« 別所沼公園・・・ | トップページ | 散髪屋・・・ »

カンブリア宮殿・・・ロート製薬 会長兼CEO 山田邦雄さん

今週のゲストはロート製薬の会長さん、山田邦雄さんでした。

私にとってロート製薬さんとは番組冒頭の鳩が飛ぶ・・・あのCM・・・目薬のロートさん。

パンシロンでパンパンパン、メンソレータムなどもロートさんだったんですね。

市販の目薬ではシェア4割だから、まぁ目薬のロートさんと言っても間違いではないのです

が・・・。

カンブリア宮殿では『肌研 (ハダラポ) 』により、化粧品市場に参入したことを軸にロート製

薬、そして山田さんの経営戦略を紐解いておりました。

山田さんはロート製薬の創業家の4代目。なるべくしてなった会長さんなのですが、社長

就任から10年で売上を600億円から1200億円に倍増させたご仁です。現在57歳ですって。

ロート製薬は1899年、調剤薬局として誕生し、『胃活』と言うパンシロンの原型をヒットさせ、

続いて1909年に目薬の販売に乗り出します。昔の目薬はスポイトで差していたのを、専用

容器で差す今の方法に変えたのがロートさんなんですって。その大きなヒット商品がロート

を支え、メンソレータムの買収なども経て老舗ブランドとしての地位を築いてきたのです。

ところが・・・山田邦雄さんが43歳で社長に就任して、どんどんと社内改革に乗り出します。

①役員室の撤廃、②中間管理職の1割削減、③ロートネーム・・・あだ名で呼び合う文化

を作った。上司も部下も同じ机とイスで仕事をし、女子社員の制服も撤廃されてます。

CEOだなんだがブームになった頃、いろんな会社が同様のことをやった気もしますが、

山田さんは『フラットにすることでいろんな相談がスムーズに行く組織』を作りたいと言う

気持ちのもとにブレずに徹底し続けた。だから成果が表れた。そんな気がします。

ちなみに山田さんのロートネームは『邦雄さん』だそう。女子社員さんからフツーに『邦雄

さん』と呼ばれてました。序列は風通しを悪くし、円滑なコミニケーションの邪魔になる。

これだけ時代の流れが速いのだから会社の意思決定もそれにあわせなきゃ、ダメ・・・。

20年連続増収かつ過去最高益を計上しておられるので戦略は正しいのでしょう。

マネジメントが待っていては遅いのだそうですよ。

製薬業界の第一位と言えば武田製薬で売上は1兆5000億円。ロートさんは14位なので

すが市販薬オンリーで上位にいる製薬会社は珍しいのだとか。『他の会社がやらない

ことをやれ』と言う教えをしっかり守っているそうです。

変化の時代にフツーのことをやってちゃダメ。守りの姿勢では時代に取り残される・・・。

わが社の強みを活かすとよく言われるが、半分は正しいけれど、その思いは自分の

手足を縛ってしまう。チャレンジする精神、挑戦し続ける気持ちがないとダメ・・・。

村上龍さんがなぜ化粧品分野に参入しようと思ったのか?と尋ねました。

時代は大型ドラッグが台頭し、市販薬の安売りによる価格の下落が始まっていた。

このままでは右肩下がりになってしまうと言う相当な危機感があったそうです。

そんな時に中途採用1年目の女性社員さんが、女性の化粧品の新たな動きとして、

肌にイイものが入った化粧品が出始めていたことに眼をつけて、女子社員同士でお話

しをしていたそうです。そこにふらっと割って入ったのが山田さん。

肌を美しくと言う発想から、肌を健康にする化粧品と言うコンセプトを『やってみたら・・・』

と押したのです。開発メンバー4人のうち3人が20代。ブーム前のヒアルロン酸に着目し、

コストを抑える為に外箱の廃止、香料や着色料も入れず、超シンプル路線で1000円前後

の価格設定にも拘って半年で商品化にこぎつけたそうです。ちなみに一般の化粧品は

1年半くらいは開発にかかるそうです。

半年で15億円を売上げ、化粧品ではありえないと言われた詰め替え用も投入して、3年

で45億円の商品に育ったそう。

ロートさんの売上に占めるスキンケア商品の比率は4割から6割にまで育っています。

