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カンブリア宮殿・・・ディスコ 社長 関家一馬さん

 スマホに入っているマイクロSDカードって、昔のフロッピー3.2万枚分のデータが入るらし

いですね。へぇ~凄いなぁ・・・こんな所から番組はスタートしました 

 ディスコさんは大田区にある『切る・削る・磨く』事に特化した企業です。実に半導体での

同部門で世界シェア70%。インテルから11年連続で表彰されている企業なんだそうです。

 シリコンウェハーの原型は0.7ミリの厚さがあるらしいのですが、それを0.03ミリの厚さま

で削って行く。この技術が凄いらしい。0.5ミリのシャーペンの芯をちょっと切ってみましょ

う・・・と機械がシャシャと動いたらなんとなんと直径に32×32の切り込みを入れておりま

した 

 シャーペンの芯は切り易い素材なんだそうでこれは簡単な部類ですよ・・・との事 

 半導体の市場規模は30兆円市場なんだそうですが、その内、製造の部分は1/10程度。

日本の半導体の製造シェアはどんどん低下しているのですが、それでも関連部門の

裾野が広く、また優秀なので、海外の製造にカウントされている半導体も実は日本の

技術がたくさん入っているらしい。

 さてディスコさんですが、1937年に広島県呉で創業されました。呉と言えば軍港です。

 呉で『切る・削る・磨く』ことを業務内容として事業を開始したのですが、当初は砥石

を作っていたんですって。ところが砥石が割れると言うクレームが全国から入った。

調べると砥石が悪いのではなくてカッティングマシンの方が悪いと言うのが大半だった

様なのですが、そんなクレームは聞いて貰えない。ならば機械そのものを作ってしまえ

と苦労する事7年間。ようやく満足のいく機械が出来た。丁度時代はシリコンバレーで

半導体ブームが始まっており、展覧会でぶっ通しでカッテイングする実演をした所が爆

発的な人気を得たそうです  

 ちなみに関家さんの入社は1989年。当時で既に世界シェアは7割を持っていたそう

ですが、入社してみると製造機械がオンボロで大変な状況だった。上層部に意見具申

しても『商品が売れているから・・・』となかなか取り合って貰えなかったそうです。

 そこで関家さんが偉いのは上層部にかけあって、若手でプロジェクトチームを創るん

ですね。この時彼は入社してまだ3年だったそうです。ミッションは1年以内で新商品を

完成させろと言うもの。見事1993年に新商品が完成し、それがまた爆発的に売れたそ

うです。

 技術的なお話しがディスコの凄さなのでしょうが・・・あまり私には理解できませんで・・

・砥石の種類は半導体だけで7000種類以上もあるそうです。製造は社員でも担当さんし

か入れないシステムになっているらしい  (これが限界、ゴメンナサイ  私には難し

くてどこがどれだけ凄いのか・・・は理解できませんでした)

