青春18きっぷの旅・・・23年冬篇 浜松・静岡ツアー①
1カ月しかない冬篇の青春18きっぷツアー
2回目は浜松・静岡ツアーです。
鉄分補給と言うよりはグルメツアーでございまして、浜松餃子を食べる事と静岡おでんを
食べる事。そこに主眼を置くツアーです。
平日の大宮駅。朝7時4分発から旅のスタートでした、が 年の瀬で人身事故が多発
しているのか・・・アチコチの電車が遅延しておりました。どの電車が目的地に早く着くのか
良く分からない状況で・・・湘南ライン・平塚行きが旅の一本目だったのですが、年末で
お店そのものが開いているかどうか不安もある旅なのに、先行きが思いやられる出だし
です またこの日は寒かった。雪こそ降らないものの、冷たい風がビュービュー吹き
つけておりましてね。この日は日本中がシベリアからの北風に注意。東海道新幹線も雪
の為遅延しておりました
ですが電車に乗ってしまえばこっちのもの 朝一番の電車は通勤時間帯と被って
おりますのでサラリーマンさんのご迷惑にならない様に大人しく読書をしておりました。
持参した旅の友は『見仏記5・ゴールデンガイド篇』。なんだかリアル旅と本の中と、ダ
ブルで旅をしている気持ちになります。青春18きっぷツアーに持って行くのにはとてもい
い本だと思います。お薦めです
大宮 ⇒ 平塚 ⇒ 熱海 ⇒ 静岡 ⇒ 浜松 と、青春18きっぷですから在来線を乗り継
ぐ事になります。
風は強くてもいいお天気でね。こんな時は車窓の景色がとてもキレイです。窓の外には
大きな富士山 。車中からの撮影しました。眼では雄大に見えた富士山ですが、写
真だと富士山もちっちゃくしか撮れてない カメラが悪いのか腕が悪いのか・・・。
熱海駅にて。どうどうの15輌編成ですが熱海に到着した頃にはすっかり空いておりまし
た。
熱海⇒静岡間で、15輌編成から一挙に6輌編成に・・・。でも全然余裕で座れました。
静岡行きの車輛と、伊豆急の車輛。若かりし頃に乗った東急8000系が伊豆急で走って
いたので思わずパチリ。赤帯から青帯にこそ変わっていますが懐かしい
を連結している姿が多かったです。乗り心地は・・・随分と右の方が良かったですヨ。
6両編成ではありますが東海道線を走る車輛。新幹線には負けますが結構飛ばして
走ってくれます ちよっとイスが熱かったですが黙々と読書をしておりました
浜松に到着したのは 12時34分。結構お腹が減ってます
浜松と言えば昔は『うなぎ』が有名です。もちろん今もうなぎは有名なのですが、私は
お魚が苦手で、うなぎも得意ではありません。従いまして、浜松にせっかく来たからうな
ぎを食べようとは全然思いませんで、私の頭の中は浜松と言えばB級グルメで有名な浜
松餃子を食べてみたい どうせならば有名処を数軒食べて見て、夏に行った宇都宮
餃子と比較してどっちが美味いが比較しよう
これが今回の旅のテーマのひとつなんです。私が行事になって浜松か宇都宮かどちら
の餃子が美味しいか勝負をつけたる 真の餃子日本一を勝手に決めてあげようと
言う大胆な計画なのでございます。(お前は何者やねんと言うなかれ 消費者代表
と言いましょうか・・・食べ歩き大好きなオヤジなんです。ハイ 。 )
浜松ではレンタサイクルを利用します。1日500円。この色を見て『流星号』と名付けま
した。この流星号で浜松の市内を走り廻る予定。変速機などついていないので浜松は
フラットなんですか?とレンタサイクルのおばちゃんに聞くと、場所によりますねぇ~の
ご返答。なかなかの写実派です 海から近い事もあって他所と比較したらフラット
ですよ~ なんて言う回答を期待したのですけれど・・・。
さて浜松餃子の名店を探す旅のスタートです。
1軒目はちょっと離れた『かんべゑ』さんからアタックです。場所はJR高塚駅に近く、
浜松からは8キロ位あるのかな この日は寒かったのと風が強くて、流星号 で
はなかなか前に進みません。高低差よりも風が問題とは思わぬ誤算。257号バイパス
(旧東海道らしいです) は道幅も広く、まともな向い風をバンバン受けます。どれだけ走
ったか・・・良く分からなくなってちょっと迷子になりました。(毎度、毎度の事ですね )
