古い電車が居なくなる・・・
ここ数年の間で、近郊の電車事情が随分変わっているのってご存知ですか
JR東日本はガンガンと古い車両を廃車にして、銀色の電車ばっかりにしようと企んでい
ます。上野界隈を走っていた15両の銀色211系は両毛線などに移して、両毛線の鋼製車
を駆逐してしまう魂胆です。
西武の3つ扉車も廃車になるみたいですし、どんどん鋼製車が無くなり、銀色ばっかりに
なって行っている。
東急の車両は昔から銀色だったのですが、銀色の中で世代交代があり、地方のローカル
線に行っても東急顔の電車がいっぱい走っているんですよ。
埼玉の田舎と言うと秩父ですが (失礼)、秩父鉄道の1000系車両・・・昔の首都圏を走って
いた101・103系を駆逐しているんです。
ボロにはボロの哀愁と言いますかネ、風情がありましたよ。
武蔵野線の103系だけは、爆音の割にスピードが遅く、それでいて揺れ倒すので嫌いで
したが・・・ねぇ
地方に旅に行って・・・電車を待つときって、どんなヤツが来るかドキドキ します。
鉄道の旅の面白さの結構なウェイトをわびさび電車が持っているんです。
それなのに・・・首都圏を卒業した銀色電車が、地方のわびさび電車を駆逐していくと
旅の面白さが半減するってなモンですよね
新幹線や特急ばかりが楽しいのではありません・・・。
昔の特急型の183系や189系が快速として地方で走っている姿を見てはトキメキますし
それに乗りに行きたい とも思います。
磐越西線を快速『あいづ』で走ると、線路の規格に対して車両が重いのか、銀色の電車
で同線を走るのと全然違う感覚を座っていても感じられます。
鋼製車はやはり重量が重くて、エコじゃないのかなぁ~。
このご時世、エコと旅の風情をてんびんにかけなきゃイケナイ時代 になってしまっ
ているから、止むをえないと言う事もあるのでしょうが、いずれは『旅の風情』が勝つ時
代がやてくると思うんです。その時・・・どうするかですよね。
最近・・・公園に飾ってあったSLを修理して全国にSLが走る様になりましたけれど、
SLとまではいかなくてもわびさび電車が重宝される時が近いうちにきと来ると思います。
『エコ』も大事ですが、時流も片目で見ながら、そっとわびさび電車も置いておく配慮が
欲しいなぁ~と思うんです。
我が阪急も3000系はどんどん粛清されていると聞きますし、看板電車はついに無くなっ
たらしい。『方向幕』の顔ばっかりになったと言う事です。
レトロなマルーンの車体には、行き先板がよく似合っていたのになぁ~。
古い車両を惜しむのは、私がジジイになった証拠か・・・
わびさびって大事だと思うんだけどなぁ~
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