共振(地震の事)・・・クローズアップ現代より
東日本大震災で大阪は震度3。
それにも関わらず大阪咲洲庁舎は大変な被害を受けたそうです。
15階が3mも揺れたと言うのですから怖い話しです。
震度3でぶっつぶれたビルと言う事だったですけれど、クローズアップ現代で、あれは
共振という現象で揺れが大きくなってしまう現象が生じたとの事でした。
地盤の固さと柔らかい土壌の厚みが関係して出来る周派数と建物固有の周波数が
マッチしてしまうと共振する、との事でした。地盤の固さ、柔らかい土壌の層の厚みは既に
分かっているので、『共振』すると思われる物件は具体的にある程度分かっているらしい。
ただ問題は建築基準法等によるチェックポイントではないとNHKのクローズアップ現代
では言ってましたね。ちょっと怖い話です。スカイツリーは共振を考慮して建てているの
で被害は出ないそうです。大阪、名古屋のケースが出てましたけれども、データで既に
危険と思われる物件がある程度分かっているとの事でした。分かっているのならば対策
を講じればいいのに・・・費用がかかるからやらないのでしょうかネ。
本来の震度が増幅されてしまうと言うのですから実はとても怖い話なんですけどネ。
東北大学の耐震工事を2000年初頭にやった校舎が共振で壊れて、もう取り壊すのだ
と言ってましたけれども、『これってどうなの?』と思ってしまいます。大学もちょっと恥な
のかな?ある程度の高さがないと建物固有の周期が短くなってしまうので共振は発生
しないのかなと科学的な頭のない私は思ったのですがどうなんでしょうね。
それにしても建築基準法では、共振は考慮されていないなんてあっさりお話しする学
者もむちゃすると思います。分かっていたら制度を変えなきゃ。中越地震以降は共振
がある程度分かって来たから、施主によっては考慮しているのですが・・・って。この
解説の大学の先生は震災の時、都内で講演をやっていて50センチ近く建物が動いて
とても怖い思いをしたって語って居ましたが、震度3の大阪で15階が3mも左右に揺れる
って言うのはねぇ~。共振によって揺れが増幅されたら耐震・免震だって持つのかな?
と思ってしまいます。どう備えるかだからスカイツリーは100パターン以上の予想を考慮
してそれでも潰れない構造になっているそうです。都心にニョキニョキ建っている高層の
タワーマンションは大丈夫かいや?と思ったのですが・・・個別のケースはNHKではやり
ませんからね。
耐震・免震と言う考えの中には、共振への備えがなされているかどうか・・・建築基準法
以上の備えの視点があるかどうかと言う事は調べた方がいいんですねぇ。
こんな事はしっかりと告知してくれないと分からないですもんネ。みんなが知れば、施主
も考慮しない訳には行かなくなると言う事でもある訳で。
ちなみに大阪の咲洲庁舎は建物を15億円かけて補強して、建物固有の周波数を変え
るそうです。(もうちょっと固くする) それだけで地盤の固さと柔らかい層の厚みは変化が
ないのですから、共振しない建物になるらしいです。1995年竣工の55階建ての建物だそ
うですよ。中越地震は2004年。この時は分かっていなかったのかな。大阪は・・・。
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