めっちゃ寒くて風が強くて、前に進まない自転車に乗って・・・でしょ。それでもって知ら
ない土地に餃子の期待値がどんどん募りますと・・・頭がラリってしまうのでしょうか
目印の加美公園を通り過ぎてなお国道257号を走り続けておりました。(このままやと名古
屋に行くとこでした )
『かんべゑ』は国道257号に面した所にあるはずなのに・・・おかしいんです
今まで流星号で走ってきましたが、さすがにお店を見つけたのに気がつかないって・・・
変ですわ。ちょっと引き返してもう年末年始のご準備をされておりました町工場のオヤジ
さんに『かんべゑ』さんてどこにあるの?とお尋ねしましたらあの角を曲がったところだよ
と案内してもらいました。この時は不安になって国道257号の一本海側の道路を走って
おりました。めっちゃ狭い路地を行くとやっぱり東海道に面したところにお店はありまし
た けっこう大きなお店です。なのに気がつかない・・・そうなんです。『売切』で閉店
しておりましてもう『年末年始のお休み』のご案内がドアに貼ってありました
看板が無かったんですね。旅行者泣かせの『かんべゑ』さんの巻きでした
いきなりの大誤算です。 アカン。次行こ 時間は午後1時30分頃。ソールドアウト
も怖いですが『もうお正月休み』も怖い冬の青春18きっぷのグルメツアー。今まで散々向い
風ですから帰りは楽かな~などと言う期待も空しく来た道を空腹のまま引き返します。
浜松駅に戻って遠州鉄道沿いに今度は北上しなければなりません。
途中、せっかく浜松駅周辺を走るのであれば、ちょっとマップに載ってるお店でも当た
ってみるかと探しました。時刻は午後2時をちょっと廻っておりました。浜松が寂しいのか
もう年末年始モードだから休んでいるのか・・・結構シャッターが閉まっているお店が多く
て、ガイドに載っているお店をようよう探したら17時開店 アホか ちょっと八つ
当たり気味ですがなんせグルメツアーに来ているのに7時間ほど何も食べて居ませんか
らね。え~っ、どうなってるの~ 浜松~。案外寂しい町なのねぇ~。流星号の真っ
黄っ黄が空しくなる程に寂れた町に見えました。(街並みは結構立派でキレイだったで
すよ。実際はね。空腹がそう感じさせたのかなぁ~) 浜松に餃子を食べに来てまだ全
然食べられないグルメツアーご一行様。
仕方ないので次なる目的地の『福みつ』さんを目指しました
ご覧ください。浜松信用金庫・・・
じゃないですよ。信用金庫のような大きな店舗の『福みつ』さん ノレンも出てます。
これこれ 探していたのはこれですよ~。
店内に入るとメニューが壁に貼ってありました。餃子と餃子定食とお酒のみ。本当に餃
子専門店なんです それでいて席数は50席はありました なかなかに立派なお店
です期待大でしょ。ココ、あまり都会ではなく充分に郊外。住宅街の一角です。こんなとこ
ろでこれだけ大きな餃子専門店を維持して行くのは結構大変だと思います。浜松が餃子
タウンなのかそれとも福みつさんが凄いのか・・・ どっちがどうか分かりませんがと
にかく期待は高まります~。最初は餃子を単品で注文したのですが、周りの方々が
ほとんど定食を頼んでいる事に気づき、まだ餃子を食べ歩くのですが、空腹もあって
定食にチェンジしたのでした。
じゃ~ん。餃子定食 860円。餃子10個とお漬物に具だくさんの味噌汁がついています。
餃子は大きくてころころしています。焼き餃子と言うよりは『揚げ』の要素も入ってました。
皮は厚めでカリっと揚がり、中の餡もズシリです。
『空腹に揚げ餃子は危険だ』・・・今回の旅で学んだ教訓です 今までの私の人生
でそうそう揚げ餃子は食べていません。大半は焼き餃子で時々は水餃子。また揚げ
餃子はカリッとコロコロしていますのでねぇ。空腹と相まってひと口に餃子を口に放り込
みまして、ガブッと食べましたら・・・熱い肉汁がビユッ アツイ と思った時には
もう遅くて 口の中の天井と舌を火傷しておりました。めっちゃ熱い。福みつさん・・・
恐るべし。お新香と水でクールダウンをしながら火傷したと思う所を舌でチェック
アカン。天井はただれてるし、なんか舌もボツボツになってる~
今回のグルメ旅・・・の第一号店なのに早くも危険な旅の予感。
