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NHKスペシャル 追跡 復興予算 19兆円 を見て・・・

なんと出鱈目に19兆円と言う予算が使われていることか。

NHKが情報公開請求により得た資料を分析し、被災地・被災者に廻るものとそうでない

モノに分類したら、もうめちゃくちゃだった。全体の25%は当初から被災地以外に使われ

る事になっていて、その資金を得るために増税をしていると言う顛末を聞くと怒りの念が

湧いてきます。

川越の労務作業に2800万円も???ですが、外務省がキズナプロジェクトと称して72億

円を予算取りし、東アジアやアメリカの青少年を1万人食費や宿泊等、すべて面倒を見て

日本全国を観光させる。京都や神戸、被災地も2日見て貰うそうです。

これは復興予算ではないでしょう。NHKも良い仕事をしていて、外務省や法務省に理由

を聞いてましたが、官僚さんは悪びれる風もなく、理由をテレビカメラの前で語っていま

した。

これ以外にも復興に無関係と思われる予算がついた事業が取り上げられておりまして、

それを総括して質したNHKに対し、国の担当者と称する方から、「充分過ぎるほどの予算

を廻しているつもりだ」と回答されたと言うので呆れてしまいました。

とある海岸線の道路工事が例年とは別に、復興予算が使われていると聞いた地元民が

絶句しているシーンもありましたね。復興予算をこんな所に使われては、被災地に申し

訳ないと。

経済復興資金として、岩手県全体で商店街などグループ支援の補助金があり、お店や

自宅を流された若者が商店街をまとめて、数か月かけて作った事業計画事業があっさ

り否決された・・・と放映されておりました。岩手県全体で150億円の予算に対し、255億

の申し込みがあったため、事業計画の可否ではなく、水産加工、建設業と言う雇用に

跳ねる業種を優先させたためとの事です。これは県の担当が、絶対額が不足している

からやむを得ないと話していました。さっきの外務省のムダ金で岩手県のグループ補助

金の大半が賄える額です。海外から青年を招くカネと、被災地の商店街の復興とどちら

を優先するべきなのでしょうか。

被災地全体でみると、60%の事業計画に予算がつかなかったそうです。

経産省の発言が奮っていて、「これだけのニーズがあるとは思わなかった・・・」。

経産省関連で無駄な予算取りをどれだけしているのでしょうか。。。

医療の問題も取り上げられておりました。再建支援されているのは公立の病院が大半

で、民間の診療所や医院にはわずかな助成しかなく、廃業する医院がたくさんある。

再建を断念し、勤務医として働く医師が、患者を棄てて自分だけが生活のために・・・と

嘆く姿が放映されました。何も医者だけが特別なのではなくて、それぞれに役割がある

訳で、それが分断されていると言う事なのでしょう。

被災地向けの予算も正しく使われているのか?と言う事でガレキの撤去費用に番組は

目を向けていました。ガレキの撤去費用は19兆円の復興予算の中の1兆円。かなりの額

です。

全体で3121万トンのガレキがあるらしいです。

さて、ガレキ1トン当たりどれだけのカネがかかったのかを市町村別に比べると、ガレキ

量で1位と2位、市もお隣だと言うのに、石巻と東松島市の額が10倍近い額になってい

る。石巻は分別しないでガレキを集め、東松島はきちんと分別をさせて収集した結果ら

しい。石巻では集めたガレキを今頃になって金属、木材の分別を始め、ガレキの山では

ハエが発生しているので薬剤散布にもカネがかかる。ガレキの管理費用だけで石巻は

40億円もかかっているんですって。(東松山は5億円)

