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慣性の法則・・・

 『巨大エレクトロニクス産業の興亡 パナソニック シャープ ソニー 日立 東芝「失敗」

の研究「選択と集中の罠」 にハマった経営者たち』を読みました。

 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32189 ☜ 現代ビジネスより

 パナソニックの尼崎第3工場、シャープの亀山工場・・・。法人市民税、固定資産税の減

免や補助金の交付があったことと、当時流行していた『選択と集中』と言う言葉に踊って、

それぞれが競うように工場を建設した。社内でも工場の建設に躊躇する声があったが、早

く建てないと優遇措置が受けられなくなるとの焦りもあって踏み切りました。急激な需要増

のあとには冷え込みが待っていることは、考えたらわかりそうなものだ。まして国内3社が

一斉にテレビに「選択と集中」したのだからなおさらだ。巨大な組織においては、そうした

当たり前のことが見えなくなる、見えていても止められなくなるという事態が往々にして起き

る。「木は見えるけど森は見えないと言うか、自分がどこにいるのか、何をしているのかわ

からなくなってしまう瞬間があります。幹部ですらそうだから、平社員はなおさらでしょう。い

きおい、彼らは目の前の仕事を淡々とこなすようになる。

 元々は優秀な人間が集まっているはずなのに、集団IQは低い。それが日本の巨大企業

の特徴かもしれません」(元幹部) 【同記事より抜粋】

 武田邦彦教授は『国家の思考にも慣性の法則がある』と話されています。ローマ帝国、

第2次大戦前のそれぞれの帝国、もちろん日本もその例外ではありません。拡大しよう

と一度決めると、拡大し続けることに躊躇がなくなる。風船を膨らます労力は考えなくな

り、破裂するまで膨らまし続けてしまう集団心理があるとの事。上述ではそれを日本の

巨大企業の特徴としていますが、実は人間が持っている『思考の慣性の法則』なのだと

思います。

 消費者の側の意識はどうでしょう。車が欲しい、テレビが欲しい・・・と今は思わなくなっ

ています。『夢』の数が少ない時には、当然所有したいと言う欲求も絞られます。その中

で、購入意欲を掻き立てる商品を創るのは比較的簡単な事だった。ところがそうした商

品が各家庭に行きわたる『成熟期』を迎えてしまうとそれぞれの欲しいモノが分散し、メ

ーカー主導のヒット商品が出難い世の中になってしまう。マーケティングが大事だと言う

が一度分散してしまった『夢』を束ねるヒット商品はそうそうは出なくなります。

 ソニーの現役幹部社員はこう語る。

「ソニーにはカリスマ的な技術者がいなくなり、この閉塞状況でイノベーションを起こせるよ

うな雰囲気はない。平井一夫新社長もソニー本体ではなく音楽・ゲーム事業から来たサラ

リーマン社長ですから、あれなら誰がなっても一緒だよね、と社内では見られている。いま

社内のモチベーションは低い。給料がもらえればいい、会社のために熱くなれる社員がい

ない、私も含めて」

 第2次大戦で敗北した日本とどうもシャープ、ソニー、パナソニックが重なって見えて仕

方がありません。『慣性の法則』で経営をしてしまっている事に気がつかない経営職階。

 役員もどうしていいのか処方箋が見つからない。諦めの境地で日々を過ごしている感

があります。

 『スタッフは優秀』、『技術は優秀』、『下請・協力企業は優秀』でも、抗わなければ座し

て死を待つだけになります。巨大企業ですから数年間はもつのでしょうが、慣性の法則

から抜け出すエネルギーを発揮しなければ淘汰されてしまいます。

 『慣性の法則』恐るべしです。

 

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