使い、排水処理に5億円をかけて環境への配慮を目指されて

 いるそうです。

③商品コンセプトは自ら伝える。

 『いいものだから』売れる時代ではない。社長自ら商談には90分以上もらってご説明

 をされているそうです。

 これで2003年には700万円だった自社ブランドの売上が2010年には7億円になった 

なるほど奇跡の復活ですネ  

 村上龍さんが池内社長に面白い質問をされていました。

 『2003年にOEM先が破たんしていなければ、今の風が織るタオルはどうなっていた

   と思いますか?』

 『ブランドとして風が織るタオルは無かったでしょう。そうなると今、会社の存続もなか

   った様に思います。』

『何枚買えば助かるのでしょうか』と言うメールに助けられました  とのお話しです。

 企業の生き様こそが商品なんだと思っています、と笑っておられました。

 これから未来のお話しに移ります。未来と言っても今、既に第一弾を実行されたお話し

です。

 今では商品の90%はオーガニックコットンを使っているらしいのですが、オーガニック

故に収穫量や品質が安定せず、普通のコットンの3~4倍の価格で取引されるものなん

ですって。オーガニックコットンは全世界の産量の2%でしかないモノです。さてそこで

池内タオルさん、『風で織るタオルファンド』を創って出資金を募ったそうです。1口5万円

・・・この辺は先週のカードブッチの落さんと一緒です  オカネがないなら出資してもら

おう  これが昨今の経営のキーワードかな~。

 池内さんは550万円を集めて3トンのオーガニックコットンをタンザニアから買ったそう

です。そこでボージョレヌーボーと同一日に、コットンヌーボーとしてワインの様にコットン

の出来を愉しむタオルを創り始めたそうなんです  オーガニックの弱点を愉しみに

変えるなんてなかなか発想できない事です。またそれだけのファンもないとダメですね。

 コットンヌーボーはオンリーワン商品、自社ブランドを発展させる最高のプランだと思い

ます。本物のヌーボーのワイン  を愉しみながら、タオルの出来も愉しもう・・・と言う

提案はめっちゃグーです  

 ファクトリーブランドは質実剛健じゃなきゃダメだ  とか、池内タオルは理屈っぽい

タオルなんでしょうね と笑顔でお話しされていたのが印象的でした。

 何を作れば売れるのか?ではなく、これを作りたい で売った訳で、モノ作りの立場か

ら言えば最高に楽しい売り方をしていると思います。モノ作りをやる社長として最高の

充実感を味わっています  との事でしたヨ。

 『悩める経営者に何かアドバイスをいただけませんか?』

 『アメリカに行って売ろう。日本人はまじめだし良いモノを創ります。だから商売は熾

  烈になります。アメリカに持って行くときっと売れます。アメリカは評価がはっきりして

  いてとても分かりやすい。良いモノは売り易いマーケットですよ。』

恒例の村上龍さんのショートエッセイです。

 ダメな企業は、何を作ればいいか、何をどう売ればいいのか、わからない。

 池内さんは『誇りを持って売れるタオル』を作ると決意し、そのために時間、知識

 技術、ネットワークなどありとあらゆる資源を投入した。衰退産業の代表と言わ

 れた今治のタオル産業にもサバイバルを果たす企業が確実に存在すると言う

 事実は、すべての経営者に、ある言葉を突き付ける。言い訳は、許されない。

 本当に面白い回でした。これは『池内タオル』さんにとって物凄く幸せな紹介になるで

しょう  先日百貨店でバスタオルを触ったけれど、買わなかった私にとって見ると、

次に百貨店に行ったら『池内タオル』と書いてあるモノを探してみようと思いましたもん。

こんな会社にはぜひぜひ頑張ってもらいたいものです。

 村上龍さんのショートエッセイもずしりとくる内容です。幸い、私の会社でも池内タオル

さん同様に、支持していただけるお客様がありました。だから今に至っています。衰退

産業と言われる産業でも、ニーズがあって、そのニーズにキチンと向き合っておれば

自ずとファンになっていただける方に巡りあえる。ものすごく地道な事だけれどそれが

信用・信頼になるのでしょう。そこへの探求が熱心だからこそ、民事再生後に再び羽ば

たけたと言う事なのだと思います。

 ずっと右肩上がりであればいいのですが、紆余曲折があればこそ、その企業にもいい

年輪が出来るのであって、これから来るであろう風雨にも耐える力が蓄えられる。そう

でなければピンチの時に案外ポキッと折れてしまうものなんだと思います。ご苦労もな

いと行けないのが経営なんでしょうネ。

 あの時のOEMの破綻が無ければ、今頃は池内タオルは無かったかもと笑う池内さん

の笑顔が素晴らしいのも、民事再生前4年間のご苦労があればこそ・・・。民事再生まで

の1年間は記憶がほとんどないとも語っておられましたが、それだけ深く思い悩んで、記

憶が抜け落ちるまでの状況、恐怖感だったのでしょう。だからこそ今の笑顔が素晴らし

い  

 お客さまの言葉に感銘を受け、すべての経営資材をドリップした結果導き出した『自社

ブランド』の確立と、その後の脇目も振らないでつき進んだ努力。お見事でした  

 なんとも素敵な池内タオルさんです 

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