さなぎ・・・
大雪予報は幸いハズレたようですね。
微妙に暖かかったから雪ではなく雨になったのかも知れません。
朝方、JRでは間引きダイヤを敷いたためにちょっと混乱した様ですが、世間ではそれほど
のご立腹もなく、『積もらなくて良かったね』と言ったところだった気がします。
実はこの『積もらなくて良かったね』と言う受け止める側の対応がいまとても大事なんだと
思うんです。
と言うのも震災以後、今日もソロモン諸島でM8の地震があったようですが、環太平洋で
巨大地震が発生しやすい40年間の周期に入っちゃってるのだそうです。さてそんな時に
大きな地震が起こりそうな地殻の変動を察知したとして、それを公表するのかどうか・・・
にしかるべきポストの人が勇気がなきゃ発表出来ないようではダメだと言う事なんですね。
まずは異常を察知したら国民に発表する。それを国民も粛々と受け止め避難する。もし
何事もなくても『今回は何も起きなくて良かったネ』と思えるようじゃなきゃ。
ハズレたことを責められたら、次から怖くて発表できないからね。それも『民度』なんだと
思うんですよ。
東日本大震災とその前後の不景気が随分と日本人を謙虚で民度の高い国に押し上げ
たと私は感じてます。福島第一の事故にしたって事故を起こした側には問題があるよ
うには思いますが、被害を受けた側は実に冷静に行動している。
正しい情報を隠したり加工されることなく粛々と流し、国民もそれを受け止めて粛々と
行動する。
天災地変や外交問題等々、世の中が騒がしい周期と言うモノがきっとあるのでしょう。
日本国中がそれに過剰に反応することなく、かと言って情報をスルーする訳でもなく。
国としてこう進むべきと言う方向性をしっかりと見据えて行動する。
失われた20年なんて言い方をしますが、実は昆虫で言う『さなぎ』の時間だったんじゃ
ないでしょうかね。20年と言う月日がなければ『さなぎ』は成虫にならなかった・・・。
決して無駄な20年じゃなかった と私は思いたい。
今回の大雪予報がハズレたことから、私はそんなことを感じた次第です。
バブルが弾けて、みんなが20年踏ん張ったからこそたくさんの命が助かったんだ・・・と
八重の桜風に言うと、後世言われる様な今にしなきゃならぬのです
もっとも震災やミサイルが飛んで来なければ一番いいのは言うまでもないですけれど。
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