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坂の上の雲

 この間の『坂の上の雲』・・・203高地奪取の噺は重いシーンでした。

 アホみたいに人が死んでました。ドラマですがCGが良く出来ているので・・・爆弾が破裂

する度に人が飛んで、血しぶきを上げていました。203高地は本当に人がたくさん亡くな

っています。映画203高地も子供の頃、地上波のテレビで観たのですが、さだまさしさん

の 『海は死にますか~山は死にますか~』  が怖くて堪らなかったです。夜になって

眼をつぶってもさだまさしさんが耳元で叫んでいる様な気になったものです  

 危険だと思っていたのですが、『坂の上の雲』 とうとう観てしまいました。

 乃木希典さん役の柄本明さん、児玉源太郎さん役の高橋英樹さんはとても上手なお

芝居をされておられました。特に柄本さんのお芝居にこちらが動けなくなってしまう迫力

がありましたね。

 それから『語り』でありました、日露戦争は市民が戦争で大量に死んでしまう初めての

戦争だった・・・これは司馬遼太郎さんの記述なんでしょうね・・・とても重く受け止めまし

た。

 あれだけぎょうさんの名もなき民が日本の事を想い、それこそ難攻不落の203高地を

攻め落として今がある。たくさんの方々の犠牲の上に、平和な日本の今がある・・・これ

に胡坐をかいてたらアカンな~と反省です。

 私は大阪人です。大阪の兵隊さんは弱かったって小学生の時に授業で習いました。

 何が何でも攻めようとか、守ろうとか言うのでなく、手や脚をけがして負傷兵になって

後方部隊から日本に送り返される様に努力したと。それに比べて東北や北海道の兵は

とても強かったらしい。今回のドラマの中では北海道の兵隊さんが北海道の名を汚さな

い働きをし、児玉源太郎さんがそれを讃えておられました。児玉さんに北海道の隊の隊

長さんが『たくさんの兵を死なせた』と肩を落として耐え忍ぶシーンではやっぱり涙してし

まいます。あそこで死にはった方々も生きたかったと思います。

 時代劇は日本の事でありながら、昔々のお話と言う気がしますが、日露戦争まで時代

が迫って来るとそういう訳にも行きません。あんなに死んだらアカンがなと言う想い・・・

亡くなる方が私の知りあいみたいな気になってしまいます  

 エライ事やと思います。もちろん日露戦争だけじゃなくて、太平洋戦争でも物凄い数の

方が、それこそ『日本』を守る為に散って行かれた訳です。たまたま私も日本に、そして

この昭和・平成の世に生を受けました。これは未来の日本にバトンタッチをして行かなき

ゃなりません。あんまりいい世の中では無くなってきている気もしますが、大きな流れを

グッといい方向に持って行かなきゃなりませんネ。

 『坂の上の雲』は時代が近いから、1つ1つの出来事が堪えます。

 先週の日曜日は夜、眠れなくて困りました。ブログに書こうと思ったのですが、書いたら

また鮮明に記憶が蘇ってきたらアカンと思いまして、ようやく今日ブログにかけた次第で

す。北海道や東北の兵隊さんは強かったらしいです。が、大阪の兵隊さんも・・・怪我して

帰って来られた兵隊さんも・・・よく帰って来られたなぁ~と誉め讃えたいですワ。

先日のNHKの番組で小隊長さんが生きて日本に帰って来られ、それ以降、賑やかな場

に出る事はなかった、ご子息さんの結婚式にさえ出られなかった。戦地で亡くなられた

同じ部隊の仲間に対して申し訳ない気持ちでいっぱいなんだ・・・と奥さんが言ってました。

だからお父さんは賑やかな場に出ないんですよって・・・。テロップで、この夏、ご主人が亡

くなられたと出た時に胸が締め付けられました。

 戦争はアカンとやっぱり思います。

 なんだか世界的に景気が悪くなって来て、(ヘッジファンドなどの暴力的なオカネの力

のせいだと言われています。) 変な風向きになっていますが、やっはり戦争は辞めま

しょう、ケンカはしたらアカンと言いたいものです。

 過去に敬意を払って、未来にバトンを繋げるのが我々の使命です。ちゃんとバトンは

渡してあげんと・・・ねぇ  

 18日はバルチック艦隊との日本海海戦なのかな~。これも観たくはないのですが・・・

やっぱり観てしまうのかな~ 

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コメント

・決して性差別をしているわけではありませんが、「坂の上の雲」は息子に読ませたい小説ベスト3の一つです。個人的にはルックスが自分と絶対に似ていない阿部ちゃんの好古が好きなのですが、記載されている通り記録に残っていない数多くの方が亡くなっていることを一番重く受け止めるべきでしょう。
あと広瀬さんもね。

江戸時代もたくさんすばらしいことがあったと思いますが、明治維新から日露戦争までは日本の革命も進んだのかもしれません。

投稿: 栗原隆政 | 2011年12月15日 (木) 22時41分

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