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カンブリア宮殿…ミュージックセキュリティーズ 代表取締役 小松真実さん

ミュージックセキュリティーズさんの業務内容は小口投資ファンドを作っている会社さん。

2000年設立で従業員は25人とのこと。資本金は1億7246万5300円だそうです。

今治タオルの『池内タオル』さんが、オーガニックコットンのタオルで小口投資ファンドを

利用したことや、東日本大震災での被災地支援でも小口ファンドが復興の手助けをして

いると聞いていましたが、ミュージックセキュリティーズさんが仕掛け人だったんですね。

酒蔵、牛乳工場 etc いろんな企業が小口投資ファンドを使って事業を成功させていると

紹介されておりました。

これまで185本のファンドを作って、80%はプラス収支だそう。

銀行が融資を渋る企業、これ以上は貸せないと思う企業さんに手が差し伸べられてい

ます。

村上龍さんが、小松さんに『小口投資ファンドを利用するメリットは何ですか?』

と尋ねました。

小松さん、『①ファン作り、②銀行みたいに毎月返済ではなく、売れてから返済出来るのが

メリットだと思います。』

小池さん、『今まで最高の利回り、最低の利回りってどれくらいなんでしょう?』

小松さん、『最高はプラス50%。音楽のCD作成のファンドでした。最低はマイナス50%』

ちなみに・・・ファンドですが、音楽関連が67本、被災地関連31本、一般企業が79本だと

紹介されておりました。

投資家さんの総数は6万人。ファンドによって一口単位の金額が異なっているようです

が、1万円、3万円なんて言うモノが紹介されていました。

ここの投資家のみなさんは株式投資などをバリバリやっている投資家さんではなくて、

会社員や学生さん、主婦など株式投資の経験など全くない方もたくさんいるそうです。

その一例と言えるのか、お給料日の25日が一番申し込みが多いんですよ…と小松さん。

地方に眠るいい会社の販路拡大のために地方銀行がミュージックセキュリティーズさん

を紹介している場面なんかも番組で紹介されておりました。

ファン拡大と言いますか、小口フアンドは投資家さんが好きな企業を応援しよう的な

発想からスタートするものですから、上得意さんにもなってくれる特典がついている。

地方から首都圏などの商圏にトライしようと思う時のハードルを下げてくれる効果もあ

る…。

今まで低温殺菌牛乳を作っていた牛乳屋さんが、賞味期限が伸ばせるヨーグルトを

扱おうと企画し、地元以外にも広く商圏を拡大したい…と言う要望を実現するために

ファンドを組みたいと申し出をし、ミュージックセキュリティーズさんのスタッフが工場は

元より、出荷されている保育園や消費者さんのご家庭を取材して廻り、それをまとめて

社内で案件会議にかけられている姿も放映されておりました。

この案件会議ですが、7割の案件は不採用になってしまう狭き門なのだそうですよ。

厳選しているんです。

案件会議で判断される内容は財務面と共感性。なかでも共感性は大事で、投資家さん

にいかに訴えかけるか…と言うことですからね  

小松さん曰く、『投資家の志、俗に言うオーラが大事なんです 』なんてお話しがあり

ました。

村上龍さん、『ダメな企業は潰してしまえとよく言いますが、実は何もかも潰すと言うの

ではなくて、その中の1・2社は救った方が合理的ではないか?とよく思います。だけど

現状は、ダメになった企業を救済する手段がない。その一部をミュージックセキュリティ

ーズさんが担ってるんですね。自分の幸福より他者の幸福への関与の方がより自分を

幸せにする…。小口ファンドは企業もさることながら、投資家さんも幸せなんでしょう…』

小池さん、『お金は置きっぱなしにしないで。自分で働かそう…』。この発言は良かった

ですね。

恒例の村上龍さんの編集後記です。

金融は「血液」にたとえられる。血液が、心臓から全身へ運ばれ循環して生命を支えるよ

うに、将来性があるにも関わらず現状は資金が不足している個人や企業へ、金銭を融

通する。だが、金融自体が目的化し利益のみを求めるようになると、不自然な循環が起

こって、たとえば「サブプライム問題」のようなことが起こる。

ミュージックセキュリティズのマイクロファンドは、規模は小さいが金融本来の機能を持

ち、しかも投資を個的なものにすることで、失われつつあるコミュニティの再生にも寄与し

ている。自分の資産を他の誰かに託す、それは広義のコミュニケーションであり、信頼

や責任といった概念の共有にもつながるものだ。

本来は銀行が金融の役割を果たさなきゃならないのだけれど、金融不安があり、いろ

んな規制に雁字搦めになってしまっている。

預金者からお金を預かり、企業家に融資をして元利の返済を受け、その一部が預金者

に還元される…。預金者も本来は社会全体からみたら『投資家』の役割を持つべき存在

だったはず。なのに『規制』の名のもとに、お金の循環を悪くしちゃっているから小口投資

が期待される世の中になる。

銀行が期待されている役割をしっかり果たせば…と思います。

血液の循環を司るポンプが与えられた役割を全うできず、枝葉たる企業への血液の

供給を停めてしまうと言うのは困ったものです。

まぁ金融のお話しは置いておいて…。

ならばと預金者さんが、自ら、ある程度のリスクは取っても、自分の余資を好きな会社・

応援したい会社に使ってもらって、世の中がもっと発展するように  と、『小口投資』

をはじめることは、社会が生き物とするのであればごく自然の成り行きなのでしょう。

心臓の役割を果たすべき銀行がしっかりポンプしてくれないのであれば、盲腸あたりが

『私がポンプをやってみます』…みたいなもの。

そして今回のカンブリア宮殿を見ていると、案外、盲腸のポンプも良いじゃないですか、

と  

資本主義の世の中って、こうして進化して行くのでしょう。

オカネの使い方…とても大事だと思います。

他者の幸福への貢献こそが自分の幸福に繋がると言う考え方も。

30年、50年後…、今の金融制度が標準のままなのか、それともガラリと変わっているか。

社会は生き物。淘汰されるべきは淘汰されろと言う考えに立つならば、ポンプの機能が

果たせなくなった金融は不要になっているのかも知れません。

次のポンプの担い手は…。

そんなことを考えた今回のカンブリア宮殿でありました。

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