『いい会社をつくりましょう』 塚越寛さん著 のご紹介・・・
『いい会社をつくりましょう』
先日カンブリア宮殿で紹介された伊那食品工業・会長・塚越寛さんが書かれた本のタイト
ルです。
私はしばらく前まで銀行員でした。故に企業会計や財務分析について勉強しています。
銀行は各種の数値を用いて企業の格付けを設定し、日々具体的な案件の審査を行って
います。
税理士さんや公認会計士さんから各分析指標に基づいてレクチャーを受けている経営者
さんはゴマンと居ます。私もそうあるべきだと思います。
ただ税務分析や融資判断は過去の数値から5年先程度までを予測する学問です。
そうではなくてもっと長いスパンの経営の軸となるべき考え方を書かれた本と言えば
分かりやすいでしょうか。
字は大きくて簡潔な文章 塚越さんが言わんとする心がスラスラと入ってきます。
ただ何度も何度も読み返して、この内容を血肉にして行こうとしなきゃダメですね。
道徳・修身的要素もいっぱい書かれていますが、う~ん、その通りだなと何度も何度
もうなづき、反省しながら読んでいます。
はしがきには二宮尊徳さんの・・・
『遠きをはかる者は富み
近くをはかる者は貧す 以下略 』
と言う言葉が紹介され、塚越さんの『21世紀のあるべき経営者の心得』が十訓として書
かれています。
運の話しや、企業の目的、近江商人から商道のお話しなど塚越さんが巧くまとめられて
います。「成長は必ずしも善ではない」、最適成長率と言う概念は目から鱗でした。
経営の神様松下幸之助さんに触れている部分では、なるほど今のパナソニックの苦境
の一因を明瞭に感じました。
昨日・今日と、本書を読みこむ時間が取れるので、しっかりと読み込みたいと思います。
(昨日は3分の2ほど読んだだけです)
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