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カンブリア宮殿・・・アキュラホーム 社長 宮沢俊哉さん

 今回(24・4・5)のゲストはアキュラホームの社長さん、宮沢俊哉さんでした。

 大工さん出身の宮沢さん、『カンナ社長』で有名です。

 今回の番組の構成はちょっとムムムと言う内容。

 導入部分で、パワービルダー(建売大手)が建てた760万円の注文住宅にお住まいの方を

訪問。安かったのはいいのですが、アチコチのネジが緩み、クロスも剥がれてしまった・・・。

もう少しキチンとして欲しいと、安い家は不満も多い・・・と言う所からのスタートです。

 アキュラホームは17期連続で増収であり、直近の売上は338億円。

 番組で紹介された方の建物はちょっと小ぶりな建物で2LDK 67㎡で550万円。

 お住まいになられている方はとても満足ですとの事でした。坪単価と言う考えよりも

総額がポンと頭に入って来るから、ちょっとアンフェアな表現ですね。

 続いて、低価格が実現できる方法を伝授されます。

①天井まで届く室内ドア・・・ドアの単価は高いのですが、下がり壁などの材料・工賃を

 考えると、天井まで届くドアの方が見栄えも、トータルコストもいいんですよ。

②クローゼット内にも居室と同等のクロスや床材を使用します・・・これもトータルコスト

 が安くなるんです。

③JUST IN システムの導入・・・必要な部材を工期に合わせて発送する。現場では設置

 する場所にそれを置く事で効率が上がります。保管と言う概念が無くなりますから梱包

 が不要になり、建具1つ当たり1000円のコストダウンが実現。加えて手間の削減も可能

 になっています。

 もちろんこれは一例で、アキュラホームでは2万点の部材の価格や工賃をすべてデータ

ベース化して、徹底的にコストカットに取り組んでいるとの事でした。

 宮沢社長直々に建築中の現場に入り、こんなに太い梁は要らない、これで800円はコ

スト削減が出来る・・・などと職人さんにお話しされておりました。

 さて、アキュラホームでは『家守り活動』と称して、社長自ら、飛び込みでアキュラさんが

建てた家に上がり込んでドアの不具合などを修理する活動をしておられます。低価格でも

品質にこだわりぬく姿として紹介されておりました。

 村上龍さん 『日本の住宅はなぜ高いのでしょう?』

 宮沢さん  『高い=良いイメージがあります。1994年の建設省のデータですが、アメリカ

         と比較すると3割~4割は高いです。ただ安い=粗悪なイメージがあるので

         価格が下がらなかったのだと思います。』

村上龍さん  『安普請って言葉がありますもんね。』

 冒頭のパワービルダーの不具合を安普請と一刀両断です。これはムムムですね。

 建築の世界の歴史ですが、昔は地元工務店がほぼ建築を独占していました。

 70年代に入って、大手ハウスメーカーが台頭し、90年代に入ってパワービルダーが

 勢力を伸ばした。裏返せば、地元工務店に隙があったのでハウスメーカーが進出し

 た。その隙は『デザイン』に集約されるのでしょう。パワービルダーが進出した隙はズ

 バリ『価格』。

 地元工務店はどんぶり勘定での経営が主流で、コスト管理もなく、一棟の価格は極め

ていい加減なものでした。一棟建ちあがってお金を貰うまで儲かったかどうか分からなか

った、ととある工務店の会長さんがお話ししていました。でもそこには技術がある。アキ

ュラホームはそういった地場工務店にアキュラシステムのコスト管理を提供し、更には

デザインの講習会もされているそうです。(地元工務店がデザイン・価格の隙を埋める

努力をしている訳ですね。)

