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カンブリア宮殿・・・ヤナギヤ 社長 柳屋芳雄さん

2012年9月20日放送のカンブリア宮殿のゲストはヤナギヤ社長の柳屋芳雄さん。

ヤナギヤさんはカニカマ製造機などの食品製造機器製造会社さんです。

従業員は150人で売上は34億円との事でした。

番組のCMでは盛んに「カニカマ」と言っていたのでてっきりカニカマメーカーだと思って

いたのですが、カニカマを作る機械屋さんだったんですよね 

カニカマは私が子供のころに登場したのだと思います。すっかりカニよりもカニカマに接

する機会の方が多くなっている今日この頃ですが、なんと日本では年間5万トンが消費

されているとの事。そしてなんとフランスでも日本と同じ5万トンが消費されているんです

って。もっと言うと世界では年間35万トン超のカニカマが消費されているそうです。

世界最大のカニカマ屋さんは日本ではなく、ビチュナイと言う企業で年間8万トンも生産

していると言うから驚きです。そのビチュナイにも機械を納めているのがヤナギヤさんな

んです。

ヤナギヤさんのカニカマ製造機の世界シェアは70%。18の国と地域に納品しています。

カンブリア宮殿では、中小企業のサバイバル術をご覧あれ・・・と言う事でした  

柳屋さんも個性豊かな方で「サバイバル」が似合う方でした。

冒頭、「真似されるのが一流の証拠」と、カニカマ製造のノウハウをいろいろ映像で見せ

ていましたよ。

創業は1916年。蒲鉾屋さんとしてスタートするも、すり身を作るのが大変なのでなんとか

機械化出来ないかと考え、すり身の機械化に成功して、機械屋さんの方に転身したそう

です。芳雄さんが社長になったのは1974年、25歳の時だったそうで、日々営業に明け暮

れた。その頃にカニカマが世に出て、「これだ 」とその製造に注力。1979年に特許を

取ったカニカマ機が完成します。

そのカニカママシンのおかげで、経営も軌道に乗り、「あそこがないと困るね」と言う企業

になろうと努力して今に至ると言う事でした。

さてさて、頼られ企業のために・・・①誰もやらないことをやる。

ふぐ捌きマシンが紹介されました。雑菌等がなるべく付着しないようにと、大学の先生

からの依頼で製作されたふぐ捌きマシンですが、留め具をセットされ、切れ込みを入れ

られてから、ズバッと身と皮&内臓が取り分けられました。なんだかふぐが気の毒な程

にあっさりと瞬時に捌かれていました。

頼られ企業のために・・・②豆腐製造機篇。

豆腐屋さんのご依頼に基づき、2500丁/時の製造機械を納品。豆腐屋さん以上に豆腐

を知るべく努力するからこそいい機械が完成する。カニカマ製造機で名を馳せています

が、豆腐の機械を製造する際には、豆腐製造の知識もしっかり勉強し、熟練職人と、目

の前でテスト運転で出来る完成品をもとに、0.1%のにがり濃度の上下を打ち合わせす

る程の学習を積んでいます。

頼られ企業のために・・・③

一歩先を行く提案。笹かま屋さんに裂ける笹かまなんて提案をやっているシーンが

映りましたが、ヤナギヤさんが作っている製造機器は、カマボコ以外のものも多数あり

ました。それ程、数が出る機械でなくてもどんどん「挑戦」して作って行く。

そんな中で技術の蓄積が出来るのです・・・と言う事でした  

新しい工夫はヤナギヤの企業風土ですね。。。と村上龍さんも絶賛されていたのですが

柳屋さんは、それを「雑食性企業」と表現されておりました。

絶滅危惧種と言う生物は大概、食べるものが限定されています。それでは弱い。

いろんな分野の機械を作ることで「雑食」になろうとしているんですね。

社長になった頃は、会議で「出来ない理由」ばかりを聞いていた。それをある時から

「なぜ売れたのか」を聞く会議に変えたそうです。そんな工夫と年月が今のヤナギヤ

さんを作って言ったんですね。

いろんな分野の機械を一から作るとなるとリスクがとても大きくなる時がありますが、

リスクはどう考えているのですか?と龍さんが質問しました。

柳屋さんは「感覚です」  と明快に答えていましたね。さすがに中小企業です  

コンビニ大手さんから、各店舗向けの機械の相談を受けた際には、即座に断りました。

