セザンヌを見に乃木坂に・・・
昨日はK君のお誘いで、乃木坂の国立新美術館にセザンヌ展を見に行ってきました。
朝イチで行ったのですが来館者が多くて入場制限をしている状況。
美術ファンは多いのでありました。
いろんな絵を拝見して来ましたが、セザンヌさんがいろいろご苦労されて技量を上げて
行かれた跡が分かります。
風景画から静物画、次はモデルさんを使って・・・と画家がレベルアップして行く過程を
見ていても面白かったです。時々川越辺りで絵を書いているおじさんやおばさんがおり
ますが、彼らの中からもレベルアップするご仁が現れるのかなぁ~と妄想しながら、絵
画を眺めておりました。
乃木坂と言う土地柄なのか、外国人のお子さんがセザンヌの絵をさらさらとスケッチし
ていました。良く見ると何人もの子供たちがデッサンをしていました。学校の授業の一環
で来ているのでしょうね。日本の学校だと、桜の通り抜けみたいに行列させてベルトコン
ベア式にぞろぞろと見学させるだけですが、外国の学校は美術館内で解放し、生徒も
しっかりと絵に触れているんです 偉いなぁ~と思いましたよ。
セザンヌの自画像の絵の他、図録で見た事がある絵も何点か飾ってありました。
セザンヌと言えば『りんご 』だそうです。りんごの絵もいっぱい飾ってありました。
セザンヌはりんご一個で世間をあっと言わせたそうなんですが、私の心にはあまり響
かなかったんですよね・・・。
絵描きさんは貧乏で、苦労しながら絵力をレベルアップさせていく。狂気と芸術の葛藤
の中から突き抜けた何人かが一流の絵描きになって行く・・・と言うのが私の絵描きさん
のイメージです。悪い本の読み過ぎなのかな~
その点、セザンヌのお父さんは大銀行家のブルジョアだった。裕福な家庭のボンボン
みたいな事が説明書きに書いてあったので、私の『貧弱な』画家のイメージからすると
絵描きさんとして環境に恵まれていなかったのかなぁ~と思ってしまいました。
お金では困らなかった分、性との葛藤はあったと書いてあったですが、女性の絵にも
突き抜けた感が感じられなくて・・・お金持ちの趣味的なイメージから抜け出せませんで
した。
絵はもっと感覚的に見なきゃだめなんでしょうが、私みたいに素養がないと、絵を見る
より日本語の解説文や年表を見るのに必死になって、おまけにその日本語から変なイ
ンスピレーションを持ってしまう・・・
久々の絵画鑑賞、美術館だったので、ついつい吸収しようと努力し過ぎたのかな~。
セザンヌさんには悪いことをしてしまいました。
国立新美術館はなんともアートな建物でした。
売店にはセザンヌの絵画のポストカードや下敷き大のポスター、はたまた額に入った
立派な絵まで、セザンヌだらけでした。なぜか扇子やりんごジャムと言ったセザンヌを
拡大解釈した『お土産品』まで売っていましたが、普段は気に入った下敷き大の絵を
買う私ですが、今回のセザンヌさんはパスさせていただきました。
国立新美術館を出てから、青山墓地を通って新宿まで お散歩をして来たのです
が、なんとも緑が多くて素敵な所ですねぇ~。
青山墓地では写真を撮らせていただきましたが、ここの墓地ではお化けは出ません
ね。これだけキレイで広々とした解放感がある。最近、趣味人としての墓マイラーが
出るのも分かるわ~と思う程に陽気な場所、公園化した墓地でした。
お墓は陰気な場所だと思うのは間違いですね。反省・・・
新宿では、モンベルに行きましてアウトドア関連のモノを見学してきました
登山やハイキング、カヌーなどのグッズも随分とお洒落になっているんですよ~。
昨日は平日で、しかも日中だったので時間帯的に高齢者が多かったですが、なかなか
どうしてその高齢者たちがなんとも颯爽としているんですよ。また気も若いのでしょうね。
平気でピンクとかなんとか鮮やかな色の物を選んで買っています。我が友人のK君は
まだまだ若いのに常識的なカラー選びで服を選んでおりました
深い山に入ると、お婆ちゃんのピンクのズボンが防衛色になるのかなぁ、K君は熊に
食べられてしまうなぁ~と思ったのでありました。
セザンヌを見てアートを学び、モンベルで色調を学びました~
なんとも充実した一日になったのでした。
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