 ちょっとアキュラシステムを紹介しますと、サッシの取りつけ3221円、押入れの中段取り

つけ、1221円?、外壁・ひさし取りつけ816円となってました。これは工賃です。分あたりの

単価から計算されているそうです。

 このシステムを地場工務店2600店が導入されているそうです。

 地場工務店は『全部でいくらかかるのか?が一目で把握できる様になり、チラシにも

それを謳えるようになった。これで価格面でも競争できる様になった』と喜んでおられま

した。その工務店さんが建てられた3LDK 100㎡の新築住宅で1500万円との事でした。

 宮沢社長曰く、お客さんの要求はどんどん高くなっており、工賃と材料費を分離して、

価格をしっかり把握し、低価格化を実現した『標準』を創らなければお客さんからの支持

は得られないとの事でした。

 村上龍さんは『アキュラシステムによって、職人さんが製造業になったんですね』と評さ

れ、小池栄子さんもノウハウを公開するのが凄いですねと称賛しておりました。

 先にも紹介しましたが、アキュラシステムには『デザインコード』と言う建築デザインの

ノウハウも保有しており、材質や色などについても提供されているそうです。

 ここで番組はちょっと横道に逸れまして社長のご自宅を紹介します。実は社長の自宅

は実験棟になっていて、階段やらブラインド、ドアなどの試作をどんどん取り込んで実験

をやっているのだとか。失敗作もあって中国から取り寄せたガラス製の洗面ボールから

は水がボタボタ漏れていました。失敗があるからイイものも分かるんですヨ。。。オープン

階段は匠階段と呼ばれヒット商品なんですって。

 今、アキュラホームさんでは、壁に強度を持たせて柱を極力減らした建物を建築して

いるそうです。それによって間取りの変更が容易になる訳です。住宅自体をライフステー

ジに合わせればいいと言う発想で創った建物なんですって。木造住宅でほぼスケルトン

になり大空間が実現できると言うのは凄いですネ。

 宮沢さんは次の様に結んでいました。

 『家』は住んでみなければ分かりません。長く住んでもらうには、①耐久性とメンテナン

ス、②デザインの普遍性、③利用価値・・・が大切ですと話しておられまして、住み継いで

行くと言う発想を持って欲しいと話してましたよ。

 Ryu's eye で、村上さんが立腹しながら、『なぜ日本の住宅は中古を売ろうと思うと、家

の価値がゼロになるのか?』と尋ねていました。

宮沢さん 『高度経済成長期に20年住宅が主流になったんです。それに伴って住む側も

       不動産は投資的な発想になって行ったんです・・・。100年、200年住み継ぐこ

       とが大切なのですが・・・。』との事でした。

 恒例の村上龍さんのショートエッセイです。

とくにバブル崩壊以降、『戦後日本は経済的には豊かになったが精神的には貧しく

なった』、などとよく言われるようになった。だが本当に経済的に豊かになったのだろ

うかと疑問に思うことがある。就職し、結婚して、子供を授かり、家を建てると言う

人生の基本とも言えることが、年々むずかしくなっているからだ。宮沢さん率いる

アキュラホームは、叩き上げの大工だけが持つ知恵を総動員して、『家』と言う

家族の拠点を再生しようととている。住宅を、より身近で、より公正なものとして、

よみがえらせる、まさにそれは『庶民の夢の再構築』であり、革命に等しい事業だ

と思う。

 家と言うモノは本当に難しいですね。価格が安ければ安普請と言われ、高い方が安心

と言う消費者心理がありますから。。。

 本当は『適正価格』と言うのがあるんです。強烈なお値引き交渉と言うのはどこかの手

を抜いてくれ・・・と依頼する行為だと、工務店の社長さんが書いた本を読んだことがあり

ます。もちろん消費者はそんな事は望んでいない訳ですが、自動車の購入みたいにカタ

ログに価格が書いていないからこそ、手さぐりで妥当値を探る行為なんですよね。

 これはストレスですから、価格はひとつひとつ明示されている方がいい。

 『手抜き』工務店は悪い社長かと言うと、実は良心的なんですよ。提示価格が妥当値だ

からこそ引き下げが難しいとなる訳ですから。

 タチの悪い会社は、高額なカネを獲りながら、安普請をやっているサギみたいな会社

です。それほど多くはないですが、善人顔をして平気で商売している会社もあります。

 看板やお話しを聴くだけでは、この辺りの事がとても分かりにくい・・・のが工務店選び

です。事実トラブルもたくさんあります。

 地元工務店はデザインが悪く、価格もデタラメ。大手ハウスメーカーはデザインは優秀

ですが、価格がべらぼうに高い。パワービルダーは価格は安いがいい加減・・・と言うの

が、今回の番組の見方で、アキュラさんはそのイイトコ獲りをしているんですよ。。。と

表現しているのでしょうね。ちょっとムムムと言う点もありますが、良心的ではあるのか

なと感じましたね。つまりは『妥当値』の範囲内ですねと言う事です。

 嘘や誤解を招く表現が随所にありました。誇大表示と取られかねない表現です。

 龍さんにその意思があったのかどうか分かりませんが、中古住宅に価値が無くなるの

はなぜなんだろうと言う問いに対して、宮沢さんも建築基準法が『20年住宅』を奨励した

からと言ってます。おおもとのルールなんです。それに準拠したコストカットをした建物を

低価格住宅と称して売っている訳です。この梁は太すぎる、この部分の梁は不要だと

話す宮沢さんの姿が放映されており、コストカットの徹底ぶりを伝えるシーンとして紹介

されました。その根拠が『20年住宅』なんですよね。強度・耐久性と価格にはある程度の

相関関係があります。(プラス工務店、職人の良心です) それなのに100年、200年住み

継ぐ家をさも創って居る様に誤解を与える結びでした。

 そこに工務店の『良心』があるのかどうか・・・と言うのは分かりません。短い時間でまと

めた結果なんだから、直接担当さんとお会いして納得をしてから買って下さいと言う事な

んでしょうね。

 アキュラさんと同等程度の妥当値、納得感がある工務店は探せば実はたくさんあると

思います。高額なお買い物ゆえに、なかなか『縁』で割り切れないと言う気持ちもあります

し、村上さんが『庶民の夢』と言う住宅を喰い物にしている強烈な悪質業者がいるのも

事実。安心を買うなら『アキュラホーム』と言うのも選択肢なんでしょうね。

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