武士道精神
『あのとき、経営は判断を誤った 会社がダメになった瞬間 ソニー、NECほか』と言う
記事を読みました。 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31779 (現代ビジネスより)
ソニー、NEC、ダイエー、カネボウ、パナソニック、日航・・・。
日本の大企業には大きいが故に『潰れない』と言う奢りの気持ちがあったのでしょう。
国難に立ち向かう今、どんどんと経済が劣化していると感じているのですが、まさにここ
に挙がっている企業の内部と同じ様な症状が現れているのではないでしょうか。
経団連の会長が、東電の国有化に異を唱えていると言うのもその一例だと思います。
「民間の活力といいますか、そこをきちっと発揮するというのは、電気事業においても
大事であるというふうに考えている次第でございます」と米倉会長が話したそうです。
仲間企業の擁護をしたいのでしょうが、ここは事故を起こした責任を踏まえて律しなけ
ればならないのが正しい姿ではないでしょうかね。経団連に加盟している大企業さんは
自社は潰れない、いざとなれば国が護ってくれると考えている事が透けて見えるのです
がいかがなものでしょう。東電の幹部からは「これは個人的な考えだが、国有化よりも
東電に再生させた方がうまくいくだろう」と言うのは、上記の記事のカネボウの役員の
発言と重なりますね。
枝野経済相の「民間会社は、基本的には一つは競争のあること、もう一つは失敗したら
つぶれること」と言ったそうですが、こんな事を経済界のトップに話さなければならない事
自体が恥だろうと思います。経済界がだらしない。時には身内をも斬らなければならない
と言う覚悟が経済界のトップには無いのだなぁ~と、つまりは上に立つ者の器量がない
オッサン達なのだなぁ~と世間に公表してしまった発言ですね。
政治も経済も暴走する。『政治は三流ですが、経済は一流』と言っていたのも今や昔
の物語。上に立つものほど身を律する気持ちが無ければダメなのですが、日本全国で
モラルハザードが起こっているのですね。だからこそ今、武士道が再評価されているの
かも知れないですね。阿吽の呼吸と言うのも開き直る態度があれば通じない。
経団連はトップの方々に対して、武士道は難しすぎるから、『修身』とか『道徳』を再教
育する所から始めた方がいいのでは・・・と思います
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