東松島では9年前の地震の際、やはりガレキの撤去で当時は分別していなかったガレキ

の処理に当初の1.5倍のカネがかかった反省に立って今回は対応したそうです。

東松島市長は「全国から負担してもらっている復興費用を1円たりとも無駄に出来ない」

と語っていました。

石巻市役所は水没したらしいので大変だったろうとは思うのですが、県なり、厚労省・

経産省あたりがちゃんと企画しないとダメなんじゃないのかな。企画者責任はしっかり

問うべきだろうし、被災地には同様の無駄遣いの例や、巧い事業の例がゴマンとある

はずなので、情報取りに現地入りし、しっかりと三連動地震の教訓とすべきです。

NHKでは石巻のガレキ撤去が異常値だとして、精査してました。そうすると不正な申請

がゴロゴロと出てきます。写真や工事作業者の姓名を記載する請求書がデタラメです。

市に質すと、そこまではチェック出来ないと言ってました。今頃になってから過去のデー

タを精査しているそうです。NHKの取材によると、1週間で出来るガレキ撤去工事を倍

以上の期間をかけて作業し、それを請求していたそうです。。。

岩手と宮城の違いはあるのかも知れませんが、補助金で優遇された建設業が、水増し

請求で復興予算から出鱈目なカネを奪取すると言うのはなんとも皮肉な姿だと感じま

した。もちろん大半の建設・土木業者はまっとうにお仕事されているのだろうと思います。

東松島市長の言う、「1円たりとも無駄にしない・・・」と言うのは、行政や行政から受託す

る民間、補助金を受ける被災者・・・みんなの心にないとイケナイものですね。

釜石では民家の解体を実際に、①手作業、②重機、③併用の3パータンで実施し、具体

的な額を把握したうえで、より実態に即した額で入札をして無駄を排斥しようとしている

そうです。

こんな工夫を市町村がやっているんですね。立派だと思います。

釜石は先のガレキ1トンあたりのコストは下から2番目。努力の差が出るんですよ。

ワーストの石巻を責めるのでなく、指導出来ずにムダ金を使うに至ったのはなぜか・・・

そのカネを経済再生、商店街復興に使用出来たのに・・・と考えるべきなのでしょう。

橋下さんの言う、地域が責任を持ってカネを使っていたら、果たしてこんな結果になった

のかなと思う部分もあります。

県や国は有効なアドバイスが出来ないのならば、口出しせずに、地域に任すべきだった

のでしょう。もちろん石巻も自分で処理出来ない事態があれば県や国に応援を頼むなり

いいアドバイスを貰うなりすれば良かった。被災していた事は考慮しつつも復興費用を

無駄にした事は反省が必要なのでしょう。

今後、発生が予想されている三連動地震の際に、復興に要する成功例や失敗例の分

析を今のうちからしておかなければ、カネがいくらあっても足りないと思います。

断罪されなきゃいけないモノは断罪もし、復興費用は「1円たりとも無駄にしない」と言う

当たり前の精神を万人が持てるようにしっかりとフィードバックして貰いたいと思います。

(追伸)

岩手の店舗を流された若者がせっかく商店街をまとめて作った事業計画を無駄にする

ようでは、地域の復興など出来ないだろうと思います。ああいう若者がそこここの地域

で出て来て、工夫しながら地域を盛りたてて行かないと復興なんて出来ないでしょう。

そういう意味では、官僚や県職員は地元を見ていないから復興のサポートなど出来る

訳もないと言う事か。さりとて市町村の職員にもそれが出来るかと言うと荷が重い・・・。

やっぱりそれぞれの優秀所を集めてチームを作って現地に部隊を立ち上げなきゃダメ

なんでしょうね。

今は石材業のアルバイトで震災前の半分以下の収入で、預金を取り崩しながら生活し

ていると言ってました。このままでは首をくくるようだとも・・・。

こう言った人材をどう活かすのかを考えるのが政治屋なのだと思うのですが・・・。ね。

(追伸2)

ドラマの世界だからかもしれませんが、渡辺謙さんが吉田茂さんの役のドラマが始まり

ました。「気概」と言うのか「器」と言うのか、その差が随分と今と違う様に感じました。

もっとも当時も不平不満は充満し、やっぱりおかしなカネも出ていたのだとは思います

が・・・。

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コメント

はじめまして。
私も、この番組を見て、激しい怒りと悲しみを感じた者です。
日本の政府って、何なんでしょう?
復興費を全部使っても、被災地の方々の生活を3.11以前の水準に戻す事は難しいだろうと思うのに、被災地を後回しにするような支援金の使い方は納得できないどころか非常に腹立たしいです。
「被災地」とか「復興」の文字を入れただけの実際には関係ないプロジェクトを採択した官僚や公務員の人には、しばらく被災地で暮らしてみて頂きたいものです。
久々に本気で腹が立つ話でした。
リバー様、ブログに書いてくださって、ありがとうございます。

投稿: ひびき | 2012年9月10日 (月) 09時37分

はじめまして、普段怒りを感じることはあまりない人間なのですが、この番組をみて、怒りの感情を抑えることができませんでした。
しゃあしゃあと答弁する各省庁の担当者の「何が悪いのか」という顔を見ると
ああ、この国の元凶はここにあるのだと気づきました。
人間としての基本的な倫理観、道徳観がいつのまにか欠落してしまったのだと。
いわき市で命がけで支援に奮闘されている教会の牧師様にお話しを伺う機会があり、
その中でお天道さまの意味を教えて下さいました。
それは、摂理とか、法則とかで現されるサムシンググレートと言われるものだそうです。
日本には古来より、こんなに素晴らしい想いが満ちていたのに、そう思うと残念でなりません。13日に再放送が予定されています。親しい方々にも是非見てもらおうと思っています。

投稿: きむちゃん | 2012年9月11日 (火) 11時25分

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