目薬や胃薬、メンソレータムのロートさん・・・では既にないんですよ。

さて、番組のラストの部分では、ロート製薬の山田さんがカルビーさん、カゴメさんに提案

して設立させた『みちのく未来基金』の紹介がありました。

震災遺児の高校卒業以降の学費の支援をしようと言う取り組みをされているのだそうで

す。震災の時の0歳児が大学院を卒業するまで・・・つまりは25年間は絶対に継続させ

ようと決め、3社ともに毎年3000万円を負担しているんですって。この基金の奨学金は

返済不要。遺児の支援のために各社社内公募でスタッフを募り、仙台に事務局があり

ます。1期生は96人で8000万円を使ったそうです。スタッフさんと学生さん達は定期的

に交流会を持って精神的なフォローもされてます。震災で母親を亡くした男の子が必要

に迫られ料理を始め、イタリアンの調理師になることを目指して調理師学校に行ってる

男の子、山形大学に通う女の子がインタビューに答えてました。

彼らは郷土愛に熱く、きっと被災地の・・・日本のために何か成し遂げてくれる人に成長

するだろうと思います。いい顔をしてましたもん。

2期生候補は134人居るんですって。事務局のスタッフさんが神社に合格祈願に行く

姿を見て、なんだかウルウルしてしまいました。

郷土愛を持ってる子供をみんなで支えようと今では300社以上の賛同者があるのですが、

震災から時間が経っても、25年は少なくともロートさん、カルビーさん、カゴメさんの3社

は支え続けようと誓っているそうですよ。

またロートさんは『社員さんが健康でなければいい仕事は出来ない』と言う信念のもと

ヘッドスパやマッサージの施術が受けられ、社員食堂では薬膳料理なんかも出てくる

のだとか。『健康を作って行く文化を自ら実践したい・・・』と言う山田さんのお話しには

感銘しました。

村上龍さんの編集後記です。

製薬業界は、研究開発に莫大な費用がかかるために、必然的にスケールメリットが追求

される。たとえば世界最大規模のファイザーは、約七兆円の年商のうち、約九千億円を

研究開発に費やす。そういった白亜紀の恐竜のような巨大企業に囲まれながら、ロート製

薬は、俊敏で賢い哺乳類のように、ニッチ市場を確実に開拓し続けてきた。

創業以来の伝統である「他人(ひと)と同じことをやるのは恥」という類い希な社風と、チャ

レンジをあきらめない姿勢が、独自のサバイバルを可能にしてきた。医薬品業界の巨大

恐竜は当分死に絶えることはない。だが、賢い哺乳類は、さらに速く進化を続けるだろう。

今回の編集後記はカンブリア宮殿らしい素敵な文章ですね。

私の元職場の仲間はロート製薬さんを羨ましがるだろうナ。

ロート製薬さん、山田さん、とても勉強になりました。

先週のアルペンさん、今週のロート製薬さん・・・。いい企業さんをカンブリア宮殿は

発掘して来られますネ。

ロート製薬、山田さんは言うに及ばず、カンブリア宮殿もぜひ、引き続き頑張って欲しい

と思います。

|

« 別所沼公園・・・ | トップページ | 散髪屋・・・ »

カンブリア宮殿」カテゴリの記事

コメント

記事UPありがとうございます!

おかげさまで、ちょうど求めていた気づきが得られました。

事後報告で大変申し訳ありませんが、

私のブログにリンクを貼らせていただいておりますので、
もし、問題があるようでしたら、
お手数ですが、ご一報いただけますよう
よろしくお願いいたします。

今後とも、記事を楽しみにしております。

よろしくお願いいたします!

投稿: canon | 2013年3月14日 (木) 23時35分

canonさんコメントありがとうございます。

お役に立てたのならば嬉しい限りです (^^) 

投稿: リバー | 2013年3月15日 (金) 00時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 別所沼公園・・・ | トップページ | 散髪屋・・・ »