ン グルメレポートを自称しているのに全然味の事、説明していませんでした
福みつさんの餃子は美味しかったですよ。餃子も美味しいのですが、味噌汁がめっちゃ
美味かった 餃子のタレは自家製ラー油が辛いのですがダシがきいている味噌汁
の甘みとベストマッチ。お昼御飯として考えたらこの餃子と味噌汁のハーモニーはバツグ
ンです。これにライスがあれば言う事無いでしょう。『福みつ』さんは餃子単品よりも『定食』
がお薦めだと思うなぁ~。地元密着型で生活の中に溶け込んだ浜松餃子 これこれ
これぞB級グルメです。ブームに乗った創られた名物とは一線を画する味。浜松餃子
優勢ですヨ。
さて、次は浜松餃子ランキング第一位の『むつ菊』さんへ。遠鉄助信駅そばに向かった
のでありますが・・・
お店の情報では午後3時~となっていたのですが、時間はこの時午後3時15分。え~っ、
やってないの・・・と思いましたが・・・看板の札は『営業中』。ちょっと入ってみようとガラガ
ラ引き戸を開けましたら5人のカウンターは満席で、隣の潰れたバーみたいなところで待
て・・・と言われます。浜松餃子の第一位大丈夫かな と不安と期待が入り混じった
中で待つ事40分。パラパラとおっさんがこちらの潰れたバーに連れて来られましたが
一向にお店の方が私を呼びに来ない・・・。
薄暗いバーの待ち時間は予定に組んでませんので・・・静岡おでんの時間がバンバン
減ってしまいます 『福みつ』さんの餃子定食がいい感じで満腹感を演出しはじめた
頃・・・つまりは眠たくなって来た頃にようやくお呼びがあって店内に。5席のカウンターは
空いてませんで・・・こちらにどうぞって・・・どこに連れて行かれるのかなと思ったら座敷に
案内されました。
でしょ・・・。あの潰れたバーも怖かったけれど、こちらも充分に不安を増大させてくれま
す。メニューはこちらもシンプルです。餃子オンリー・・・と思いきや、『味噌焼きホルモン』
ホルモンは私の好物ですから、餃子とホルモンを注文したのですが・・・ホルモンはま
だ出来ないとの由。時間はなんせまだ16時前ですから・・・。
仕方が無いので、餃子だけの注文をしまして待つ事・・・15分位かな。じゃ~ん 20個の
盛りです。さすがは浜松餃子ランキング第一位のお店。もやしが載っているのは
浜松餃子の特徴らしいのですが、タレに味がついていましてこのタレが辛いのですが
美味しい そして辛いのがちょっと苦手な私にとっては辛みの中和でこのモヤシ
が美味しいんですね。そして餃子。これはちょっと揚げ感がある餃子。焼き餃子なん
ですが、最後に多めの油を入れて・・・つまりはちょい揚げ風になっていると言うのかな。
パリッと感が強いんですよ。皮は薄めなんですが・・・ この餃子は美味しかった
かんべゑさんのヤツは食べてませんけど、純粋に餃子のレベルだけで考えると・・・
宇都宮 vs 浜松の餃子の戦いは圧倒的に『浜松』が上。地元に根差した餃子文化も
浜松の方がレベルが高いと思いました。
福みつさんもむつ菊さんもタレが美味しいし、焼き餃子なんですが焼きの最後の工程
で油を多めにしてカリッと感を演出してあるんですよ。分かりますか~ ベチョっと
していない餃子と言うのか・・・アッ、そうそう。ラーメン屋さんの副食としての餃子では
なくて一品料理としての餃子。宇都宮の餃子はどちらかと言うと副食みたいなままで
提供されましたが浜松は一品料理としての餃子ですねぇ~。一人前の量も多い。
フツーはだいたい6個でしょ。浜松では10個が主流なのかなぁ~。その分お値段も高い
のですが、私にとっては断然、浜松が美味しい そう思いました。
消費量日本一を争う宇都宮と浜松ですが、宇都宮がランキング一位に胡坐をかいたの
か、はたまた浜松のポテンシャルが元々高かったのか。それは知りませんがB級グルメ
のご当地餃子を食べたい人よ。そんな方は浜松に行った方が至福の時を過ごせます。
それほどに違いのあった餃子の食べ比べなのでした。
これは絶対に行事差し違えはないですよ 少なくとも火傷をしてボロボロになった私
の舌はそう判断をしたのでした。
(②に続く)
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