カンブリア宮殿【緊急企画!アベノミクスの近未来 為替は金利は給料はどうなる?】・・・
今回はいつもの経営者をゲストに迎えるスタイルではなくて、アベノミクスをどう考えている
のかを尋ねると言う企画モノでした。
竹中平蔵さん、岡野工業の岡野雅行さんがゲストに呼ばれてお洒落なお店でトークして
ました。
またいろんな会社にプチ取材にも行ってましたし、セブン&アイの鈴木会長、スズキの
鈴木修社長には村上龍さんご自身で取材に行ってました。
セブン&アイの鈴木敏文さんは、価格競争に走らないこと・・・。ヒット中の『金の食パン』
をはじめとした『セブンゴールド』を売り出したことを説明。
高価格ではありますが、品質・味から考えると実はとてもお値打ちな品物だとの事でした。
スズキの鈴木修さんは、為替に左右されないためには海外に出て行って地産地消が不可
欠だと語っていました。1次、2次の下請けさんを引き連れて海外に進出しており、現在の
スズキの海外生産は64%にもなるそうです。
輸出立国なんてもはや成立しない考えだ。円安になったら海外に出て行った企業が帰っ
てくるなんてありえないと思う。もう『地球の経済』が動いちゃったんだから・・・。
だからと言って立ち止まってもいられない。まずは動いて見る事だ
「アベノミクス」は、停滞感と閉塞感が色濃く漂う中、「デフレと戦う」という強い意思を示す
ことで、国民と、金融市場の「期待感」の醸成に成功した。厚い雲の切れ目から鮮やか
な光が差し込むような明るいムードが生まれ、期待値は最初からほぼ最大となり、円安
と株高が現実のものとなった。
だが、今のところ、期待以外には何もないに等しく、実質的な成長の糸口も見えない。期待
は、ふわふわとした空気のような、実体のない「気分」でしかないので、ちょっとした失望に
見舞われるだけで、あっという間にしぼんでしまう。
「アベノミクス」が成功するか、失敗するか、誰にもわからない。わたしは、これからの「期待
の行方」に注目している。
村上龍さんの編集後記でした。
大企業と言わず、中小企業と言わず、為替が20円も行ったり来たりする世の中では、
何をどうやって行けばいいのか・・・なんて全然分からずに舵を取っているんだなと言う
ことが分かりました。
イトーヨーカー堂の鈴木敏文さんの発言を聞いていても、セブン&アイも彷徨っている
感が伝わってきた。
スズキの鈴木修さんは、『こうだ』と確信して進むしかない・・・と、開き直っている感が
ありました。
グローバル化・・・『地球の経済』って、結局そういう話しなんだろう。
アベノミクスで株価が・・・なんてのは一事象であって、それとて過渡的なもので、必ずし
も右肩上がりのバラ色のシナリオではないと言うことらしい。
| 固定リンク
「カンブリア宮殿」カテゴリの記事
- カンブリア宮殿・・・ハローデイ 社長 加治敬通さん(2013.12.19)
- カンブリア宮殿・・・株式会社シャルマン 代表取締役会長 堀川 馨さん(2013.11.07)
- カンブリア宮殿・・・ナカシマメディカル 代表取締役社長 中島 義雄さん(2013.11.01)
- カンブリア宮殿・・・トレジャー・ファクトリー 社長 野坂英吾さん、BSIZE 代表 八木啓太さん(2013.10.25)
- カンブリア宮殿・・・コッコファーム 会長(創業者) 松岡義博さん(2013.10.18)
コメント