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所沢の讃岐うどんの名店・・・黒松さんの思い出

所沢の地を離れてはや10年が経過しました clock 

所沢は都合4年半暮らしたのですが、所沢は知る人ぞ知る「うどん」の町。お嫁さんに

出す時には我が娘にうどんの打ち方を教えたと町の古老に聞きました。

所沢は面白い町で、その古老が言う「うどん」と言うのはおそらく「武蔵野うどん」だった

のだろうと思います。ですが今の所沢は町全体がうどん好きなので、武蔵野チックじゃ

ないうどんから讃岐うどんまで、本当に多種多様なうどんが混在しています。

町興しとしてのうどんではなく、生活に根差したうどんだから・・・美味しいければ流行っ

たんでしょう。きっと shine 

4年半の所沢ライフで美味しいと思ったお店はまるいさんや甚五郎さんなど・・・数々あ

りましたが、私がもっとも通ったお店が狭山ヶ丘の讃岐うどん「黒松」さんでした。

新所沢に住んで、初代ステップワゴンを買いに行った際に最寄りだった「黒松」さんに

飛び込みで入ったのがきっかけだったのでは・・・と記憶してます。

私は大阪出身のうどん人です。暑い季節だったので、天ざるうどん(大盛り)を最初に

注文し、しばし待って出て来たうどんが透明でなんと美味しかった事でしょう。thunder ビビ

ビ・・・と来たと言うのがまさにピッタリで、女将さんを呼んで「きつねうどん・大盛り」も

頼んでしまいました happy02 大盛りのダブルを頼む男が珍しかったのか・・・最初は「?」

キョトンとされていた女将さんに、「美味しいうどんですから最初に頼んだ天ざるがおか

ずで、ごはんがきつねうどんです happy01 」とお話ししました。女将さんが・・・本当によく

お笑いになる陽気な女将さんでした・・・ニコッと笑って、きつねうどん大盛りはごはん

ですね・・・と注文をとってくれました。

関西風のお出汁で大きな甘いおあげさんが入ったきつねうどんもそれはそれは美味し

かったです。

お会計をしようとレジに向かって、女将さんに「本当に美味しいうどんを腹いっぱい食べ

ました。ごちそうさまでした happy01 」とお礼を言ったら、調理場からご主人が出て来て、「ど

んな人がきつねうどんをごはんと呼んで食べるのかと思って・・・」と笑って出て来られ

ました。

それがご縁で、友人と行ったり、勤務先の宴会で使わせて貰ったり・・・所沢時代は本当

にお世話になりました。

あまりの美味しさが脳に焼きついているので、さいたまに住む様になってからも時々

寄せていただいておりました。私の恥ずかしき遍歴をすべて知っているお店でした。

10年ちょっとの時の流れは残酷なものです。

家族営業のうどんの名店はご主人さんの体調不良が元で閉店された・・・と昨日、お店

を訪問したら入口のドアに張り紙がありました。

「34年間ありがとうございました・・・」と。 pencil 

34年間と言いますから、讃岐うどんブームのはるか前から・・・所沢の地であの白く透明

な本当に美味しかった讃岐うどんを提供し続けて来たのでしょう。

あのうどんのだしで、大阪人の私をとても癒してくれた「黒松さん」でした。

本当に楽しい思い出がいっぱいあるのですが・・・ここに書ける事やら、書けない事やら

本当にいっぱい思い出があるのですが・・・ coldsweats01

「閉店」と言う重い決断をされたので無理も言えないですが、出来る事ならばご主人が

良くなって、女将さんの明るい笑顔できつねうどんを食べたいなぁ~と思います。

名店は失ってはじめて存在の大きさを知る・・・そんな気がします。

私にとってはここしばらくの間で、東村山の武蔵野うどん「とき」さん、恵比寿のとんかつ

屋さん「天津」さん・・・本当に美味しい名店を相次いで失ってしまいました。

私が歳をとったから・・・それそせれのお店のマスターも歳をとる・・・。

言ってしまえばそういう事なのだと思います。味はなかなか継承できないのでしょう。

みなさんも自分にとっての名店をお持ちだと思います。

失ってはじめて知る名店の大切さ・・・。奥さんや彼女と一緒です confident 

週末、自分の大切なお店に行って・・・ありがとう、ごちそうさまとエールを送ってくる・・・

ぜひお薦めします。その一言がお店を支えることだってあると思うんです。

病気のマスターさんや、それでもなお頑張っていて女将さんにお礼とお疲れ様を言えな

かったことが私にはとても残念でなりません。

届くかどうか判りませんが・・・

「今まで美味しい讃岐うどんをありがとうございます。本当に味覚的にも、郷愁も癒して

くれてありがとうございました。心より感謝申し上げます。お疲れさまでした。また機会が

あれば、ぜひあの讃岐うどんを食べさせて下さい。」

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コメント

所沢のうどんを愛され、一軒一軒、一つ一つの味わいを食し、思い出と共に楽しく語られているブログを拝見させて頂きました。

天ザルうどん大好きライターさんありがとう。
私ども黒松うどんを心から喜んで頂きました事、34年間の神様からのご褒美と、感謝申し上げます。

平成23年3月20日の朝突然意識がくずれました。震災後の計画停電があった頃でした。気が付くとベッドの上にいた私は
右側半分が鉛のようでした。あれ、右手が、右足が。。。。

それから1年半とてもつらい時間が流れました。沢山の励ましを頂きましたが、本心はとっても暗く、辛いものがありました。神様をも恨む毎日でした。
そんな頃、人生色々(島倉千代子)さんの特集番組を見ました。涙ってひとりでに出てくるものなんですね。
私は今生きていることに、有り難いと思わないといけない事に気が付かされました。
3年半大勢の人に助けてもらい、元気が私の元に戻ってまいりました。本当に人生色々です。

少し話がそれますが、今から35年前、私が始めて大阪で食べた素うどんの味は今でも脳裏に焼きついています。
もちろん香川でもうどんの味は勉強はしましたが。
天ざるうどん大好きライターさん、貴方のブログでのお便り、
とても嬉しく、有難い文章で脳裏に染み入りました。
それも、大阪生まれの方からの夢にも思わなかったお手紙でした。本当に有難うございました。

投稿: 黒松うどん 元店主 | 2014年9月12日 (金) 12時37分

初めまして。私は今から30年以上前に高校の時に黒松さんでバイトさせて頂いておりまして、店長の奥さんは当時世間知らずな私に接客の基本を教えて下さいました。年月が経ち、千葉に住んでおりながら、あの賄いで頂いた美味しいうどんの味が忘れられず、たまに訪れていましたが、何年か前に同じ様に張り紙を見てショックで帰ったのを覚えています。もうあんなに美味しいうどんと店長、奥様の顔を見れないと思うと残念で仕方ありませんが、店長のご健康とご家族のお幸せを祈るばかりです。

投稿: 小百合 | 2016年11月 5日 (土) 14時42分

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