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青春18きっぷの旅 特別篇 震災の惨状について・・・ ①

 2012年青春18きっぷの旅・春篇・第2弾に行ってきました。(2012年3月14日)

 元々の計画は常磐線は現在震災の影響で寸断されていますが、行けるところまで行

ってみて被災地の状況を見て来よう。出来る事ならば食事やお買い物で微々たるもの

ですが経済を応援しようと言うつもりでした。

 私は常磐線『久の浜駅』で降りて現地を見て来たのですが、普段の通り『青春18きっぷ

の旅』として震災の現状を含めた形でレポートするのはいかがなものかと思います。

 そこで今日の所は『震災』についてだけ抜きとって書こうと思います。

 まずは『久ノ浜駅』の場所から説明します。

 Photo

 常磐線の『いわき駅』から更に北上。いわきは内陸部ですが、『四ツ倉駅』で海岸まで

1キロと駅の観光案内にに書いてありました。久ノ浜駅になると海岸からすぐのところを

常磐線は走っています。現在は『久ノ浜』からさらに2駅北の『広野駅』が常磐線の行き

止まりとなっています。(線路の被害か原発の影響かは私は知りません)

 ただ『いわき⇔久ノ浜』は1時間に一本程度は電車が走っているのですが、久ノ浜の

先の『末続』、『広野』駅は2時間に一本程度しか電車が走っていません。

 町の状況が分からない中で2時間現地にいるのは大変だろうと思い、まずは『久ノ浜駅』

に行って様子を見て来ようと決めた訳なんです。

 『久ノ浜』行きの電車は4両編成ですがガラガラで、お掃除が行き届かかないのか車内

にはクモの巣があり、のんびりと単線の線路を走ります。

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  ☝ 久ノ浜駅の様子(2012年3月14日撮影)。

 海から近いのに駅舎も無事で、駅前のロータリーも全然問題がありませんでした。

 この辺は被害が無かったのかなと思いながら、ぶらりと駅から海に向かって歩いてみ

ました。

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    ☝ 駅前ロータリーから海方面を見た写真です。左手にはセブンイレブンやダイ

ソーのお店が見えまして、この写真中央の信号(国道6号線)に出てまずは見てみようと

思って国道に歩いて行きました。

 ところどころ建物が解体され、基礎の残骸が残っている所があるなぁと思いながら、

国道を渡ると景色が一変。どうなっているの?と言う光景が眼に飛び込んできます。

 過去に建物があった形跡だけが一面に広がる光景です。 私は言葉も出ず、茫然と立

ち尽くしてしまいました。久ノ浜駅からものの300m位歩いただけでこれだけ景色が変わ

るのか?ここにお住まいだった方はどうされたのだろう・・・。全く言葉も出なければ動け

なかった。『化石になった』と言う表現がピッタリだと今になって見るとそう思います。

 何分位そうしていたのか・・・私には分かりませんでした。その姿が異常だったのでし

ょう・・・『こんにちは』と知らないおばあさんが私に話しかけて来られました。

 『あまりの光景に声も出ず、動けませんでした。この被害は津波ですか?』

 『あの辺は津波、こっちから向こうは火災の被害でこうなったんです。火元はこの

   辺りだと思うんだけど、消防車が消火活動をしようにも水が出なくてね。私はこの

   山の向こうに避難していたんだけど、一晩中空が真っ赤で、全く眠れない夜を過

   ごしたんですよ。』

 『あの防波堤を越えて津波は来たんですか?』

 『防波堤を越えて水が迫って来たんです。幸いウチの家はちょっと高台なのでギリギ

   リ浸水は免れたんだけど、丁度道路のミラーが水没したんですよ。それだけの水の

   量が一気に迫ったんです。残念ながら一部の方は流されて亡くなってしまいました。

   ほらこの景色を見てごらんなさい。普段の生活では分からない高低差があるでしょ

   う。その僅かな差が被害の有無になっているんです。なんだかウチの家は被害が

   なかったと言うのも申し訳ない気がして・・・』

 『被害が無かったのは幸運だった訳ですし、これらの家の住人さん達が戻って来ら

   れる様に、復興で頑張る役目なんだと思いますよ。悪いなんて思わずにぜひ頑張

   って下さいね。』

 地震の状況、津波の状況についていろいろとお話しを聞く事ができ、そして千葉の娘

さんと同居しようと一度は千葉に越したんだけど、1ヵ月でこっちに戻ってきてしばらくし

たらこの震災が起こった・・・等々の家庭の事情までお話しをお聞きしました。

 きっとお話しをされたかったのでしょう。私も聞きたいお話しだったので小一時間ほど

お話したんです。

 『ほら、神社だけが火災にも津波にも遭っていないでしょ?何かあるのか、そう言う

  土地に神社が建っているのでしょうかね?そうやってみると、不思議と被害に遭って

  いないお宅もあるでしょ。どういう巡り合わせかね?』

 実際、お話しの通りで命を落とされたお宅があるかと思うと、建物が原型をとどめて

いるお宅もあります。『紙一重』なんですね。

 ガレキがいっぱいだった町も今ではすっかり片づけられ、基礎だけになってしまって

おりましたので、ここにおられた方は今後どうされるのでしょうと尋ねると・・・

 『亡くなられた方もありますが、ここは原発30キロの区域なのでなかなか建物を再建

   築しようと今は思えないんじゃないかな・・・』

 『でも久ノ浜はこの被害がなければ立派な町じゃないですか?ぜひ復興しましょうよ』

 『ありがとうございます。あまり長話をしててもねぇ。ぜひしっかり見ていろんな方に

   伝えて下さい。わざわざ来て下さってありがとうございます。』

 『いえいえ、こちらの方こそいろいろと知りたいことを教えていただいてありがとうご

   ざいました。お元気で暮らして下さいね』とお話ししてお別れしたんです。

 あいにく冷たい強風がずっと吹き付けておりまして、しっかり防寒していた私でも寒く

感じましたから、おばあちゃんには悪いことをしたと思います。

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 風が強くて時々波しぶきが飛んできます。太平洋岸は海のパワーが凄いと思います。

 瀬戸内海とは大違いでした。

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 消波ブロックの堤防が何重にもあり、そして防波堤があった。RC造の防波堤が折れて

波が町に流れ込み、家や人や家財を押し流してしまったのだと思います。

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 河口付近の道路はこんな状況になっていました。この右手に河口にかかる橋があり

ます。アスファルトがなくなり、海岸の護岸の石が流されています。

 なんとも凄い津波の力だと思います。

 このあと神社や町を歩いたのですが、②で続きを書こうと思います。

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