24時間営業で万単位で機械が納品されると、不具合対応に膨大な労力と人員が必要

ですからね・・・。コンビニさんには誉められ、叱られましたと  笑ってました。

大きくなる必要はないと中小企業のヤナギヤさんに自信を持っておられるのだと思いま

す。いい企業だなと感心しました。

さて、ヤナギヤさんはカマボコ等練り製品の製造機械屋さん。

東日本大震災で被災した東北沿岸にもたくさんのお客さんがあったそうです。

仙台営業所の所長さんが自転車で取引先を廻って、120社の状況を把握し、事業再開

のニーズのある企業さんには、津波で塩水とヘドロをかぶった機械を回収し、ドロやサビ

を落とし、ダメになったモーターなどを修理して納品したそうです。

番組で紹介された塩釜の水産加工屋さんは、半年以上の休業もやむなしと社長自身が

思っていたのに、1カ月で機械が戻り、1ヵ月半で事業を再開。雇用も取引先も失わずに

済んだと喜んでいました。もう震災前の売上に戻ったと笑顔で話されていました。

柳屋さん曰く、「ウチの機械は、ウチの子供と一緒。被災したのならば修理してあげなき

ゃね・・・」と笑っていました。

男前の社長さんです 

中小企業のサバイバルとは、「金鉱探し」だと言ってました。

いつも歩いて金鉱を探し、また専門分野も同時に勉強する。金鉱に出会うかどうかは

運だけれど、勉強と歩きを辞めないで探し続ける事だ・・・と言う事でした。

村上龍さんの編集後記です。

スタジオで第3世代のカニカマを目にしたとき、あまりの精密さに唖然となった。

収録後お土産でいただいたそのカニカマを持って馴染みの寿司屋に行き、こっそりと

披露すると、その場にいた誰もが本当のカニだと言った。これはもう「アート」の領域

だとわたしは思った。

柳屋さんは「顧客のニーズを探る時代は終わった」と明言する。ニーズは既に存在せ

ず、商品への潜在力的要望があるだけであり、大量の漠然とした情報の渦の中から、

具現化できるものを正確にとらえて提案するのだという。その先進的な営業哲学は、

アートの領域に高められた食品を提供し続けてきた自信によるものだろう。

ヤナギヤさんは大変に魅力的な企業でした。

中小企業だからこそ・・・と言う変わり身の早さと、話しっぷりからも溢れる自信。

震災で被災した納品先の対応など見事と言うしかありません。

ヤナギヤさんサイドから見ると、当然のことをしたまでですと、柳屋さんはおっしゃるで

しょうが、罹災企業の側からすると、当然じゃないですよね。クレーンもなければ工場

はまだぐっちゃぐっちゃの状況の中、汐をかぶった機械はもう無理と思いますよね。

それを短期間で治してもって来てくれて、ガンバレって言ってくれるのはとても有難かった

と思います。

私も細々とですが経営をする身として、人との出会いがあります。お客様として長く付き

あっていただいている方々もおりますし、ビジネスパートナーとして付き合っている方々

もあれば、お別れした方々もあります。

製造業ではないのでヤナギヤさんとはお付き合い出来ないのでしょうが、やはりヤナギ

ヤさんみたいな方とお付き合いをしたいと思います。

お互いが切磋琢磨しながら、いい関係で商売が出来る。仲間に事故、トラブルがあった

際には応援したいと思います。こんな時代ですから努力していても事故に遭う事はある

でしょうから・・・。かく言う私も事故に遭うかも知れません。

注意しながら、トラブルは回避しつつ、しっかり舵を切らなきゃならない時もありますが、

極力自力で乗り越えつつも、仲間がいろいろ助言をしてくれます。いい仲間が居てくれ

て良かったなと本当に思います。

きっとこれから歴史を作って行くことが出来れば、より多くの仲間と出会う事が出来るの

だと思います。

ああ、こんな気持ちのいい中小企業さんと出会って、ぜひ一緒に仕事がしたいなぁ。

もっと言うと、柳屋さんと、脳みそが汗をかく位に真剣に仕事が出来たら、とても幸せだ

ろうなと思ったのでありました。

併せて、現在出会ってご一緒にお仕事をしたり、またサービスを提供させていただいて

いるお客様方にも改めて感謝の念が込み上げてきたのでありました。

日々、楽しく仕事が出来ていると言うのはとても幸せな事ですからね 

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