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カンブリア宮殿・・・海洋堂 社長 宮脇修一さん

私も海洋堂の水族館の魚のフィギュアを持っています  

そして、今欲しいのは仏像フィギュア。仏像好きの私としては精巧な海洋堂の多聞天

のフィギュアなんて言われると欲しくて欲しくて・・・  お値段も3990円となんとも手頃。

何人かの仏像さんが既に売り出されていますので、どなたに我が家に来ていただこうか

と迷っている今日この頃です。

今回のカンブリア宮殿はなんとなく「美の巨人」チックと言いますか、アートの世界のお

話なので何か「ヒント」を・・・と懸命に探しながら視聴している私は完全にお手上げの

回でした。

造形師の方々が分野ごとに、熱中して形を彫り出す姿はまさしくアート。

海洋堂さんは、アート集団で、企業経営だとかなんとかの対象じゃないんですよ。

ボーメさんと言う造形師さんが紹介されていましたが、小学生のころから海洋堂さん

に出入りしていて、そのまま造形師として世界的に有名になった方なんですって。

宮脇さんは『好きなことだけやり続ければ勝てる』と話していました  

時代がボーメさんに寄って来てくれたから良かったですが、なかなかそんな幸運はない

だろう・・・と心配する気持ちもありますが、私の周りにも、ひとつの事に没頭している天

才少年が居ますので、彼などはその道で大成したらいいのになぁ~と心から思います。

『やり続ける』と言うのはなかなかに難しい事なんでしょうけれど・・・。

食玩ブームやガチャガチャに入っているあのフィギュア・・・。中国で作っている訳ですが

中国の作業工程と言うか、技術レベルは全然ダメで、だから1人の天才の仕事を100

工程に分けて、一人一人の作業は、カエルの口にただ線を入れるだけ・・・みたいにし

て作業していると言うのはなるほどなぁ~と感心しました。

はなからレベルアップを視野に入れず、1人の仕事を100人に分担する・・・。

これはいろんな仕事に応用できる眼から鱗の話です。

つい欲しくなるフィギュア・・・。

これからもがんばって欲しいし、消費者の生活を豊かにしてくれるフィギュアを生み出し

て行かれる事でしょう。

村上龍さんの編集後記です。

スタジオで、宮脇さんが取り出したフィギュアが目の前に置かれたとき、心がざわざ

わと騒いだ。それは紛れもなく「純粋なアート」だった。

アートとただの商品の違いはカテゴリーにあるわけではない。立派に見える油絵にも

 

ゴミのような商品は多いし、芸術の域に達したフィギュアもある。

 

海洋堂の造形師たちが作るフィギュアは、厳密で、かつ抑制されている。極度の集中

 

を驚異的に持続させることで、作品に精神性が刻まれるからだ。他のことはどうでも

 

いい、ただし、この仕事を奪われたら生きていけない、そういった造形師たちの切実

 

さが、海洋堂を唯一無二の会社にした。

私の好きな仏像シリーズは東京の竹谷工房さんが海洋堂さんに持ちかけて出来た

企画だったのですね。

完成度も高いし、関節が動くなんて面白いですよね。

今の仏像の姿かたちには印があったりすると言いますけれど、それは良いのかな  

まぁ、細かなルールはこの際、置いておいて、自分の職場の机の傍らで自分だけの

ポーズで見守っていただければこんな嬉しい事はないです。

「仏像」フィギュアなんかは、海洋堂さんのクオリティだから、ついつい本物の仏像同様

敬語で話さなきゃダメだと自然に思ってしまいます。

そう思わせるのが海洋堂さんのアートのなせる技なんでしょう。

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