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緊急!池上彰と考える“巨大地震”…その時命を守るために

4時間の池上さんの『地震特番』。

どこの局でもタレントを雛段に座らせるスタイルで進行することにいろいろご批判もあるみ

たいですが、面白く視聴出来たと思います。

活断層は長く太い線でズレると言うのは写真で見させてもらいました。あれがベキベキ・・・

とずれていく中で、グラグラグラと揺れると言うのが先日の私の疑問の正解なんですね。

きっと。

『なぜ地震はグラグラ揺れるのか、S波、P波と言う波になるのか?』と言う私の疑問は世

間一般の方は疑問に思わないのか、回答はなかったですが『活断層』の説明を聞いてい

てそう思いました。

活断層は日本周辺に2000個もあること、最近震源になることが多い茨城県周辺は活断層

がないので、あれ?と思ったら、関東ローム層と都市化で関東はほとんど活断層の調査が

されていないことなどが分かりました。

関東ローム層は10m位の堆積があるのでとても調べにくいと言うのはガッテンです 

そう思ってたら大阪の上町断層のお話しが紹介されまして、おっ、我が実家が微妙に

かかっているナ、と思ってテレビを見ていたら、続いてさいたま市から新宿にかけての

50kmほどの新宿断層について説明がありました。私が住んでいるのはさいたま市です。

これまた「おっ」と思いました。そしたら活断層をうまくかわした例の紹介で、なんと四日市

断層の発見で校舎を建て替えた小学校のケースが紹介されまして・・・。私の母方の故郷

です。『え~。知らない間に我が家族は活断層ファミリーになってたんだなぁ~』とちょっと

ビビってしまいました  ロトシックスなら大当たりです・・・ 

新宿断層で予想される地震はマグニチュード7クラスだそうです。

大阪上町断層はマグニチュード7.6、4万2千人の方が犠牲になる見込みだそう。

首都圏直下型地震で危険だと思われている活断層は18個もあるそうで、その中で一番

被害想定が大きなモノが東京湾北部で最大震度は7を想定。埋め立て地の軟弱地盤も

影響しているみたいです。

南海トラフはマグニチュード8を想定。3連動だとマグニチュード9になることもあるそうで

す。震度7の危険は10県151市町村。20mの津波がやってくる想定で、238万戸・死者32

万人が最悪の想定なんだとか。

でも地震が発生してから10分間で避難出来れば、80%の人的被害が減らせるそうです。

と言う事は、諦めないでいざと言う時にすぐに避難できる準備・心構えが大切だと言う

こと・・・。

3連動地震と関連する自然災害が富士山の噴火です。週刊誌によく取り上げられる

話しですが、地震は予知ができないけれど、富士山の噴火は予知ができるので池上さ

んは『いきなりドンとはなりません』と断言されておりました。今はGPS等で山の膨張な

どが監視されておりマグマの動きは把握が可能なんですって。

それでも過去に3連動地震から50日弱で富士山が噴火したケースもあり、備えは必要

だ・・・と言う事でした。火砕流とキラウェア火山のような真っ赤な溶岩が流れ出る・・・と

言うタイプの真ん中位の状態の溶岩の流出になるだろうと言うことまで想定されている

そうです。

日本地震学会の会長さん・加藤照之さんと言う方が池上さんからインタビューを受けて

いました。『ズバリ、地震の予知は出来るのか?』

『出来ない』と答えてましたネ。

イタリアの地震予知がハズレたことで禁固刑になったケースの話しもされておりまして、

『学者は科学的興味で研究しているのであって、人の命を守る為に研究しているので

はない・・・』と大胆なお話しをしていました。

池上さんから『税金を使ってこれまで研究を続けて来て、道義的責任は感じないのか?』

と突っ込まれていましたけど・・・。

地震予知は困難で、予知ではなく減災と言う概念で取り組みたい・・・と言う事でした。

予知が不可能と言う事なれば、『防災』ではなく『減災』なんですって。

ならばハザードマップなども見直さないと、東日本大震災の二の舞がありそうに思います。

ココが危ないと言えないのだから、逆にハザードマップで危険だと言われていないエリア

は地震の備えが疎かになってしまうし、原発などの危険施設の『自然災害の想定』と言う

のも見直さなきゃいけないんじゃないのかな・・・。

続いて『土地・地盤』についてのお話しに。

軟弱地盤と固い地盤の差は何かと言うと地盤の水分量だと言う事でした。

水分が多く含まれる地盤と言うのは、元々『水』に関わる土地だったところで、昔は海だ

ったところ、川だったところ・・・古地図などを参考にするとよく分かると言う紹介があり

ました。これはよく言われる事ですが、地名で言うと、『川・谷・船・浦・鶴・亀・田・原・春』

などのつく地名が水関連であることが多いと言うことです。固い地盤の地名で言うと

『島・山・高・森・岩 etc 』と紹介されておりました。

盛り土と切り土で言うと、盛り土の方が危険であるとか、軟弱地盤を改良する方法とし

てハイブリッド工法が紹介されておりました。ちなみにお値段の相場としては20坪で

300万円程度・・・と言うことでしたね。

建物編では戸建てとマンションのそれぞれで、『耐震・減震・免震』の3パータンの説明

や家具の固定の仕方など・・・が紹介されておりました。

全体を通してはちまたに溢れている地震の知識や減災の知識のおさらいと、こんな

誤解をしていませんか?と言うことを実験などを通じて番組を見ていたら分かってもら

える工夫が随所にあったように思います。

巨大地震がテーマなんだからきっと『安全』なんてお話しではなくて、『減災』と言う発想

でいろんな紹介をされたのでしょう。

巨大地震と言うテーマで、TBSは4時間もの番組をよく作ったと思います。

競合が強い時間帯で視聴率はどうだったんだろう。

実験的な意味合いもあると思うのですが、いい番組だったと私は思いました。

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