ガイアの夜明け【復興への道 第15章 甦れ!三陸の水産業】
震災で大きな被害を受けた三陸の漁業の頑張りを追ったガイアの夜明け。
津波で漁具や船、加工場などを流されてしまったから、船を降りた漁師さん達も随分と
居るようです。漁業は設備が大変ですからね。
今までのような養殖をしようにも時間とお金をかけて広げていかなきゃならないんだけど
養殖イカダなども流されてしまった訳でどうしても収穫量が少なくなる。
少ない収穫量で拡大再生産を行うには・・・。
高く売るっきゃない訳です。そこで生産・加工・販売・・・つまりは一次産業+二次産業+
三次産業の6次産業化しよう と言う活動をいくつかのチームがやっています・・・と
紹介をしようと言う企画です。
まずは牡鹿半島の狐崎浜 (きつねざきはま) でカキの養殖を営む『狐崎浜水産六次化販
売』と言う会社。漁師さんが集まって法人を設立。名前の通り6次産業化しようと努力され
ていました。
缶にカキを入れて消費者に直接届けたモノかヒット商品なんだとか。カンに秘密があって
そのカンをコンロに掛けるとカキの蒸し焼きが出来てしまう・・・と言う立派な商品なんで
すよ。漁師さんだからカキの美味しい食べ方を知っている。自信を持って薦められる
食べ方を消費者の自宅で簡単に再現できる方法・・・なんですね
仙台のショッピングセンターで模擬店を出して、武骨な漁師さん達が消費者のオバチャン
達に説明しながら売る努力もされていました。
また養殖カキの1つ1つの身が大きく育つ方法として手間はかかるのだけど、『耳釣り』を
してそれはそれは大きな身に育て、その商品を居酒屋さんに提案する・・・と言うシーン
も放映されておりました。いい商品なのだからもっと押しても良かったのに・・・。陸に上が
った魚のように・・・(失礼)、自分からお値引きしちゃった感はありましたけれど、まずは
世に認めて貰うことが大事と思ったとの事でした。手間をかけて美味しいカキを作っても
消費者に認知されなきゃ高くは売れませんからね。
漁師さんたちが頑張ることで、消費者ともっと繋がって、ニーズが汲みとれるようになっ
て行くと、もっともっとヒット商品も出るのでしょう。『ガンバレ 』と思います。
次に、ヤフーが石巻に拠点を作って復興のお手伝いをしようと努力している姿が放映さ
れていました。美味しい食材を探して、それに付加価値をつけて販売すると言う方法。
ヤフーさんは製造・加工をする訳ではありませんが、地場にちゃんとオカネが落ちる工夫
をして、かつヤフーさんも儲かる方法を模索中。
カキのリゾットのレトルトパックが今月から販売されるそうです。250g×2で1300円と
書いてあるように思いました。
最後に紹介連れたのは『オーガッツ』。雄勝町の漁師さんと元商社マンが一口1万円で年
に2回海産物が送られてくるという「一口オーナー制度」を作り、全国3000人以上から資
金を集め、水産物の養殖を再開したのだとか。
ホタテの養殖が盛んなのだそうですが、仲買に出荷すると1枚80円にしかならないのだ
そうですが、ホタテのカラを金ブラシで磨き、キレイにしてから直接消費者に届けることで
1枚250円~300円で売れるようになるのだそう。
10枚3800円のセットや、仙台味噌を使ったホタテの味噌漬け (10個・4500円) と言うヒット
作が出来ています。
今回は三陸のワカメのシャブシャブをサンシャイン60の社員食堂さん向けに提案。
商談が成立していました。
三陸漁業の復興には収量の観点で6次化が不可欠なのでしょうが、従来の仲買のシス
テムが悪い訳でもないのでしょう。餅は餅屋の例じゃないけれど、漁師さんが直接消費者
に出荷すると言うのは簡単なようで実はとても大変なこと。何よりマーケティングはきっと
ご苦労されるはずです。
失敗することもあるんだろうけど、苦難を乗り越えることで足腰がしっかりしたビジネスに
きっと育っていくことでしょう。
消費者さんが買って三陸の漁業を育てることも大事だし、消費者の声や意見、レシピな
どの声を届けていくことも大切なのでしょう。ちょっとおせっかいぐらいがちょうどいいの
かな
被災地は農産物も豊穣の地ですが、海もまた豊かです。
海が津波で漁具や船などを持って行ってしまった形になりますが、それを引いてもあまり
ある豊かな海からの恵みを上手に消費者に届けることで、三陸の漁業がもっと力強くな
ればいいですね。
今回のガイアの夜明けは素敵でした。
三陸、ガンバレ
被災地の漁師さん達、頑張って
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