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カンブリア宮殿・・・日鉄住金建材 代表取締役社長 増田規一郎さん

今回 (24・11・29) の放送のゲストは日鉄住金建材代表取締役社長の増田規一郎さん。

日鉄住金建材さんは新日鉄住金の子会社にして、従業員1150人、年商1000億円の建材

メーカーさんです。

ガードレールからフェンス、スカイツリーの鉄骨から防音壁まで、海・山・川・都市部からそ

れこそいろんな所に製品が使われているそうです。

ちなみに増田さんは元新日鉄住金の副社長を勤められた方で、鉄のことを常に考えている

とお話しされておりました。

土木工事が減り、建築需要も減っている昨今、なかなかに厳しい業界だろうと推測します。

ライバルとしては中国も気になりますネ。

鉄の付加価値をどうやって上げるか。技術の固まりとしての日鉄住金建材の力を番組を

通してPRされておりました。

まずはノンフレーム工法と言う土砂崩れを防ぐ技術。従来は山を削ってコンクリートで覆

っていた法面ですが、この工法を用いると木を切らないでいいですから、自然・景観を

保護しながら土砂崩れも防げて、かつ工期も短く、施工費も安い・・・。いいことづくめな

工法なんですね。2009年の特許ですからまだ施工個所は1000か所と少ないですが、

これから防災に効果が発揮される事でしょう。

同じく防災商品として、フレームだけのダム、スリットダムが紹介されました。

フレームだけの鉄骨材のダムですが、豪雨の際、石・岩・流木を受け止めて水は流す

事で、下流の洪水被害を抑制するんですね。これはいい考えですね。

今年中に台湾でも設置されるそうです  

建築・土木分野は常に技術革新が必要で、どこにどういった物が使われた・・・なんて過

去は全然関係がない・・・と寡黙ですが、毅然とお話しする増田さんのお話しには説得力

がありました。

『目立たない所にこそっと入っているのが日鉄住金建材の商品なんです』と微笑む姿が

なんか格好良かったです。

全国に危険な斜面は30万か所。同じく危険な渓流は18万か所もある日本において、

なんらかの対策が施されている所は全体の20%ほどらしいです。

それでもって日鉄住金建材さんの商品構成は、防災関連4に対して、建材が6。

ただ日本の建築業界のパイは縮小傾向にありますから、確実なパイがある防災関連

の商品開発と言うのは大事な核になって行くのかも知れませんネ。

震災以後『防災』の必要性を改めて感じましたし、『コンクリートからヒトへ・・・』と言う流

れも『防災』は可及的速やかに・・・と言う風潮です。この分野で安全性の高い商品がど

んどん出てくる事は良い事なんでしょう。

東日本大震災で、日鉄住金建材さんの仙台製造所は津波の被災があったそうです。

もうめちゃくちゃになってしまった訳ですが、視察に入った増田さんは、仙台製造所に

対して、『7月までに製造ラインを動かせ』と命じたそうです。

被災状況からしてかなり無理な注文なのですが、敢えてそう命じたのには、『長い時間

空白の時間があると心が折れる』からだったとか・・・。これほどの惨事だから、駆け抜け

ないといけないと直感されたそうですよ。

それにひきかえ被災地の状況たるや・・・と感じましたが、そのお話しは置いといて・・・。

たまたま仙台製造所の方々は近くの高台に避難していたので、無事だったそうですが、

それでも随分と心細い思いをされた。そこでその体験を活かして『セーフガードタワー』

と言う津波から避難する設備を開発した。津波の圧倒的な力は逃がしつつ、2・3日は

この施設でやり過ごせる避難施設だそうで、既に静岡県袋井市に設置されたのだそう

です。経験した方でないと分からないような工夫が随所にあって・・・、感心したのと同時

に、改めて津波の怖さも実感した次第です。もちろんこの避難所が使われる事態が起こ

らないのが一番ですが、やはり高台がない地区などでは設置が必要なのでしょうね・・・。

20年、30年・・・100年、200年使われないままに経過して、本来の趣旨が忘れられること

を切に祈りながら画面を見ていたら・・・村上龍さんの編集後記になってしまいました。

「鉄は国家なり」という言葉は、ドイツの宰相ビスマルクの演説に由来している。製鉄

は、近代化を支える基幹産業であり続けたが、80年代、「軽薄短小」が流行語になっ

たころ、事業規模において、トヨタが第1位となる。。増田さん率いる日鐵住金建材は、

そういった大きな変化に気づき、規模ではなく、需要の多様性に適応することでサバ

イバルを果たそうとした。新素材を活かし、工法を開発して、災害列島日本を守る。そ

れは、産業の主役が鉄から情報に移行した時代にあって、まさに男の中の男の仕事

である。

就活をする青年達はこういう会社を選ぶと良いのかも知れませんね。

村上龍さんは『男の中の男の仕事 』と評しておられましたが、技術の大切さをちゃん

と踏まえて、世の中の安全・安心や自然・景観を守ろうとする姿勢が格好良かったです

ネ。鉄と言えば斜陽だと感じる向きもありますが、鉄の塊であると同時に技術の塊だ

と商品を愛しそうにお話しする増田さんに村上さんは『男』を感じたのかも知れませんネ。

寡黙で訥々とお話しする増田さんはそれはそれは格好良かったです 

農業・林業で山を守る事も大切なのでしょうが、日鉄住金建材さんが持つ技術で土砂崩

れの備えをすると言う事もきっと大切なのでしょう。

何十万と言う危険か所を早急に点検して、予算の関係もあるでしょうから、危険度合い

の高い所から工事が必要なのでしょう。

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