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歴史秘話ヒストリア「白虎隊 奇跡の生還劇~八重とともに戦った少年たち~」

『家族に乾杯』に次いで、思いっきりの番組宣伝色を出したなりふり構わぬNHKの大河・

『八重の桜』押しにはやりすぎ感を持ってしまいますが、それでも会津史は日本史に疎い

私には新鮮です。

中学生のころ、『竜馬がゆく』を読んでしまったこと、大阪で生まれ育って大学生活を過ご

したことからどうも『勝てば官軍』の明治政府贔屓になってしまっています。

京都と言えば新撰組だし、松平容保さんが治安を守ろうとした土地なんでしょうけれど、

そして『竜馬がゆく』では容保さんは悪者として描かれておらず、山内容堂さんなんかより

も全然名君として描かれていた感は持っていましたけれど、昨今の言葉で言うと新撰組と

もども『抵抗勢力』と思っておりました。

松平容保さん、そして会津藩はなんとも損な役回りを引き受けられ、それが元で幕末~

明治時代、そしてそれ以降も随分と不当に虐げられてきてしまっている様に見えますね。

知らない事はいけない事で、勝った側からの歴史ではなく、双方の意見・話しを聞いて、

本当の歴史を紡ぐ事は大切な事だと思います。

今から100年ほど前の話しだからつい最近のお話しで、会津の方々は官軍の連中にほ

んとうにひどい目にあっています。略奪・強盗・強姦等々、もうやりたい放題で、道に

殺された方や、強姦された婦女子が履いて棄てるほど居た・・・と書かれた会津史の本

が出版されています。

当時の体制である江戸幕府に忠義を尽くした結果・・・のお話しですからねぇ。

別に卑怯なマネをしたこともなければ、責められることもない。

幕末、京都の秩序が保てなくなったのを建てなおすべく尽力したのが会津だったと言う

ことは相応の力があった訳で、『竜馬がゆく』では、容保さんも国のリーダーの一員に入

っていました。それが江戸城の無血開城で荒くれ者を抑える事が出来ず、江戸幕府の

変わりに全責任を押し付けられたのが会津藩になってしまった。

以降、ずっと会津と言わず福島県が虐げられていると言っても過言ではない程に、不遇

な時を過ごしている様に思います。

福島の原発などもカネをちらつかされて押し付けられてしまったモノで、今に至るもイジ

メられているのでは・・・とさえ思ってしまいます。

会津史はもっと正しく認識されるべきだし、そのうえで、明治政府以降今に至るまでの

歴史の中で、会津は名誉回復をしっかりとされ、再評価されるべき地です。

きっと、福島第一の事故を含めて、日本国中がお詫びすべきなんだろうけれど、未だに

東電や官僚、政治屋さん達は福島県に対して辛くあたりますね。

東京や大阪なんかと全然待遇が違う様に見えるのは私だけじゃないでしょう・・・。

もっと怒ればいいのに、福島の方々は今回の事故も我慢している様に見えます。

会津戦争以降、頻繁に起こる不幸をずっと我慢してきちゃっているので、我慢が慣れ症

になっている様なシーンを報道でいっぱいみています。

もっと怒っていいと思うし、東電や官僚、政治屋さんは甘えちゃダメだと思うんです。

でも平気で押し付ける。もしかしたら原発立地は我慢強い土地だけを選んで建てている

のかな。

『八重の桜』は人気のある幕末史の中で、敢えてマイナーどころに行ってしまったので

ツマラナイと言う評が一部の視聴者から届いているらしい。平清盛が人気のない時代

を選択したのだから、今回は王道の人気者を選ぶべきだ・・・と。

私は今回の事故も踏まえて、ようやく会津に眼が向いたのだと今は思っています。

これを機に会津史を正しく知ろうと言う人が増えるのはとても良い事です。

白虎隊の悲劇だけが取り上げられるのではなく、会津史の不幸が正当に広まって、

福島を含めた被災地にスポットが当たればいいですね。

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