大河・平清盛・・・
もうちょっとで不評だった平清盛も終わります。
本日の清盛は源頼朝の挙兵、富士川の合戦の巻きでしたが、もはや平家は武士に非ず・・
・なんとも皮肉なシーンでした。
松山ケンイチ君が散々低視聴率についてボロクソに言われながら、結局一年を通して演じ
て、結果源氏の世への橋渡し役・・・と言うか完全にヒール役になっているのがなんとも気
の毒な気がいたします。
頼朝追討軍の総大将に孫の維盛を充てるも、富士川で鴨の羽音に驚き、戦わずに敗走
し、軍師・伊藤忠清に平家は既に武家に非ずと清盛が非難されるシーン。首を撥ねられる
覚悟での忠清の注進に、激怒する清盛が刀を抜いて首を撥ねようとするも刀の重みで振り
切れず転倒、刀にも錆が目立つありさま・・・。
この後の源氏が武士の世の中を確立する過程を知っている視聴者からすると、なるほど
奢れる平家も久しからず・・・の表現をうまく表したシーンだなぁ~と感心しました。
刀の錆か・・・。
今の日本も失われた20年などと言うモノではなく、既に何もかも失った敗戦以降、世界
を駈け昇った日本をして既に繁栄のきっかけを作った努力を忘れてしまっているので
はないか?と言う問いかけの様に思えました。
平家物語と言うのは、栄枯盛衰のお話しですから、今の日本と被る所がありますね。
さてさてこのまま廃れ滅びるのか、再興するのか。錆びた刀は再び砥げるのか。
日本は錆びた刀だとは言え、鋼はしっかりしているので再び刀が輝く事は可能だと
思います。
マツケンの平家は滅びるのでしょうが、あと数回、しっかりと滅びる様を眼に焼きつけ
ようと思います。
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