« ホンダ、N BOX好調に思う・・・ | トップページ | 鶴瓶の家族に乾杯・・・再会編スペシャル (再放送) »

農業・・・

JAはTPP反対  と言ってるらしいのですが、???です。

食物自給率が低いので農家を守らなきゃと言いますけれど、自給率は農水省のデタラメ

です。世界標準ではないカロリーベースなる数値を用いるので低く見えるだけで、世界標

準に読みかえるとだいたい70%程度なんだとか。カロリーベースだと普段我々が口にする

野菜なんかはほとんど値に組み込まれない。

日本人は外国産の野菜が好きではないので、スーパーなどで消費者が買う野菜は大概

国産のモノですもんね。

味・品質、そして安全性・・・。日本の農業も他の産業と同様にモラルが高く、決して生産性

も低くないのだそうです。原発事故の農家さんの取り組みを見ても、福島の農家さんのプ

ライドの高さは素晴らしい。汚染されたモノは出荷しないと言うモラルの高さは凄いと思い

ます。農薬や肥料だって、生産者のモラルが高いので『安全性』が保たれています。

農産物は各国によって嗜好が異なるので、決して日本で生産される農産物がそのまま

世界ですぐに売れるかどうか分かりませんが、日本の農業は品種改良の名のもとに嗜

好に合わせる品種づくりも得意です。

充分に世界で通用する農産物を作る力があるんです。

それが証拠に日本の大規模専業農家はTPPはウェルカムだと言っています。

農業保護や自給率を守るなんて言いながら、それは嘘でJAが守りたいのは、零細な

兼業農家。実は組合員の大半の兼業農家を守りたいだけなんですよね。

兼業農家を守っているフリをしていますが、減反だなんだと言って、実は農業部門を

儲からなくしているのが実はJAだって、神子原米の回でカンブリア宮殿で紹介されて

おりました。本来の品質、美味しさをPRして付加価値を高める努力をしないから、農家

さんが貧しくなると・・・。

日本の農業力をカロリーベースで不当に歪めるから、日本の農業が本来持つポテンシ

ャルが発揮できないし、後継者不足なんて言う噺にもなってしまう。

農家の補助金なんて言う活力を削ぐ方法は取らず、市場も世界に眼を向ければ減反

なんて馬鹿な事はする必要がなくなるし、収入も増えるはず。農家さんが潤って、出荷

量が増え、カメラなどと同様、安全な日本の農産物がブランドになれば、食品業界だっ

て活力が出てくるでしょう。

一方で、農業は景観や治水・保水の面でも農業は実は都市部の人たちの生活をしっか

りと支えています。林業の不振で山が荒れ、山の保水力が弱っているので豪雨に対して

弱くなり、洪水などを招いていると言われています。林業や山間部の農業はとても大切

なんですね。都市部の洪水の危険性があるから林業や農業従事者にその仕事をやって

貰うには相応のインセンティブを支払っても良いのではと思いますし、保水力が弱まるか

ら、更に土木工事の予算を大きくすると言うのも、双方天秤にかけると圧倒的に非合理

です。

利権やカネが欲しいからTPPの反対をするのではなく、JAは本来のお客さんである農家

さんがどうしたら儲けられるのか。農家さんが豊かになるのかをもっと考えるべきだし、

農家さんが儲かれば、実はJAだって儲かるのでしょう。

専業大規模農家さんはJAの事は全然相手にしていないそうです。農業の知識も低けれ

ば、農薬や肥料などの商社機能も専業に劣るからです。だから兼業農家を相手にする

しかない訳で、兼業農家の組合員を断固死守したい。死守するためなら、兼業農家が

弱まっても構わない・・・と言う姿勢ですね。

これはシャープやパナソニックと同じ思考方法です。

兼業農家が弱まっていくと、やがてはJAだって困るのに・・・。

日本の農業の生産性や品質、安全性、味などが世界に比べて相当に劣るのならまだし

も、充分に世界を相手に戦える力があるのだから、何も人口が減少傾向にある国内市

場に限定する事で一緒に衰退する必要性なんて全くないでしょう。

美味い米やみかんなど、ネットで充分に高値で売る道もある訳で、本当に美味しいモノ

を作る農家さんであれば、同じ収量でも、実は豊かになる方法は国内相手の仕事でだ

って道は簡単に広がります。なにもJAを通さなくたって農家さんが販売する方法はある

のです。エンドユーザーと近くなる事で、消費者の声を聞き、更なるニーズとのマッチン

グが出来れば、農家さんの付加価値はどんどん高める事が出来ますし。

食の安全と言う言葉がこれだけ広がっている日本では、農業は衰退するだけしかない

産業ではなく、明るい未来が待っている分野だと思います。

内向き志向でTPP反対などと言わずに、もっと自分を知り、また相手も知る事で、日本

の農業のパイそのものを大きくする努力をすれば、簡単に日本のGDPだって押し上げ

る力になるのになぁ。不当に農水省やJAに抑圧された農業が元気になれば神子原と

言う限界集落が元気になった様に、全国の農村が元気になる  

付加価値を高める努力はしなきゃなりませんが、それは農家さんだってJAだって当然

の事です。その努力をするからこそ活気が出るし、やれば報われるからまた元気・活気

が生まれる。補助金や助成金と言う無駄なお金で、元気や活気を奪うのは廻り廻って

自分の首が締まると言う事をJAさんは考えるべき。

神子原では農薬や肥料を使わない自然農法をJA自ら薦める様になったそうです。

農薬や肥料が売れなければ2億円の売上がJAから無くなる。だけど自然農法をPRする

事で、付加価値が高まり農家さんの収入は経費が抑えられた事で所得は増えたそうで

す。まだまだ自然農法の付加価値は世に認められいないので、それが認められると収

入そのものももっと増えるのだと思います。

税金を分捕って来るのではなく、市場・消費者を相手に、良い物を作って正当に評価を

受けた方がインセンティブは働きますし、活気を産む。より努力が報われるのだから。

神子原だけが特殊なのではなくて、全国のJAが真剣にお客さんである農家のために

楽をしないでもっと努力をすることだと真剣に思います。

日本の農業は、農水省やJAが抑圧しなければ実は未来が明るい分野だと私は思って

います。消費者の事を思ってモラルが高く、より美味しいモノを出荷するために努力して

いる農家さんがもっと潤わなければダメだと私は思います。

|

« ホンダ、N BOX好調に思う・・・ | トップページ | 鶴瓶の家族に乾杯・・・再会編スペシャル (再放送) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事