 お客さんの所の技術者さん達が研究する部屋が設けてあって、無償でディスコさんが

持っているノウハウから導き出した提案をしているそうです。この辺もシェア7割を維持す

る由縁なのでしょうが、そこで新たな技術を習得するチャンスを得ているのだと思います。

ディスコにはタブーはなく、『できるはずだ』と言う良き伝統があると関家さん。

 研究開発は重要視しており、悪い時でも研究費は投じます。なぜならそれが良くなっ

た時に収益を産むからです。ただ、借入をしてまで研究費を投じると言うのもいかがな

ものかと思います。その為に平時からイイ財務内容にして置かなければならないと思い

ます・・・。研究費が回収できるのはモノによっては10年はかかるモノもありますが、時代

が必要としているのであれば研究費はかけ続けますよとの事でした。

 技術の蓄積をしてきた会社であって、現在、世界有数の技術を持った企業であると

言う事ですが、それをこっちに置いておいて・・・、従業員さんに目を向けましょう。

 関家さんは『社長が寝ていても勝つ会社を創る』と言う事でいろんな施策をやっていま

す。その為に必要な物は『社員の意識改革』なんだそうです。社員のひとりひとりが考え

る事を常に訴え続けているらしい。とある部署の社員さんは万歩計をつけてお仕事をさ

れていまして、無駄な歩数をどうやったら削減できるのか・・・。一歩いくらと言うレベル

まで追及して、それを『表』にして掲示。実際に70円/歩を30円/歩に改善されたそうです。

これは単なる一例ですがひとりひとりが無駄の削減などに注力しているのです。

 ディスコさんには『DISCO バリュー』と言う本があってそれで経営理念を学ばせている

らしいのですが、その本は従業員が600人を越え、社長の意思が伝わり難くなったと思っ

たから作ったそうです。その冒頭に自社の定義を書いてあります。『切る・削る・磨く』こと

のプロ集団だと。プロには領域があって、領域があるからこそプロなんだ。その分野では

トップのノウハウを持とう・・・と書いてあるらしいです。

 テレビカメラが社内の様子を映しておりました。とある社員さんのお昼時。食堂に行く

のかと思いきや社内のフィットネスジムで走っておられました。気分転換なんだそうです。

25mプールやマッサージルームもあって就業時間中でも利用できるそうですよ。社員さん

が気持ちよく働ければいい・・・と言う事なのでしょうか。

 面白いシステムに『WILL会計』と言う制度がありまして、他部署に迷惑をかけると架空

の罰金が生じたり、逆に他部署に利益をもたらすとWILL報償と言う架空のお礼が貰える

仕組みがあるそうです。例えば営業さんがゆとりのある納期を製造部門に出すと、製造

部門は余計な経費をかけずに処理できる訳で、こんな時にはwill報償が貰えるし、ゆとり

の無い納期の仕事を製造に依頼すると、製造部門は納期を守るために残業などの余計

な経費がかかる訳で、これは罰金の対象になる。

 また仕事にも想定単価が設定された『競り』を取り入れ、社員さんがやりたい仕事に

打ちこめる様なシステムを導入しているそうです。どんなスキルが単価が高いのか・・・

つまりはどんな技術を求められているのかが分かるし、自らの努力で技術をレベルア

ップして行こうと思うモチベーションに繋げている。なお、『競り』によって獲った仕事を

達成するために用いた機械設備のレンタル料は架空の売上からマイナスされるんです

って。『効率』も意識させる仕組みがあるんでしょうね。

 やらされている感のない職場で、いかに気持ちよく働いて貰うのか、従業員の意思

を大切にしたいから『WILL会計』を導入したとお話しされておりました。

 人間は変化を恐れる生き物です。改革は常に必要であり、変化を受け入れる事を

関家さんは従業員に発信し続けているとの事でした  

 村上龍さんのショートエッセイです。

ディスコは、間違いなく超優良企業だ。その技術も、企業理念の追求とその構築も、

長い歴史と経験に支えられている。社員一人一人が、会社のアイデンティティを把

握し、自らモチベーションを高めるためのシステムを作り出している。

リーダーの関家さんは、自信に満ちているが、同時に危機感も併せ持っている。

だが、わたしは『日本の製造業はまだまだ捨てたものではない』などとは思わない。

『日本の製造業』が素晴らしわけではない。ディスコが素晴らしいのだ。

 『WILL会計』ってとても面白い仕組みだと思うのですが、紹介の時間が短くて、私の

頭の中が不完全燃焼で腑に落ちません。ディスコさんはとても面白い企業だと思います。

何より変化を恐れるな・・・変化を受け入れる事の大切さを訴え続け、また社員さん達も

それを楽しんで仕事をしている姿が画面から見てとれました。

 小池栄子さんが、『ディスコさんの社員さん達はとても活き活きとして楽しそうだ』と話し

ていましたが、それがお世辞ではないと視聴者にもしっかりと伝わって来たのです。

 『やらされ感の有無』だとか『指示待ち人間』と言うのは良く言われるお話しですが、こ

れは『変化』の肯定のなせる業です。自分からどんどん変えて行けば『やらされ感』もな

いし、『指示待ち』なんて状態にもならない訳です。

 そうすると自然と『やりがい』も出てくるし、会社がそんな気持ちを持った社員をしっかり

と支える仕組みを創っている会社さんがディスコさんと言えるのでしょう。

 なんとも面白い会社だと思いますし、村上龍さんが『超優良企業』と言うのもガッテン

出来る凄い会社だと思います 

 ディスコさんの歴史と今の姿をこうして見ると、とても上手な『詰将棋』を見ている様な

感覚があります。素晴らしいタイミングで運を掴み、人材を活かしきって今がある。

勝利の女神が微笑んだ企業ですね。ただ関家さんの凄い所は、未来に向けて、勝利

の女神が微笑みやすい環境を精一杯作って居る所です。なかなか出来る事ではない

ですが、もっともっとこの会社さんの事が知りたいなぁ、勉強になるなぁと思います 

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コメント

なんか、自分が勤めている会社が紹介されてて、うれしかったのでつい書き込んでみました。
もっとプチ情報としては、仮眠室と居酒屋もあります。

投稿: yuki | 2012年3月 8日 (木) 21時27分

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